グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

シダが繁る

2010年12月31日 | 植物
 時々うかがうことのあるご近所のお宅に、丸く大きく葉を広げたシダ植物があります。

 寒いこの季節にもツヤツヤした緑の葉を広げています。

 オオタニワタリ(大谷渡)という名前だそうです。



 30~40年前に八丈島で頂いてきたものだそうです。

メジャーで計測すると、直径2メートル40センチ程と大きい!!

 1枚の葉の幅は↓、



 約13センチあります。

 伊豆諸島南部、紀伊半島、四国の一部、九州南部などに分布しているとのこと。
八丈島などでは、山地の樹上や岩上に着生するそうです。

 昔、八丈島では、この葉っぱを黒酒麹(こうじ)を発酵させる時、上にかぶせて利用したことから「麹しば」と呼んでいました。

 株の中心部分には、落ち葉がたまっていましたが、どけてみると↓、



 次の新芽が準備されているようです。

 このお宅では、お庭の地面に植栽されています。大島には、かなりの数が移入されているのではないでしょうか? 泉津地区の椿並木の土手にも植えられていますし、植物好きな方のお庭で、よく見かけます。八丈島では、自生地で園芸採取(盗掘)で激減したようです。


 今まで増えたことはなかったそうですが、この数年で子株が増えたそうです↓。



 左側に親株↑があり、右側の石垣の中程に子株↑が出ていますが、分かりますでしょうか? 
                     

 自然の実生:みしょう(シダ植物の場合、何と呼ぶの? 胞子生?!)で、子株が増えていることについて、こちらのご主人は、「一昔前、12月中旬と言えば霜が降りて、霜柱が立つこともあった。今は暖かくなったからなあ・・・」



子株でも直径70センチ程あります!

 この他にも直径30センチくらいのもの↓など、



 この石垣には、大小20個体ほどの子株がありました。

 小さいものは、直径10センチくらいで、ちょっと見ではシダと分かりません。



 オオタニワタリの繁殖が、温暖化の影響なのか? それとも他の要因なのか分かりません。


 それとは別にしても、この12月の暖かさは・・・?!

 今年を漢字一文字で表して「 暑 」でした。この夏、熱中症で亡くなられた方が、一説では500人程とか。

 
 地球温暖化の勢いは予想以上かも?!


 2010年もGSC陸ガイドをご利用頂きまして、有難うございました。
そして、このスタッフ日記をご覧頂き、また、いろいろな情報をお寄せ頂きまして感謝しております。
 
 来年もどうぞ宜しくお付き合い下さい。

(なるせ)


♪今夜のBGM♪
映画『時計じかけのオレンジ』サントラ盤
S・キューブリック監督の1971年作品
年末恒例のベートーヴェン第9番、
映画の公開当時、新鮮に感じました。
日本での公開は何年頃でしたか?
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

年末ツアー&お知らせ

2010年12月30日 | ツアー
いよいよ2010年も残すところあと1日ちょっととなりました。
この1年、本当に時の経つのが早かったです。

8月のジオパーク審査、今月の島ガールツアー、その他様々なツアーで出会った、たくさんの方達との楽しい時間や、
きらめくような美しい景色を思い出すと「忙しかったけれど、良い1年だったな~。」と思います(^。^)

ツアーにご参加いただいた皆様、そしてこの日記を読み様々なアドバイスを下さった方々、有難うございました。
皆さんの2010年は、どのような年だったでしょうか?

さて、今週のツアー報告です。
私は今週、月曜と水曜にガイドを担当しました。

月曜日は東京都観光部のTさんが、ご両親とツアーに参加してくださいました。

ジオパークに認定された大島への自主勉強だとのこと。
その心意気が、とても嬉しかったです(^。^)

皆さんの希望で火孔を見るため、強風の三原山に登りました。
風が強い分、景色は綺麗で富士山もクッキリ見えました。

避難壕で風を避けながら、富士山観賞中。

何だか気持ちが穏やかになるような、美しい景色でした。

山に登る遊歩道沿いでは、美しいツララが何本も伸びていました。
今季初のツララです!

