グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

ハジロカイツブリ

2020年10月31日 | 

赤い目が特徴のカイツブリです。
一昨日波浮港で撮影しました。



私が大島で出会うのは7年振りでしかもかなり近くで見られて嬉しかったです。



萌え萌えのあんよ。



1時間近く見ていてほぼ浮いているだけでしたけどちょっとだけ泳ぎました。



岸壁の緑を映した水面に赤い目が映えます。



いつまでいてくれるかな。

がんま
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スペシャルな1日

2020年10月30日 | 火山・ジオパーク
いよいよ明日に迫った第1回モニターツアー。
今日は講師でカメラマンの高砂淳二さんと、モニターツアーを担当するガイド仲間とで、三原山の下見に行ってきました。

「曇り」の天気予報が良い方に外れ、
ススキや…


溶岩の凹凸や…


光る海や…


再びススキを満喫❤️


世界中をフィールドに、ため息の出るような美しい写真を撮り続けている、ネイチャーフォトの第一人者の高砂さんは…

私の記憶にある30年近く前と全く変わらない気さくさで、今回の企画に合わせて、なんとスマホで、一緒に写真を撮ってくれました!

ちなみに、こういう企画は初めてだそうです(笑)

もちろんスタッフも、同じ位置から撮影!

撮れた写真の違いを見たいです〜(笑)

高砂さんは、ちょっとした角度で、葉っぱの質感が違うことや…



溶岩の見え方が違うこと。


時間によって異なる光を…


「今、いい光ですよ」と、さりげなく教えてくれました。


そして最後は、360度を海に囲まれた「島」ならではの、美しい夕日を撮影!


雲に丸い穴が開いて、そこから光が漏れ…


雲の下から太陽が現れました!

本当にスペシャルな1日でした😊

明日のツアーが楽しみです❤️

(かな)
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モニターツアー「元気な火山島の“風”を探検しよう!」下見

2020年10月29日 | 火山・ジオパーク
昨日、第3回モニターツアーの下見に行ってきました。

テーマは、元気な火山島の「風」探検!

元・気象庁予報官で講師の加治屋さんと、ガイドスタッフ6名で森を出発!


さっそくデジタル風速計を使って、風を測ってみたら…

「0」を示すことも、しばしば(驚)
もともと森は風が弱まるうえ、この日は伊豆大島では珍しく風が吹かない日だったのです💦

加治屋さんに「地面スレスレの風速はゼロになる」と教えてもらい、「では高さ1〜2cmぐらいの苔たちは、どんな風を感じているのだろう?」と思って測ってみました。

風速計の値は0(ゼロ)!
苔たちが小さな水滴を体につけて保持していられるのも、風が弱いからなんだなぁ〜と、大いに納得しました!

次に私が測ったのは、ススキの花の高さ。

何しろ、種子を風に飛ばすために草丈を伸ばしているのですから、さぞかし風の強さが違うのでは、と思いきや、風速計の数字は0.9!
「今日は種子を飛ばすのには向かない日だね」という声が上がっていました。

ガイド仲間の粕谷さんが、「僕が測ってきますよ」と高い所に駆け上り、普通の遊歩道と岩の上の風を比べたのですが…

風が弱かったためか、ほとんど差がありませんでした💦

講師のアドバイスで、「風速計の数値だけでなく、風の痕跡を探そう!」ということになり…

ちょっとした植物の生え方から、その場所の風を推測したり…

地面の様子、その他いろいろなものをヒントに、その場所の「過去の風の痕跡」を推測しながら歩きました。

ご存じ「ちかこ」も、裏砂漠ならではの強風が周りの小石を吹き飛ばして再出現したと考えられています。

空には、いろいろな形の雲が浮かんでいて…


「あれは高いところに浮かんでいる氷の粒。あっちは…」などなど、空の雲も解説してもらいました。

楽しかった〜❤️

普段のガイドで使っているシャボン玉や…


吹き流し(?)も試してみました😊

風が弱い日とはいえ、やっぱり山の稜線は他よりも強い風が吹いていました。

様々な強さの風を短時間で楽しめるのは、伊豆大島が活火山で、草木のない大地〜溶岩地帯〜森の環境を短時間で歩けるから。

下見で発見したことを組み合わせて、お客様に楽しんでいただけるガイドの仕方をみんなで考えました。

モニターツアーはまだ募集中です。
若い火山島の風を、講師やガイドと一緒に見つけに来ませんか?

