グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

伊豆大島オンラインツアー

2021年02月28日 | ツアー
本日、オンラインツアーでガイドを担当しました。

200名以上のお客様に、ご参加いただきました。

私のツアーのメインテーマは、若くて元気な火山と生きものたちの物語。


動画と…

静止画を組み合わせてツアーを作りました。


資料作りでこだわったのは、できる限り“最新の”写真を使うこと。

「今」に近いかどうかは、たぶん私にしかわからないのですが(笑)

写真が古いと、話をする私自身の気持ちがリアルになれない気がして、できるだけ新しいものを使いました。


リアルなツアーと違い、視覚と聴覚でしか伝えられないオンラインツアー 。

裏砂漠では話すのはやめて、風の音だけ聞いて聞いてもらうようにしました。
(話さずに感じる時間があった方が良いのは、リアルツアーと同じですね!)

そして今回のツアーの目玉は、火口からの生中継でした。

柳場が三原山に登り、火口からライブ中継を担当しました。
今日は天気が良く、山頂との連絡もスムーズで見せたいところにカメラを回せたので、噴気のモクモクや遠くの富士山も生中継で撮影できて、書き込みを見る限り、皆さん楽しんでくれたようです☺️

そして私のあとには、波浮港で一棟貸しの宿を営む2人のジオガイドさんが登場し、宿や波浮の魅力を伝えてくれました。

(赤丸で囲んだ場所が波浮港です)

 ところで今回のオンラインツアーは、(株)アイラスの奥井さんという方が作った伊豆大島ツアー(夜行船に乗って船旅を楽しみ、三原山〜裏砂漠のツアーに参加、夜は波浮港の一棟貸の宿に泊り、翌日波浮のガイドツアーに参加するという内容)のPRのための無料ツアーでした。

 私が知る限り、旅行会社が自社ツアーのPRのために、その内容や魅力を詳細に伝えるオンラインツアーを企画し無料で提供してくれる、というのは、初めてのことだと思います。

 奥井さんは、高校時代は南米ボリビアに留学、青年海外協力隊でニカラグアに赴任した経験の持ち主で、現在までに中南米等の秘境旅行スペシャリストとして、数多くのツアーを開発。2012年には『雨季のウユニ塩湖』のブームの火付け役として、日本旅行業協会の賞も受賞した方です。
 数々のツアーを自分自身の手で開拓し作ってきた人が、伊豆大島の魅力に惚れ込んでくれたからこそ、実現したオンラインツアーだったと思います。
 世界仮想旅行社の中島さんも、熱意のある素敵な方でした。

 波浮港から参加したジオガイドさんたちを含め、素敵なチームで仕事ができたこと、新たな出会いに感謝です。

そして、ツアーに参加してくださった全国の皆様、ありがとうございました!!

(かな)
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部分白化のウミネコ

2021年02月27日 | 
これも先週土曜日の撮影です。
見つけたのはワシカモメのあとでした。

あまたいるウミネコの中から降り立った1羽に違和感を感じて見ていると・・・(ちなみに後ろにいる背中がグレーの鳥はカモメです)


やっぱり!

翼の1部(初列雨覆 しょれつあまおおい)が白くなっています。

飛びました。





あぁー。
遠くへ行ってしまうー。


でもこんなに遠くてもよく目立ちました。

比較のためフツーの個体です。

全然違いますよね。

がんま
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いろいろ

2021年02月26日 | ツアー
昨日も、1日ツアーに行ってきました。

いつものごとく、のんびり観察しながら山を登り

全員一緒の記念写真を、ここで(笑)

女性だけだったせいか、「かわい〜」というツボが一緒で、嬉しかったです☺️


火口からは…


2日前の10倍ぐらいの噴気が立ち上っていて迫力満点でした!


歩いていたら突然、巨大おはぎみたいなまん丸の岩の前に、2本のヒサカキが並んで生えていることに気がつきました。

まるで神棚に備える榊のようです!
(この石が、火山の神様に見えてきました!!)