いつも冬になるとこの場所で、毎回形を変える氷の芸術を見るのが楽しみなのです。

中には板状の長い氷もありました。

これを見た時に心に浮かんだことは…「おお!岩脈みたい!!」

1年前なら「板チョコみたい」という発想だったと思うのですが、かなりジオにハマってきたようです(^。^)
ちなみに岩脈とは「地層や岩石の割れ目にマグマが貫入して板状に固まったもの」のことです。

この日は残念ながら強風で火口一周はできなかったので、代わりに海岸や神社に立ち寄りました。
時間がなくて、駆け足で回ったのが少し残念ですが、巨木の茂る森の雰囲気は感じていただけたのではないかと思います(^。^)

次に昨日のツアー報告です。

参加されたのは、ご両親と2人の娘さんの、4人のご家族でした。
予報ではまたまた強風だったのですが、山を登ったら思ったほど風が強くなく、
お客様の時間も充分あったので、火口を一周してから温泉ホテルに抜けました。

娘さん達は風に吹かれて寒そうでしたが、この笑顔!!

若いって良いですね~(^。^)

皆さんから活発に質問もあって、とても楽しく歩きました(^O^)

帰ってきたら、センニンソウのタネが陽の光を浴びてキラキラ輝いていました。

…心奪われる瞬間です。

こういう一瞬の美しい景色が毎回違う形で見られるからこそ、何度山を歩いても飽きることが無いのでしょうね。

ところでこのセンニンソウについては、以前から気になっていたことがあります。

センニンソウはタネから伸びた白い毛が、仙人の髭に見えるのが名前の由来と言われているのですが…
「この綿毛って仙人の髭ほど立派かな~?」ということが、ずっと疑問だったのです(^_^;)

…で、やっと試してみました。

どうでしょう?
仙人に見えるでしょうか?

…なんかちょっと雰囲気違うような気が…(^_^;)

ちなみにモデルは今年“世界ジオパーク”に認定された山陰海岸のゆるキャラ「玄武洞の玄さん」です。
大島もジオのゆるキャラ考えなければ(^。^)

ところで今日は、お知らせが2つあります。

島ガールツアーについてのアンケート結果を、東海汽船さんにお願いして、送っていただきました。
その中の、エコツアーについての感想を、「お客様の声」に掲載しました。
http://6715.teacup.com/gscyama/bbs

ツアーに参加された方の感想はとても参考になりますし、励みにもなります。
島ガールの皆さん、ありがとうございました。

また、森林インストラクター東京会の荘司さんが、本土でエコツアーを始めました。
荘司さんは「里山生き物博物誌」という本の著者で、森や生き物等に豊富な知識をお持ちの方です。
大島を一緒に歩いた時も、モミジの一斉開葉やハンミョウの事など、色々なことを教えてもらいました。

きっとただ歩いていては通り過ぎてしまうような、自然の不思議を案内してくれるはず…。
本土の自然に興味のある方は、ぜひ下記HPをお訪ねください。
http://www006.upp.so-net.ne.jp/guide_Vogel/

ではでは、今日のところはこれで(^O^)

来年もたくさん大島を歩いて、たくさん楽しい報告をしたいと思います。
引き続きよろしくお願いいたします!

(カナ)







コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

水中生物の名前 1

2010年12月29日 | 海の生物

今回は水中生物の名前について書いてみたいと思います。

もちろん水中生物にも名前が付いていますが、日本の場合それが標準和名といわれます。

外国では学名以外に標準的な物がなく、一般的に英名が付いていることが多いのです。

一枚目の写真ですが日本ではトラウツボと言われ、人気のある種です。

今年は寅年だったので年賀状に使われた方も多いのでは?