お申し込みはこちらです❣️😊

(かな)
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オオカワラヒワかと思ったら・・・

2020年10月28日 | 
昨日の夕方、元町の上の方へ鳥見に行きました。
ノスリでも出ないかなー?と思って。

ノスリ、出ました!

しかし数羽のハシブトガラスに追われて逃げる場面で写真は撮れず。

1時間ほどその場で待機。
カラスバトの鳴き声が聞こえてきたり飛んでいく姿を見たり。
なんかハイタカの仲間が低空をシューっと飛んいくのを見たり。
遠くに小鳥の群れが見え、急いで双眼鏡で見てみるとマヒワたち。
おぉー、今年も来てくれたかと喜びました。

とにかくここはハシブトガラスが多いなぁ・・・

なんか他の鳥さんはいないのかと割と近くを飛んでいったやや大きめの小鳥の群れをとりあえずパチリ。
さっき鳴き声も聞こえたしオオカワラヒワだろうな。



家に帰ってパソコンで見たらアトリでした。

もっとちゃんと撮ればよかった・・・

がんま
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「ちかこ」との再会❤️

2020年10月27日 | ツアー
1年前、台風通過後の荒れ果てた裏砂漠に「ちかこ」の文字を発見してくれたIさん(お母さんと小学生)が、今年もツアーに参加してくれました。

しかもリクエストは同じ場所!
「裏砂漠の変化を見に行きたい」とのことでした。

「まだ行っていない場所に行きたい」ではなく、「同じ場所の変化を見たい」というリクエストは、11年間で初めてかもしれません❤️

「昨年は雨だったから、ここに水が溜まっていたよね」と、1年前を振り返りながら歩きました


「これは溶岩だよね」と足元に注目したり…


頭上を見上げて…


季節外れのセミの抜け殻を発見したり。

そういえば、昨年は台風で倒れた木の根の中から地上に出る前のセミの幼虫を見つけて教えてくれたなぁ…と、相変わらずの目の良さに感心して歩き始めました。

そしてその後も、小さな生物が見つかる見つかる!(笑)

まずは、通常誰にも注目されない足元の小さな黒い虫(コニワハンミョウ)を2個体発見!
黒くて小さい個体(6mmぐらい?)と…

ややブルーが濃い8〜9mmの個体です!


広大な裏砂漠を歩いていた1cm以下のハナグモは…

昨年に続いて2回目の発見です!

天気が良かったので、昨年いっぱいいたカタツムリは見つからなかったけれど、なんと何者かに食べられたあとの殻を発見。

「アンモナイトみたい」とのことでした😊

昨年同様、ショウリョウバッタもGET!


お母さんも目が良くて、葉陰にいたキアゲハの幼虫(黒いタイプは初めて見ました!)を遠くから見つけ…


服に留まった5mm以下の虫(ウンカの仲間?)を、「可愛い〜」と絶賛されていました。


そして、終始元気な娘さんの行動が、これまた楽しかったのです。
森の中に分け入り…


島のように盛り上がったイタドリやススキにも駆け寄り…


裏砂漠でポーズを決めました!


そして「ちかこ」と再会すべく、「ちかこや〜い」と呼びながら山を下り…


ついに1年ぶりの再会!

昨年の台風で、上に積もっていたものが飛ばされ、再び地表に現れた「ちかこ」の石文字は、娘さんが第一発見者だったのです!

「『ちかこ』のそばでお茶を飲みたい」ということで…


しばらく「ちかこ」と一緒に時を過ごしました。

「来年も『ちかこ』に会いに来よう!」と言ってくれていました😊

そして最後に、秋らしいススキのキラメキに埋もれてもらいました!

これは、昨年は雨で、できなかったことです。

もし、来年同じコースを歩いたら、きっとまた、別の❤️がいっぱい見つかりますよね!1
それって、とても楽しみです😊

Iさん、発見がいっぱいの楽しい時間をありがとうございました!

(かな)
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悲しい?幼虫

2020年10月26日 | 

暖かな日と肌寒い日が交互にやって来ます。

 

庭にはそれでもまだ

アゲハ蝶の幼虫が丸々太っています。葉も食べないで何処かへ行くでは無く‥?

蛹化する前は葉をモリモリ食べて その後、蛹化する場所を捜しにどこかに行ってしますのが今までの観察の成果

白いのが付いています 何だろう?