目の前を、数100羽のハギマシコの群れが行きすぎました。
(写真だと全くわかりませんが💦、心の目で見てください)

まだ残っていてくれたことが、嬉しかったです☺️

たった3日で一気に数が増えたのが、アシタバの若葉です。一昨日はこんなにありませんでした。

あちらこちらで、元気に伸びてきていました。

ティータイムの時も周囲にいっぱい生えているので…

アシタバ茶と一緒に記念撮影(笑)

一方、イタドリの若葉が伸びるのはまだ少し先らしく、昨日は枝だけ。

でもこの時期のこの風景、結構好きです☺️

“腕を広げたエイリアン”みたいな株もあって、楽しかったです(笑)


裏砂漠でみんなで空を見上げてから、帰路につきました。


ところで帰りの森で、お客様が「かっこいい!」とほめていたのが、大島の森にいっぱい生えている"シロダモの葉"でした。

葉脈の入り方がかっこいいのだそうです☺️
どちらかというと地味で、誰にも注目されないイメージでしたが、お客様にほめられているのをみていたら、何だかカッコいい葉っぱに思えてきました(笑)

1日歩いたツアーの最後には、華やかな椿の花が、私たちを出迎えてくれました。

ツアーの最後にこの色は嬉しいです☺️

昨日も、とても楽しいツアーでした。
ご参加いただいた0様、ありがとうございました!

(かな)
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2重円の内側ツアー

2021年02月25日 | 植物
数日間、吹き続けた風は、一昨日の10時過ぎごろから弱まる予報でした。

で、前日に三原山の裾野を一周したお客様と、火口一周にチャレンジする予定で9時に歩き始めました。

オオシマツツジの葉が太陽の光に透けて美しく、足を止めました。

お客様も一緒に「キレイだ!」と喜んでくれて、みんなで写真を撮りました☺️

私たちが山を登り始めた時、戻ってきた人たちがいたので、「火口一周コースは風が強かったですか?」と聞いたところ、「すごく風が強くて息ができないぐらいでした! ロープにつかまって何とか進みました」との返答。

「息ができない」という、ものすごく臨場感のある表現に、「遅めにスタートして良かったかも」と言い合いながら、火口一周コースへ。

歩いているうちに風が弱まり「良かった〜」と安心したのですが、コース中、最も高い“剣ヶ峰”に到達した時…

ビュ〜!っと来ました!(笑)

なんと、風速30m越え!!
約束(?)が違う〜😅
でも、強風はここだけで、あとは快適に歩けました。

何と言っても楽しかったのは、眼下に見える景色が、前日に歩いた場所だったということです☺️
「あそこに見える凹みが、昨日行った赤ダレですよ」と言いながら

前日の赤ダレの景色を思い出し…


「あそこに見えるのが、昨日見た白いシマシマの模様ですよね」と言いながら

前日のシマシマの風景を思い出し


「あそこが昨日歩いた溶岩流ですよ〜」と言いながら

前日歩いたジオロックガーデンの景色を思い出していました。


遠くの景色の中に、前日に歩いた景色が散りばめられているという不思議な感覚が、とても面白かったです。

ところで、この日のお客様は苔が好きな方だったので、火口の近くで乾燥に耐えて頑張っているコケに水をかけてあげました。

コケ助け?(笑)

火口一周を終えて神社に行ったら、ここでも元気な緑色のコケに気がつきました!

コケ好きのお客様へのプレゼントかな?☺️

そしてお客様と一緒にほめたたえたのが“空の雲”でした。

シュッ!と伸びた直線の雲が「キレイだ」と、みんなで言い合いました。

帰り道、お客様は「梅雨が終わりかけの夏になる前の雲が、面白くて好き」と、おっしゃっていました。

今度その時期の雲を見たら、この時の会話を思い出すだろうなぁ〜と思います☺️

2日間かけて、三原山の上と下をグルリと回るという、ツアー始まって以来初のパターン。
とても楽しい2日間でした(感謝!)

