グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

クラブツーリズムのガイド付きツアー

2013年02月28日 | ツアー
クラブツーリズムさんが椿祭りに合わせて3回、ガイドつきのツアーを企画してくれました。11時35分に大島入りし、三原山と椿祭りを見て16時35分に離島する、滞在時間5時間のツアーです。

到着後のトイレ、帰りのお土産購入などの時間を差し引くと、使える時間はバス移動を入れて約4時間。

かなりタイトなスケジュールだったのですが、できることなら椿祭りだけではなく、島の生活に根ざした椿の風景を見たいただきたいと思い、山に登る途中で「椿の森」に立ち寄りました。

朝、下見に行った時に、一番花が奇麗に咲いていた場所の近くにバスを止めてもらいました。
しかし滞在時間は10分…少し歩いたら、すぐバスに乗るかんじになってしまい、ちょっと中途半端でした…。

リスがかじったタネや実などは、みなさん興味深そうに見ていらっしゃいましたが…。


三原山では、1986年に山肌を流れ下った溶岩流まで、ゆっくり往復しました。

昨年までは、ここは自由行動だったとのこと。

溶岩に触れながら、なんで石に穴があいているか考え中。この後、ガラガラ溶岩の上に登って“溶岩の流れ”を体感してから、自由解散にしました。

「もっと歩きたかった。」「火口を見たかった」という意見が聞かれた反面、歩きたくないと途中で帰られた方もいらっしゃいました。あらら…。

ところで山頂ではこの時期「椿展」が開かれています。


大島高校の高校生達が作っている椿園に毎日花を切りにいき、新しい花と入れ替えているとのことで、建物の中はとても華やかです。


無料の椿酒も振る舞われていて、試飲した方はとても嬉しそうでした。

「このお酒、強いね~。」とニコニコ。

さて、このあと、割れ目噴火の火口列を歩きました。

元町も流れた溶岩の上にできていることや、ボコボコ盛り上がった山も噴火で出来たことや、大島が伊豆半島に向かって動いていることなど、所々でお話ししながら、遠くの景色を楽しみました。

「なんで溶岩が赤いのか?」など質問もありました。
質問、大歓迎~!(笑)

次に立ち寄った樹齢800年の桜株では、オオシマカンスゲが満開でした。
少し茎を揺すると、花粉が飛び散ります。

「この花が咲くと春だなぁ~、と思うんですよね。」と、バリバリ自分の感想を述べる私。(笑)
桜株の堂々とした姿と、花盛りのオオシマカンスゲが、皆さんにとても評判が良かったです。

そして最後は、大島公園(椿祭り会場)で1時間の滞在。

時間外でしたが「あんこさんの手踊り」も、見せてもらいました。

公園の中の椿は、まだ少ししか咲いていませんでしたが、温室の花は奇麗でした。

熱心に写真を撮っている方もいらっしゃいました。

…こうして約4時間で、火山と椿を楽しむ…というテーマのツアーは終了したのでした。

さてツアー終了後、同行していた柳場と反省会を開き、後2回のツアーの計画を練り直しました。
(残り2回は柳場が担当する事になっていたので)

そして、以下のことを決めました。
1、何度もバスを乗り降りするのは大変だし、椿の森はバスの車窓から見るだけにする。
2、代わりにバスの中で案内できるように、ヤブツバキの木や、タネや実を用意し触ってもらう。
3、水桶を頭にのせたアンコさんの写真等を準備して、バスの中での説明の時間を充実させる等々…。
要するに、バスの中の時間を工夫することにしたのです。

さっそく椿の木で、木彫りの「こけし」を作っている藤井工房さんhttp://www7.ocn.ne.jp/~ankosanに木をわけてもらいました。(藤井工房さんが反省会会場・笑)