 

もう1匹居ました この子もおとなしい

 

やっぱり 体をナデナデしても臭角を出しません おかしい! 

 

体についている白い物体は何かな? ルーペで見る勇気もない

今まで家の中で飼育したりもしています。残念ながらみんな羽化することも無く蛹の中から別の物体が(蛹化したもの)出て来たり ショックを受けたりもしまう(それを羽化させたらよかったのかも)

 詰めが甘いと言うのか 最後までの興味が湧かなくなってしまったのか?

 

同じ木では蟻もいる、葉を丸めたのは誰がしたの?

中を広げると

アブラムシが沢山いました蟻はアブラムシの出す分泌物をなめに来るそうです。なめてみる?人間には少量過ぎて分からないでしょうね

 

後、この子がその辺を飛び回っています

もしかしてこの子の子供が寄生して居たり どうなのでしょう?

 

今年の幼虫の観察はこれで終わりなのかな?また来年5月頃会いましょう(しま)

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秋の景色と強風!

2020年10月25日 | ツアー
昨日は、島と縁があって複数回来島されているご夫婦と、1日ツアーに行ってきました。

”青空だし、天気予報では風もそれほど強くなさそうだし、爽やかに歩けそうだな”と思いつつスタート。

登り坂の途中「山とススキと溶岩がいい感じ」というお客様の言葉で、私も同じ角度から撮影!


ヒカゲノカズラのデザインの美しさを、みんなでほめたたえながら…


火口一周コースに到着したら、予想以上に風が吹いていました!

布を使って「風の強さ」を表現中です😊

歩けないことはなさそうだけれど、突風が吹いたらロープに捕まらないといけないぐらいの風です。

なので「火口を一周したら、3回ぐらい『キャ〜!』と言いそうで、近い方の展望所なら1回『キャ〜!』という感じだと思います。どちらが良いですか?」と選んだもらったところ…

「1(イチ)キャ〜で!」ということで、火口展望所に向かって歩いています(笑)


ツアー中は秋本番の景色が、いっぱい見つかりました。
今が盛りのノコンギク。

通常、白色の花を咲かせることが多いのですが、美しい紫色の個体を見つけて❤️を奪われました。

お客様が見つけて教えてくれたハチジョウアキノキリンソウ。


真上から見たら「くす玉」みたいに、まん丸でした😊


ハチジョウイタドリは葉を枯らし、緑から茶色に変化。


風に飛ばされずに残っている種子たちが、太陽の光に透けて輝いていました。


アシタバとイガアザミの秋セット😊❤️


裏砂漠まで行っても風はおさまらず、イタドリの枯れ葉たちが渦を巻いて舞い上がり、櫛形山の稜線を超えていくので驚きました。

(写真はカサカサ音を立てながらこちらに向かってくる枯れ葉たちです💦)

でも頑張って、櫛形山の稜線まで登り、広い景色を眺めました。


この後は、きらめくススキに囲まれながら、のんびり歩きました。

キレイでした〜😊

ツアーが終わったら、ちょうど夕日が沈む頃でした。

激しく動き回るススキたちには、ちっともピントが合わなかったけれど…

秋らしい「光」を、楽しみました。

たくさんのトキメキの瞬間を、一緒に見つけてくださったお客様に感謝❣️

ありがとうございました。

(かな)
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タヒバリ

2020年10月24日 | 
はるばる海を越えてこの秋もきっちりやって来てくれました。



海岸沿いの道に数羽。







懸命に食べ物を探していました。
このまま大島で越冬するのか、もっと南を目指すのか。
自由に国境を行き来できる鳥たちを更に羨ましく思う2020秋です。

がんま
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モニターツアー講師紹介!(千葉達朗先生)

2020年10月23日 | 火山・ジオパーク
今日は、第2回目のモニターツアー講師、千葉達朗先生を、私の知っている範囲で紹介したいと思います!

1・赤色立体地図を作った方です
世界の誰も作ったことのない赤色立体地図。

これのおかげで、表面の凸凹を直感的にわかりやすくできるようになりました。

伊豆大島火山博物館にもある赤色立体地図の模型。


30通り以上の液体を試し、伊豆大島の溶岩の粘り気に一番近い、ある液体を発見!

その液体を流せば停電になっても、どこに溶岩が流れるか予測ができ、より早い避難につながる…という防災上役立てるために考案したとのことです。←このお話に感動しました!