(かな)
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とうとう出会えた!ワシカモメ

2021年02月24日 | 
南西の風が吹き荒れ東京発のジェットフォイルが引き返した先週の土曜日、波浮港(はぶみなと)にカモメ類を見に行ってきました。
この風ならたくさんのカモメ類が港の中に避難してきているに違いない!と思ったからです。

案の定、現地に到着するとたくさんのカモメ類がいます。
それらを1羽1羽丹念に双眼鏡で見ていくと。



いました!(画像を以前のスタッフだった天野氏に確認して頂き、第1回冬羽だと教えてもらいました)




奥と隣にいるオオセグロカモメ若鳥(たぶん)に比べるとクチバシが太くてがっしりしているのがわかると思います。
それと風切羽の色の違い。
ワシカモメはとても薄いです。

この1羽だけでもかなり興奮していたのですがなんともう1羽いることに気が付きました。

しかもかなり成鳥に近くなっています。


やっぱりクチバシが太いです。




こちらも天野氏に見て頂き、第3回冬羽であると教えてもらいました。

ちなみにこちらが大島で1番多く見られる大型カモメの代表オオセグロカモメ成鳥。

風切羽の色も背中の色も全然違いますよね。
人生初のワシカモメを見ることができてとても嬉しかったです。

がんま
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2重円の外側ツアー

2021年02月23日 | ツアー
2日間、久しぶりにリアルなツアーで歩いてきました。

お客様からのリクエストは、赤ダレと裏砂漠と火口。
問題は風でした。
1日目は風速10数mの強風、2日目の方が多少マシという予報が出ていたのです。

で、1日目は三原山の麓をぐるりと周り、2日目に火口を一周する計画を立てました。
麓なら、時々小さな砂嵐に巻き込まれはするものの、何とか歩けるだろうと考えたのです。

歩きはじめは火山灰斜面を右手に見て、低木林の中を余裕で歩いて行きました。
(反時計回りで回る予定)

木の影が、斜面に描く模様がステキでした☺️

木々が途切れ、「幻の池」と呼ばれる場所に到達した時の風景です。

最近風が強い日が多かったからでしょうか?
美しい風紋ができていました。

この時、遠くから砂(火山灰)が舞い上がって、こちらに来るのが見えました!
ゴォォ〜!

体を低くして、やりすごします。

いよいよ、風との戦い(?)の始まりです💦

進んでいくと、馬だか犬だかの横顔を発見しました!

「動物に見えますよね」と、お客様が優しく同調してくれたのでスッカリ嬉しくなり…

別の“友だち”を紹介!(笑)

興味を持ってもらえたみたいです☺️

のんびり歩いて“赤ダレ”に到着しました。

谷から噴き上がる風を風速計で測ったら20m/s以上!
安全のため、岩陰から写真を撮影されていました。

その後、時々突風に吹かれながら、裏砂漠を目指しました。


お気に入りの“巨大おにぎり岩”も紹介してみました。


お客様は、裏砂漠の広大な景色の中にある火山観測機器を見て、「火星探査機みたいだ」とおっしゃっていました。

そういえば、そうかも!!

確かに荒涼感が漂うこの時期は、"緑のない星”の風景にも見えますね。

(もうすぐ元気な緑色が点在する地球の景色に変わるでしょうが…)

風に舞い上がる砂を背にしながら進むと…


行く手に富士山が見えてきました!

このシンプルさ、たまりません〜❤️

そして、この流線型の模様も素晴らし〜❣️


この後、眺めと風の強さを秤にかけて相談し、覚悟を決めて櫛形山の稜線へ!(モチロン頂上は、危なすぎるので行きません)

時々吹き付ける突風は、しゃがんでやり過ごしながら、頑張って下山しました💦

強風体験の後は、草陰でのんびりランチタイム。

強風でけっこう疲れたので、風を防いでくれる草たちの存在がありがたかったです。

ジオ・ロックガーデンでは、溶岩の造形を楽しんでから


森を歩いて帰りました。


森の中は、差し込む光がキレイでした〜❤️

実はこのコース、ガイド仲間や取材などでは何回か歩いていますが、ツアーで歩いたのは初めてでした。
全行程で約5時間、約9km。強風で山に登れない時とか、なかなか良いかも❣️

2重円の内側のコースは、明後日に報告します☺️

(かな)
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ジャガイモ作り

2021年02月22日 | 植物

ちょっぴり春の香りがして考えた 

今年は今までやったことの無いことに挑戦と  ジャガイモづくり

 

近くの畑を借りて畝作り。 はずが それが甘かった

上の草は刈ってくれたのですが 地面にクワが入らない

スコップで深く入れるのが大変4~5年前まではここで立派な畑でしたが耕作をしなくなってススキの畑となった今 ススキがこんなに根を張るとは思っていませんでした

 

3時間やって、やっと一畝分スコップを入れたけれどもう私へろへろ ギブアップ

もう2回ほどやって土の中の根を除くことは次回に(え~いつできるの?)