柳場はさらに、時々炭を焼いている陶芸家の方に炭をわけてもらったようです。
ちなみに、その方が椿祭り会場で展示していた椿炭はこちら。

椿炭は火が長持ちして、灰も白くて奇麗なのだそうです。

さて、クラブツーリズムさんのガイド付きツアー2回目は今日で、柳場と嶋田が担当しました。

準備した椿の木や炭、評判が良かったようです。
1回目より2回目の方が、反省して準備ができた分、少し良くなったような気がして嬉しかったです。

人数、時間、移動手段、参加する方の関心、年齢、天候…毎回異なるツアーですが、少しずつでも大島ファンを増やせるように、工夫していきたいです。

(カナ)





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アカウソ

2013年02月27日 | 
昨日はあふれる光の中でアカウソを見ることが出来ました。



頬とお腹が赤い(この個体はあんまり赤くありませんが)のはオス。


後で光っているのはヤブツバキの葉です。



メスもいました。
シックな装いです。





先ほどとは別個体のオス。
かなり赤いです。



オスが3羽にメスが1羽の小さな群でした。



車の中から見ているととても近くまで来てくれました。
お弁当たくさん付いてる~(笑)







時々小さな声で鳴いていて、まるで会話しているようでした。
ウソの声って本当にかわいいです。





いつまでいてくれるかな?


                       がんま
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リベンジ達成!

2013年02月26日 | ツアー
週末のツアー報告です。
土曜日は、午前・午後と”フルコース三原山”を2周してきました。

早朝7:00、朝日に照らされた東の空が、何とも言えない雰囲気を醸し出しています。
こんな景色に出会うと、一気に眠気も吹き飛びますね。
しかしこの後、三原山は雲に覆われてしまいました。

(午前の様子は、一昨日西谷が報告させて頂きました。)

さて、午後のお客様・・・
昨年もいらしてくれたのですが天候に恵まれず、今回はそのリベンジ。
午前中は、一時小雪も舞い散る空模様になり、ちょっと気掛かりだったのですが
前半チームが三原神社でお祈りしてくれたお蔭でしょうか?
その後、雪雲も遠ざかりご覧の様な青空が広がりました。

(ちょっと山が傾いていますが、ご愛嬌・・・)

山頂は数日前の雪が残り、場所によって50センチ以上吹き溜まっています。


裏砂漠も風に吹き寄せられた雪によって
普段黒一色に見える世界が、マーブル模様に塗り替えられていました。

様々な表情を見せ私達を楽しませてくれる三原山”最高!”ですね。

風も無く気分は上々!しばし裏砂漠で”ゴロリ”

いつまでもこの場を離れたくないお二人です。(笑)

ちょっと薄暗くなり掛けていたのですが、最後はやはり樹海を通らない訳にいきません。

夕闇が迫りつつある”ハチジョウイヌツゲの林”は
何か、おとぎ話の世界に紛れ込んだ様な気分にさせてくれます。
このヒョロヒョロクネクネ感、何とも言えませんね。

こちらの都合で午後出発となり、少し駆け足のツアーでしたが
今回は何とか、昨年のリベンジを果たしてもらえたかな?と思います。

この場をお借りして・・・
W-Tさん、とても楽しい時間をありがとうございました。
                                  By 柳場
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椿三昧花三昧

2013年02月25日 | 植物
大島公園定点観測

ユーシェネンシス
満開です

貴宝殿
やっと咲き始めました(めでたし)


ブッタ
これも一輪だけですが咲きました

今日は時間が空いたので エーと
22日から始まった『椿展』に行こう。ここは花瓶の一輪ざしで 沢山の種類の椿を展示してあります。椿は花が落ちてしまうので毎日(一日おきかな?)常に新しい椿の入れ替えや減ってしまった水の補給と手間が大変との事でした。花はとてもきれいですが、沢山の物を扱うのは大変ですね。まだ、時間の有る私は椿展の花の出所東京都立大島高校の椿を見に移動!
ここもまだ咲いている椿は少ないですが、沢山蕾が付いているので3月に入ったら見に来たいと思います。

足元ふかふか
椿は水分が好きですが多湿は好きではないので良い土質に作って有るのでしょう。


通路に生えていた実生の椿。大きく成るかな?


