昨日、日比谷公園にある「緑と水の市民カレッジ」で2時間、表題の話をしてきました。
定員30名の講座で、参加者は30名弱でした。
前半は伊豆大島のジオツアーとジオパークについて。後半は伊豆諸島の有人島8島について、火山と人の暮らしに焦点を当てて話しました。
参加された方達からは、火山噴火や防災についての質問が複数あり、伊豆諸島全島歩いている“達人”が何人もいました。(私の方が話を聞きたかった・笑)
ところで、この講演のお話をいただいてから「できれば自分の目で見て感じたものを伝えたい。」と思って、いくつかの島を訪ねましたが、時間切れで行ききれなかった場所もあります。それで各島の方々に協力をお願いしました。
御蔵島の小木さん、青ヶ島の荒井さんには全ての写真と説明分を、八丈島の岩崎さん、新島の木村さんからは一部の写真と説明を、利島の鎌田さん、新島の柳澤さん、式根島の下井さん、三宅島の菊地さんからはメッセージをいただきました。
伊豆諸島の各島で、島への愛情と情熱をもって活躍する方々からのメッセージ。
ぜひこのブログを読んでくれている皆さんにもお伝えしたく・・・紹介させていただきます!
利島
有史以来噴火の記録がない利島は、海岸線は切り立った崖になり、火口も木々に覆われ、江戸時代から年貢のために段々畑のように椿の森を作って来た。
ここで椿山の管理をしている鎌田さんは・・・
私も、島全体が椿の花で彩られているような風景を、とても魅力的に感じました。
新島
西暦886年の激しい噴火で大量の火山灰が降り積もり、しばらく人が住めない状況が続いたとされる新島。
ここで島の特徴を生かして島の活性化を目指す砂博士の木村さんは・・・
白砂のロングビーチでのウエディング・・・素敵でしょうね!
また、観光客や子供達に新島の自然素材を生かした物作りを教えている柳沢さんは・・・
一緒に作品作りしたら、ぜったい楽しそうです!
式根島
新島の大噴火後、灰が積もって無人島となり、人が住み始めたのは約130年ほど前の式根島は、島全体が厚い1枚の溶岩流とも言われ、標高109mの平らな島。
ここの自然や歴史文化を毎日調べてまとめている小倉さんと、まるで歩く博物館のようなそのデーターをなんとか後世に残したいと頑張る下井さんは・・・
頑張ってください!
神津島
溶岩ドームが18個以上連なり、西暦838年に天上山が大噴火をした神津島。
登山道の整備など、天上山のおもり役をしている清水さんは・・・
観光協会の覚正さんも、神津島に熱い気持ちをもっている方です。
三宅島
近年ではおよそ20年ごとに噴火を繰り返し、4年5か月の全島避難を強いられた激しい噴火の跡が生々しく、活火山を身近に感じる三宅島。
ここでネイチャーガイドをする菊地さんは・・・
「恩恵を受けて、生かされていると実感できる島」というところが、本当に素敵です!
御蔵島
6500年前に溶岩ドームを作った後は、長い間噴火しておらず、島の周辺は最大500mに達する高い崖に覆われた御蔵島。山体は海底1500mから立ち上がっていて、海面上とあわせると2300mもの大きな火山。
ここで観光協会に勤める小木さんは・・・
同感です。
八丈島
同じ火口から何度も噴火して大きくなった山が2つもあり、それぞれが個性的な八丈島。
ここでネイチャーガイド&議員をしている岩崎さんは・・・
島のみならず、東京都全体を語るところがさすがです!
青ヶ島
約230年前に起こった大噴火で島民の多くが犠牲となり、助かった島民は八丈島へ逃れ、以後約50年間無人島だった島。山から立ち上る噴気は、サウナや塩作り、蒸し料理などに利用されている、現在、日本で一番人口が少ない村。
ここで様々な仕事をされている荒井さんは・・・
青ヶ島、いつか絶対に行きたいです。
資料を作りをきっかけに、伊豆諸島の島々で活躍する方々の「思い」に触れて、気持ちがじんわり温かくなりました。嬉しかったです。
伊豆諸島の皆さん、熱いメッセージをありがとうございました!
(カナ)