トラ柄からその名前が付いたのでしょうが、見た目から想像しやすい名前ですよね。

この種外国ではドラゴンイールといわれ、結構人気があります。

イールはウツボの仲間の総称で、外国人からみると龍(ドラゴン)を思わせるのでしょう。

外国ではあまり見る事ができないのか、日本に来る外国人ダイバーには大人気!

お国が違えば見方も変わってくるのでしょうね、調べてみると結構おもしろいです。

 

二枚目はミカドウミウシと呼ばれていて、日本では人気の高い種です。

帝の名前が付いているくらいなので、神々しく見えるかも?

ところが外国ではスパニッシュダンサーなんて名前が付いていて、かなり趣きが違うようです。

なぜダンサー?なんて思いますよね、実はこのウミウシ踊るのです???

踊るというか泳ぐといった方が良いのでしょう。

縁を波立たせてゆらゆら泳ぐ姿は、あたかもスペインの踊り子がスカートをヒラヒラさせるように見えるのでしょう。

何とも華やかな名前ですが、日本の見方とは大違い!

それ以外にも面白い名前が付いている種がありますので、また書いてみたいと思います。

担当 石田

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

風ニモ負ケズ

2010年12月28日 | ツアー
 今日は(今日も!)風の強い大島でした。
いえ、昨日までと比べたらはるかに落ち着いたように思えたのですが、
そう思えたのは午前の数時間だけだったようですねっ。
今また風は強く、しかもまた雷雨の予感です。

東京では今朝2度を記録したそうで、この冬一番の冷え込みになったとか。
どうぞ皆様温かく温かく、風邪に隙を与えずにお過ごしください!

あぁ、寒くて強い西風といえば、そろそろ岩ノリがつく頃ですね~^^
風がやんだら見に行ってみよう~っと♪

さて。
そんな今日も、ネイチャーガイドを要請してくださったお客様がいらっしゃいました。
今日は風が強いし寒いし、歩くのはしんどいし・・という事で、なるべく歩く距離の
少ないバージョンのエコ旅でした。

まず桜っかぶ。
マンリョウが見ごろですね^^!
(トップ画像をご覧ください)

あれ??
ちょっと前から「定点観測?」という感じでビニールひもで囲われていた
5M四方ぐらいのエリアに、何やら粒がばらまかれているのに気付きました。

一見、犬の乾燥エサみたいなものに見えます。
よく見ると、黒いものとか、ごちゃごちゃ併せてある感じですね。

食べ物? 
だれかの糞?
それとも・・・植物の為の栄養???

囲われているのは数か所で、なんの為にしている事なのかも知りません。
ばらまかれた粒も、他のエリアにはなさそうだし、このエリアのみ??
いったい何をしているのか、さっぱり解りません。
どなたか、ご存知の方がいましたら教えてください!!


さて、疑問を残して次へ移動です。
次は風の吹き抜ける裏砂漠。
月と砂漠ラインを登っていると、きらりと光るつららを発見!

おぉ~、よほど寒かったんですねぇ~(^^)/

こういう景色を見ると「冬本番!」という気分になりますね♪
次は雪を見るのが楽しみです^^♪

車を下りて、展望台のほうへ歩いていると・・・

カエルセンベイ~
なんか、指まで綺麗にあって、思わずパチリ。
寒すぎて餓死して干からびたのでしょうか??

強風のおかげで富士山が美しく見られました♪
ここは第一展望台の場所です。分かりますか?

こんなふうに富士山が位置します。

あと、風の仕業なんだ!という現場を目撃。

写真中央、白く削られたようになっている部分がありますね。
ここ、風の通り道になっているようです。
強い風が当たっては、ここでうず巻を作っていく・・
それで削られたようになっているのですね~・・・!