落ちた椿も素敵なのですがね(落ちていた椿は少ないです)
沢山咲いた椿は落ちてしまいますが、株元にそのまま置いておくとカビが生え椿には有害な菌やウィルスに感染するので管理処では掃除が欠かせないとの事。ここでも良く掃除されていました。

大島で椿の栽培と販売をしている近くの『桜椿園』。ハウスの中に商品の椿の苗木が沢山置いてありました。そして、ここでも水やりのお仕事中でしたが手を休めて相手をして頂きました。

椿の花を見る為(見せるため)沢山の仕事をしている裏方さんに沢山出会えました。
花の色や形を見ていた私ですが、次回からはその陰にいる人達をも思いながら見て行きたいと思っています。  (しま)

あら?花の写真少ないので でも、もっともっと沢山見たのですが全部は出せないのでほんの少しにしておきます。お近く大島のみなさんは実物を見てくださいね





大島桜

河津桜
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初の早朝出発ツアー

2013年02月24日 | ツアー
火山と椿の両方を楽しめる、この時期の伊豆大島。
今週の椿祭りには、たくさんのお客様が来島されていました。

ただ三原山の景色を眺めるだけでなく「ガイドつきで山を歩く」というお客様も、増えてきました。
生きている火山の島・伊豆大島の魅力を、お伝えする機会をいただけることは、とても嬉しいです。

昨日は夜行船で到着後、三原山、温泉、椿祭りを回る“日帰りツアー”の皆さんを、柳場と2人で案内しました。

普段からグループで山歩きをされている60代~80代(最高齢の方は86歳でした)の方達です。

集合は朝6時15分。
この時間帯のツアーは、初めてです。

山に向かうバスの中からの風景。
「朝~!」っていう感じです。(笑)

三原山には、まだ雪が残っていました。
朝早いし寒いので、舗装された坂道の路面凍結が心配でした。

滑らないように、ロープにつかまって未舗装の狭いスペースを、ゆっくり登ろうと考えていました。溶岩がゴロゴロしていたり、木が生えていたりで歩きにくいけれど、時間をかければ大丈夫!…なはず。

出発前の体操も念入りに。

グループの中の「幹事役」の方が、率先して行ってくれました。

いつもの通り、縄模様の溶岩やゴツゴツ溶岩を観察して、山を登りはじめました。
心配していた路面凍結はなかったのですが…なんと、代わりに小さな氷の粒が降り始めました!

天気予報は「1日晴れ」ってなっていたのに~!

氷の粒はだんだん本格的な雪になり、黒い溶岩を白く変えていきます。


道が…白いです。

凍結した路面ではなく、フワフワの雪の上を歩くことになるなんて、全く想像していませんでした。

みんなで三原神社にお参り。
「天気が良くなりますように」…三原山さん、お願いします!

どうやら、願いが届いたようです。
この後、急に空が晴れてきました!

「〇〇円入れたのが効いたな~。」「私は〇〇円よ」
神社にお参りした直後に晴れるという展開に、みんなビックリです!

景色も最高でした!
島の東側の海を、太陽の光が照らしていました。

まだ太陽が低い位置にいるからなのでしょうか?いつもより少し赤みがかった柔らかい光が、スポットライトのようにあちらこちらを照らし、とてもとても奇麗でした。

吹きだまった雪を避けて、ゆっくり景色を楽しみながら歩きました。

白い雪の上に、ブルーの人影が伸びています。

火口で記念撮影。

青空が爽やかです~。

割れ目火口からの溶岩流がいつもと少し違う色に見えるのは、周りが白いからでしょうか?