もう種イモも購入済いつになったら植え付けが出来るのかしら 応援よろしく(しま)

 

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出会いってすばらし〜❤️😊

2021年02月21日 | 火山・ジオパーク
風が強く、天気の良い日が多いこの頃ですが、私は資料作りで巣ごもり生活が続いています。

一昨日〜昨日は、T大学の特別講座で話をさせていただきました。その資料からご紹介します。


今回の講義のテーマは「自然保護」でしたが、私にとって野生の生きものたちは「守るべき」というよりも「尊敬すべき」存在です。

このブログでも何度も書いていることですが、7年前の大雨(台風)後の変化を通して、そう感じました。




1年5カ月前の暴風(台風)後の変化からも、そう感じました。





そして最近では、キョン(小型の鹿)の食害にあった植物たちの、戦いぶりを見て、そう感じました。



ダメージからいち早く再生したり、捕食者が増えると生き方を変えたり…
生きものたちは、本当にたくましいです。

そして、そういう生きものたちの姿を、ありのままに見られる伊豆大島は、島民のみならず、島外の人にとっても“宝”だと思っています😊

さらに、資料をまとめていたら、私の写真の多くが、ツアーの時にお客様と一緒に見た風景であることに気がつきました。

お客様からのリクエストでツアーに行くことが、たくさんの観察や気づきの機会を私に与えてくれていたのですね!

一緒に歩いて発見を楽しんでくれた、お客様たちに改めて感謝します。

そして昨日までの2日間の講座では、学生さんたちから、今後につながる貴重な意見をいただきました。皆様、ありがとうございました!!

出会いって、素晴らし〜❤️😊

(かな)
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マヒワ

2021年02月20日 | 
北国からやってきた冬の使者、今シーズンも撮影することができました。





オオバヤシャブシの実から種をほじって食べています。


色鮮やかなオスです。

こちらはメス。

正面顔かわいいですねー。


この子も種を食べていました。
(10日撮影)

がんま
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泉津海岸遊歩道下見・友達編

2021年02月19日 | 植物
今日は泉津海岸遊歩道下見報告、最終回です。

前回このコースを歩いてから約1年…。来月のツアーを控え、1年前に見つけた“友達”たちに変化がないか、無事出会えるか、を確認に行きました。

まず木の切り株に見つかった、不思議な花弁のような模様。

ほとんど変化せず、キレイに見えていました。

これが何なのかは、あいかわらずわかりません😅


“眉間にシワを寄せたちょっと怖い顔”も、変わらず健在!


心配していたのは、その昔流行った映画“ET"の主人公のような木の根。
小さいし、場所がやや朧げだし、枯れ葉がかぶっていたら見つからないのではないか?と、気になっていました。

目を皿のようにして、枯れ葉の積もった地面をチェックしながら歩いたところ…
いた〜!!!

私の靴の先に、草を被った“友だち”の目が見えました!!

どこ居るか、わかるでしょうか?

少し大きくしてみます。

少し目が白くなったかな?

せっかくの対面なので、枯れ葉をどけ、全身に出てきてもらいました。

柳場は「ET〜!」と言って小枝を立てて、指先でタッチしていました。
(若い人にはこのネタ、わからないかも?😅)

いや〜、この顔と再会できてウレシかったです!

ツアーでは、お客様に探してもらおう❣️☺️

終着地点は大島公園。


早咲きのオオシマザクラが満開でした。

来月のツアーには散ってしまうでしょうが、今年はサクラの開花が早いようなので、他の場所で野生のオオシマザクラの美しい姿を見ていただけると思います☺️

(かな)
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