風が強いのでここは早々に切り上げ、次は海のふるさと村から穴口へ。
景色の良さが自慢のポイントですが、あいにくここもやたらと風が当たり・・・
少しの撮影の後、すぐ移動となりました。
でも、車で通るだけでも古い火山のあった辺りの雰囲気がわかる、うっそうとした
ジャングルのような場所なので、ツバキの幹の傷やウラシマソウの実を楽しみながら
ゆっくりとドライブをしました。

最後は波治伽麻神社です。
イヌマキの実がたくさん落ちていました。

写真はかなりヤラセ。実を集め、マメヅタと一緒に撮影しました。
実際には赤い部分はほとんどついていないものばかりです。
鳥がい~~っぱい、食べたのでしょうか??


風のない、苔むす参道の透き通った空気。
ゆったりとした空間に佇み、それぞれの感覚を楽しんでいただきました。


古木に貼りつくモフモフのコケと、その下にはじゅうたんのようなヘラシダ。


ジャゴケの上に、小さいながらも陰を落とすちびスギ。
これで5~6センチぐらいです。


コケの貼りついた台地とえぐられた砂地。
なんだか渓谷のジオラマみたいに見えてきませんか?


なるべく歩く距離を少なくした半日コースでしたが、こうして振り返ると
た~くさんの環境をご案内してたのですね。
この「コンパクトに色々な環境がある」というのがまさに、大島の良い所なのですね^^

冬の寒さがあってこそ、強風あってこその色々な景色を満喫した一日でした。

(友)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

やまんば再登場

2010年12月27日 | 今日の大島
山姥再登場
今年最後の山ウォークしてきちゃいました。場所は先週同様風が強かったので内輪樹海コース三原山の駐車場から歩きました。樹海の中は風も遮られていて静かでしたが
霜柱がきれいに出来ていました。たまり水は凍ってなかったので少しは温かいのかな…






私の好きなスゲの広場 いつも青々していて山の馬の大好物です




光の入った森もすてきですよ






枯れ枝がなんか変




きれいな青枝が…  カビに侵されていたのでしょうか?


あまり鳥を見かけないのですが


これは鳥がつついて虫探しをした後なのでしょうか
つついているところを見てみたいな


ねえ ねえ 何処に行くの





あ~みっつけた




ちょっと親近感湧きます(サイズの合わないブラジャーしました)
実はツタに絡まれたまま成長した木


ネイチャーガイドとしてはちょっと? でも今年一年楽しく大島を楽しめました。
来年はますます楽しまなくっては!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

森と海

2010年12月26日 | 今日の大島
一昨日、嶋田、鴻池、私の3人でまたシイノキの森へ行ってきました。
未知なる物体が気になって「まだいたら連れ帰って観察しよう。」なんて思ったからです。(^_^;)

ゴーゴー音を立てて吹き荒れる南西の風でも、森の中は静かなもの…。
木ってすごいよな~と、強風の日に森に来るたびに思います。

ここはスダジイの堂々とした姿が、人を厳粛な気持ちにさせてくれる森です。


この森に来ると、ついつい見とれてしまう木があります。

自分の根っこから沢山の若い幹を伸ばし、生き続けようとするスダジイの木です。
一斉に伸びた若い枝で、元の木の姿が見えなくなっています。

木が大きすぎてコンデジでは全体を写しきれず、迫力を伝えきれないのが残念です(^_^;)

自分の根から新しい幹を再生させるこの方法は、タネから新しい命を芽生えさせる方法よりも確実で効率が良いのですが、
自分のコピーを作ることになるので多様性に欠け、長い目で見ると生存には不利であると言われています。

気象条件が大きく変化した時や病気が流行った時、皆同じであれば全滅の危険だってありますが、
多様であれば少数でも生き残れる確率が高まります。

スダジイは他の広葉樹と同じように、新しいタネを作って変化に対応し分布を広げていく方法も取りながら、
自分のコピーを作るという確実な再生方法も駆使して次の世代へ命をつなぎます。