後発のチームのみなさんが、山の稜線で景色を眺めていました。
人がいると、噴気の量や高さが良くわかります。

モクモク、カッコいい~!
“生きている火山”って感じが、しますよね。

下山の前に、少し休憩してカロリー補給。
みなさん、お腹がすいたようでした。

この後ゴツゴツ溶岩地帯を抜け、樹海を抜け、全員無事に約8kmの行程を歩ききりました。

山を愛する先輩方と歩けて、とても楽しかったです。
私も、みなさんを見習って、歩き続けたいと思いました。

(カナ)

PS・昨日午後~今日、ツアーにご参加いただいた大阪からお越しの皆様へ。
  強風の中、お疲れさまでした!
  少しですが写真を掲示板に載せておきますので、ご覧下さい。
  http://6715.teacup.com/gscyama/bbs

2日間のツアーにご参加いただいた皆様、ありがとうございました!

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コガモ

2013年02月23日 | 
一昨日の夕方、貯水池でコガモのペアを見つけました。
小さくってかわいいです。



風の当たらない所にいたのに気付かずに近付いてしまい、貯水池の反対側に行かせてしまいました。
風がびゅうびゅうです。


今までいたところに私の姿が見えなくなるとすぐに泳ぎ始めました。

驚かさないようにじりじり近付き金網越しに撮った写真です。
あ、奥さんカメラ目線!?


旦那さんはすっかり綺麗な繁殖羽になっています。



私からどんどん遠ざかって先ほどいた風の当たらない所へ移動していきます。
風に向かって泳いでいるのに結構なスピードです。
あんよをしゃかりきに動かしているんでしょうね。
想像すると萌えます。



「ふぅ~、休んでいたのにヘンなヤツが来て無駄なエネルギー使っちゃったね」
「ホントね」
と言っていました。

翌朝見に行ってみるともう2羽の姿はありませんでした。
無事に旅を続けていますように。

                     がんま

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フヨウカタバミの花など

2013年02月22日 | 植物
道路脇の椿並木や防風林の下草に、
冬になる頃から咲いている草花があります。

最近のことのように感じますが、
もうかなり前からでしょうか?


大きな白い花でフヨウカタバミという観賞用の花とか。
野生化したものか? 誰か、人がタネを蒔いているのかも知れません。


こんな具合↑に黄色いものとか、

ピンク色っぽいもの↓もありますね。

花の少ない季節に園芸種の花を見せる
「花いっぱい運動」でしょうか?

在来のカタバミ↓は、この時季に花を咲かせません。


植物にお詳しい園芸家のMさんに尋ねると、
南米や南アフリカが原産地の「オキザリス」だろうとのこと。

在来のカタバミの葉と比較すると、こんなに大きさが違います。


カタバミの葉は、四ツ葉のクローバーを探すシロツメクサや、
アカツメクサにとてもよく似ていますが、
クローバーがマメ科シャジクソウ属なのに対し、
カタバミは、カタバミ科カタバミ属で違うグループ。

ヨーロッパ原産のクローバーは、春~秋に花を付けるので、
その点は、在来のカタバミと似ているのですが・・・。

在来のカタバミとオキザリスが同じ点は、

こんな具合↑に、夜や曇天や雨の日に、
花や葉を閉じてしまうことです。
就眠運動をして、無駄な努力はしない点。

フヨウカタバミより以前に帰化していたムラサキカタバミは、
かなり前から、子どもの頃から見ていました。
他に、タチカタバミ、イモカタバミなど、
それこそ、色々あるようです。

カタバミは、葉や茎にシュウ酸を含んでいて酸味があります。
学名でもあるオキザリスは、
ギリシャ語の「Oxys:すっぱい」に由来するそうです。

このことを利用して、子どもの頃に遊んだ方も多いと思います。

昭和54年の色が濃くなった十円玉が、あ~らッ不思議!!