2伊豆大島火山と縁の深〜い方です!
1986年噴火の調査中、最高1500mまで溶岩が吹き上がった「割れ目噴火」に、火口から300mも離れていないところで、遭遇!(写真は故・阿部勝征氏撮影)

さらに、夜になって元町に迫る溶岩流がどこまで来ているかを、身軽さをかわれて火葬場の煙突に登って観測し、溶岩が民家まで200mにせまったことを伝えたそうです。

3・アイデアが豊富で、いろいろな火山実験を考案し続けている方です!
2017年の地球惑星科学連合大会では、火山噴火実験を公開。

ウレタン発泡液を使った楽しい実験に、人だかりができていました。


2015年、伊豆諸島のガイドが集まるフォーラムでは、数日徹夜(?)で、でっかい伊豆諸島の立体地図を作り、その上にみんなで作った模型を置いていくというイベントにトライ。

とても楽しそうに、動画撮影されている姿が印象的でした!

4・すごく身軽で、あっという間に高いところに登れる方です!
過去に何度かフィールド調査にご一緒した時も、気がつくとすぐに、一番高いところへ!


崖ギリギリに立つのも全然平気で「平気平気、こうやって立つと安定するよ」と教えてくれました。

(見ている方が怖かったです〜💦)

土砂災害後のフィールド説明会でも、あっというまに斜面中腹へ!(驚)

いや〜、スゴイ機敏さです!

5・周囲にワクワクを届けてくれる科学者です!
千葉先生はいつも楽しそう。

なので一緒に歩くと、みんながワクワク楽しくなります。

きっと海岸の石のことも、楽しくいろいろ教えてくれるはず!

ひとつの小さな石から、大きな地球の不思議な物語を知ることが出来るかも…
そう考えたら、なんだかドキドキしませんか?

千葉先生が講師をつとめる第2回モニターツアー、まだ少し空きがあります。
お友達にもぜひ、お勧めくださいね〜!

モニターツアーのお申し込みはこちら

千葉先生の電子掲示板「ある火山学者のひとりごと」はこちらです。

(かな)





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秋の光の中を

2020年10月22日 | ツアー
昨日は、久々に爽やかな秋晴れ❤️でした。

ツアーは、デザイン関係のお仕事仲間の女性たちと三原山へ。

坂をある程度登った所で、お客様が「きれい」と撮影された風景がコレ!

上空の雲が、34年前の噴火でできた丘に影を落とし、まるで溶岩の丘が続いているような景色を作っていました。

次にお客様が、「この位置で写真を撮ってもらえませんか?」とおっしゃったのが、この位置!

「道を入れる」のが重要ポイントです。

そして火口では、「海を入れて撮ってください」とのことで…

人物を隅っこに置いて、海と火口をどちらも入れました。
いつも正面からド〜ンと火口を入れて写真を撮るワンパターンだったので、「少し角度を変える」だけで、私自身がとても新鮮でした😊

さすがデザイン関係の仕事をされている方たち。感性が面白いなぁと、感心しました。

火口に向かう遊歩道では、両脇のススキがキラメキを増し…


西側斜面を降る時も、目の前に輝く海が見えました。

…と、ここまではいつもの通りでしたが、このあと、お客様から「明るいうちに、ゆっくりお風呂に入りたい」との言葉が…。
聞けばお客様は、大のお風呂好きとのこと。

で、表砂漠でゆっくり滞在せず、三原山の麓を回って近道で帰ることにしました。

奥まで歩かず、横に移動します(笑)

時間節約のためのショートカットでしたが、小石の影が伸びていて綺麗でした。


両側をススキに囲まれた、ちょっぴりワイルドな道。


ススキがメチャメチャ綺麗でした❤️


日没まで1時間ちょっとある時刻に、ホテルまでお送りできたので、温泉をゆっくり楽しんでもらえたのではないでしょうか?
私も秋の光を眺められて、楽しかったです😊

ツアーリクエスト、ありがとうございました!

ところで!
本日から日本ジオパーク再認定審査が始まりました。

私も今日、役場へ行って観光部会の報告をしてきました。
審査は2泊3日で行われ、その中で今までの様々な活動を審査員の方々に見ていただきます。

4年に1回の審査は、それまでの活動の振り返りとして良い機会ですが、事務局の方々は準備がとても大変だったと思います。

今回はコロナで大人数で集まれないのが残念ですが、この3日間が、審査員の方々にも、伊豆大島ジオパークに関わる人々にも、良い時間となりますように!

(かな)
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