カタバミの葉を1・2枚指先で揉んで、
汚れた十円玉を擦ると、キレイになるじゃーありませんか!
久し振りにやりました(笑い)


【今日のおまけ】
Mさんのお庭で見せて頂いた、
「パーシーカラー」というオキザリスの仲間。
やはり小葉は3枚ですが、とても細いです。

花びらの縁に色が付いていて、
ねじってたたまれた花・・・就眠中?
それとも、まだ、つぼみかな?
とにかくステキでした。ありがとうございます。

(なるせ)
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雪と太陽

2013年02月21日 | ツアー
2日間で3回、三原山を歩きました。

昨日は、テレビ朝日「大人の山歩き」のロケハン2日目。
歩きはじめは、こんな景色でした。

歩いて行くうちに、雪ならではの「!」と思う風景に、たくさん出会いました。
たとえば…

新しい葉を開きはじめたオオシマツツジの枝に、積っていた雪。
番組スタッフのTさんに「これ、何の木ですか?」と聞かれて、気がつきました。

まるで綿で飾りつけたみたいで、とてもかわいかったです。

白い地面には、動物達の足跡。

スタンプを押したみたいですね。

雪の上の足跡を見るたびに、番組にガイド役で出演するネイチャーガイドの橋谷さんが
「これは〇〇の足跡だと思います。」と解説してくれます。
楽しいです!←完全にガイド付きの雪山ツアーに参加している気分(笑)

ゴジラも…

頭に乗った雪、いつ溶けるのでしょうね?

「あ、日が当たってすごくキレイ!」
Tさんの言葉で遠くに目をやると、太陽の光が山の稜線を照らしていました。

ほんの一瞬でしたけれど、明るく輝いていました。

進行方向に広がるのはモクモク、フワフワの白い世界。

どこまでが雪で、どこまでが噴気で、どこまでが雲でしょう~?

火口壁に描き出された白と黒の模様に見とれていたら、空が明るくなってきました。

そして、アッという間に青空が広がりました。

おお~!

カッコいい~!

「あ、ここから見た景色も、素敵ですよ!」
またまたTさんが、教えてくれました。

確かに!
青空に向かうホワイトロード、素敵です!

眼下に、雨の後だけ現れる、通称“幻の湖”が見えてきました。
水が溜まっているようです。(写真中央、グレーの部分)

きっと、雪の三原山が水に写っているのでしょう。
いいなぁ~、行きたいなぁ…。(この日は下見だったので、行けませんでした。)

空は、どんどん青くなってきます。

ゴツゴツの黒い溶岩に、ゴツゴツの(?)白い雲!


雪と雲、どっちが白い?

??

いつもは黒い1986年の溶岩流が、この日は白い溶岩流に変身!

どこが溶岩流か、わかりますか~?

4時間以上かけて歩き終わった時、三原山を眺めたら、こんな風景でした。
一番最初の写真と、見比べてみてください。

晴れてから2時間ぐらいしか経っていないのに、太陽の力ってスゴイですね~。

…とまあこうして、「大人の山歩き」ロケハンは無事終了したのでした。

良かった~。

さて、今日です。
午前中は2名のお客様と、ツアーで三原山に登りました。

今朝の展望所からの風景です。

まぶしい白さでした!

舗装された遊歩道は、三原山中腹から凍っていました。
昨日よりもツルツル滑ります。

お客様と相談して、今日は火口は諦めて途中で帰る事にしました。
代わりにジオパーク展で、三原山の風景を紹介。

のんびり椿の森を散歩したり、元町の溶岩流を眺めたりして半日ツアーを終えました。

そして、港にお客様をお送りした後、再び山に戻りました。
「幻の湖」の水面に写る「白い三原山」の写真を、撮りたかったのです。

外輪山斜面の黒い砂には、何本もの白い筋が描かれていました。

これでも充分素敵なのに、この先どんな風景が待っているのでしょう?
ワクワク…

水面に写る雪の三原山を思い描きながら、「幻の湖」の位置までやってきました!
あら?

水が…
無くなっていました~!

あと数時間で消えそうな水に、とぎれとぎれに写しだされる三原山の姿…
完全にタイミングを逃しました!

雪がアッという間に黒い溶岩を白く染めたと思ったら、こんどはアッという間に太陽が色をもとに戻していく…常に移り変わる自然を、今日はより身近に感じました。

そして雪の美しさとともに、太陽の偉大さも実感した2日間でした。

(カナ)





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シロカモメ

2013年02月20日 | 
この冬もシロカモメに会えました。
なかなか出会えなくて昨日やっとです。
冷たい雨の降る岡田港(おかたこう)でした。

私が港に着いてすぐに飛んできて羽繕いを始めました。

とても近くでうれしいです。




んーっと、生まれて2年目か3年目です。
去年の今頃は綺麗な成鳥シロカモメがいたんだよなぁ・・・(2012年2月25日のブログにあります)
今年も来ないかしら?


オオセグロカモメと。


空を見ています。
オオセグロカモメやウミネコが次々舞い降りてきていました。

あ!!




飛んじゃったー。
しばらく待っていましたが戻ってきませんでした。
またぜひお目にかかりたいです。


雨がかなり強くなってきたころ。

漁船で雨宿りするハシブトガラスがいました。
ラブラブの模様。

                      がんま
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雪のロケハン

2013年02月19日 | ツアー
テレビ朝日の「大人の山歩き」という番組の、ロケ下見の方達と一緒に歩きました。

「大人の山歩き」は、毎週土曜日、朝6時に放送されている30分番組です。
番組の内容については、こちらをご覧下さい。http://www.tv-asahi.co.jp/yama/

この番組で、伊豆大島の三原山と椿をテーマにした放送が、ほぼ決まったようです。
(ロケ本番の日が悪天候でなければ…)

で、今日がそのロケ下見だったのですが…
しか~し!山に着いた時は、天気予報通り「雨」。

周囲は霧で真っ白でしたが、とりあえず実際に歩いて距離感を測るために、歩きはじめました。

周囲の景色は見えなくても、いつものように嬉しい発見は色々ありました。
例えば…

枯れ葉の下から伸びはじめたアシタバの芽!
春がやって来ました~。

あられが降って来て、ちょっと寒そうですけれど(笑)

溶岩の表面をキラキラさせていたのは、コケの胞子嚢についた水滴

これだから雨の日はやめられません。(笑)

そして、なぜか目の前で、オオバヤシャブシのタネをついばむマヒワ。
かなり近くで観察させてくれました。

写真を良く見たら怪我をしているみたいだったので、具合が悪かったのかもしれません…。

さて、こんなふうに目の前の小さな生命を観察しながら楽しんでいたら、山頂に着く頃には雨が雪に変わりはじめました。

黒い溶岩が、だんだん白い色に覆われていきます。

とてもとてもキレイでしたよ。

この、黒い景色が白い景色に変わっていく様子は、まるで手品か何かのようでした。

普段は火口も海も裏砂漠も見渡せる、火口一周コースの最高峰「剣が峰」

白い!(笑)

何も見えません~。

そして、誰もいません~(笑)

火山弾も雪化粧。


シブイ水墨画の世界。

今だけの風景だと思うと、ますます心惹かれます

帰りは、こんなに積っていました。

私はノーマルタイヤで山まであがって来ているので、帰りを心配しましたが、なんとか無事に帰って来られました。

そして下山後、椿の森へ。

なんとここも、雪が積もっていました。
ヤブツバキたちが、重そうです。

雪が地面に落ちた椿の花も、隠そうとしていました。

椿の花びらジャムを浮かべた、ヨーグルトみたいです。
美味しそう~。

…とまあ、こんなふうに、番組下見はずっと雨か雪の「普段と違う景色」の中で行われました。

でも嬉しいことに、番組の中でガイド役で登場するネイチャーガイド歴30年以上の橋谷氏http://www.mokufusha.com/about.htmlは、「今回のテーマは生きている地球だな」と言ってくださいました。

一度、三原山には登られていたようですが、今日の何も見えない下見の中で、そのようなテーマを考えてくださったことが、とても嬉しかったです。本番の撮影がとても楽しみです。

ところで今日の下見は全然景色が見えなかったので、明日も同じコースを歩くことになりました。

三原山さん、車が走れるように雪を溶かしておいてくださいね。
お願いします~。

(カナ)
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