それにしても、この木ほど沢山の若い幹を伸ばしている木は、他にはあまり見かけません。
この木を見るたびに「生きるゾ~」みたいな気迫(?)を感じて、何だか自分もパワーをもらえるような気がします。

横たわったスダジイの枯死木には、薄黄色の可愛いキノコが付いていました。


そして…いました!
目的の、謎の物体。

一見ナメクジのようですが触覚とかないし、「生き物じゃないのかも?」という感じもしますが、
葉っぱに接する面は、明らかに意思を持って(?)表面を舐めているようにも思えます。
やっぱり何だかわかりません…(^_^;)

…結局、予定通り持ち帰って観察してみることにしました。

ガラス瓶に枯れ葉ごと入れておいたら丸一日丸まったままでしたが、昨日水をかけて様子を見たら今日は少し伸びていました。
でも生き物っぽくないな~。

ふやけただけでしょうか?
もしかしたら、エイリアンかも…??(^_^;)

あと数日、観察してから森へ返す予定です(^。^)

それにしても今日も強い南西の風が続きました。

今日の海岸の風景です。

波が白い飛沫を上げて、黒い溶岩の上で砕け散っていました。
「こういう波の力が長い年月をかけて、島を削って小さくしていくのだな~」なんて思いながら見つめていたら…。

虹が見えました!
写真中央のちょっと左側に薄っすら写っている虹が見えるでしょうか?
すごく薄いのですけど…ぜひ見つけてください~(^_^;)

雨上がりに空にかかる虹と違い、波が砕けるたびに表れて一瞬で消えてしまう小さな虹です。
でも絶え間なく波が打ち寄せるので、何回でも楽しめます。

もう一枚。

一瞬の虹、見ていただけましたか?

風が唸り、波が砕ける海岸と、巨木が息づく静かな森が同時に存在する…そして圧倒的な迫力の火山も…
車なら1時間で一周できる島の中に、これだけ多様な自然があるのですから
「大島えらい~!」って感じですよね(^O^)

何度も表れる一瞬の虹を見ながら、何だかすごく得した気分になったのでした!(^^)!
森も海も、楽しいな~(^O^)

(カナ)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大島公園に行ってきました。

2010年12月25日 | 今日の大島
昨日今日とニシ(西風 正確には西南西の風)が吹きまくりの伊豆大島です。
とにかくすごい風です。
昨日も今日も高速船と羽田からの飛行機は欠航でした(昨夜の大型船は出港して今朝到着しました)
それでも調布からの小型飛行機は見事にやってきました。
強風の中を着陸するシーンは何度見てもドキドキします。

この風では鳥見は無理だろうと、今日は都立大島公園にこの春に新しくできたフライングケージを体験してきました。
さて、どんな鳥さんが出迎えてくれるでしょうか?
わくわく。


まずはヨーロッパフラミンゴ。





2羽いました。
ペアなのかな?
ペアだといいなぁ~。



たくさんいるオシドリ。











とにかくオスの羽の綺麗なこと!!
盛んに鳴き交わしたり小競り合いをしたり・・・繁殖の相手を探す準備でしょうか?




今日私が一番萌えたハイイロガン。



何に萌えたかって・・・?

コレですよ!!
このあんよ~。


みょーん。




みょーん。

ちょっと水をかいてはこうして足を伸ばす仕草をしていました。
・・・なんなの?
私へのサービス?(笑)

ハイイロガンというと私はすぐさまコンラート・ローレンツ博士を連想します。
そういう人は多いんじゃないでしょうか。




ショウジョウトキ。





真っ赤な体に黒い瞳が可愛さを倍増しています。




インドクジャク。











メスもいましたよ~。





アカツクシガモ。



ハイイロガンと同じく1羽きりでした。




ハワイガン。





小さくて可愛いガンです。




シナガチョウ。



1羽でしたがブイブイいわせてました。




サカツラガン。





シナガチョウはこのサカツラガンを中国で改良したものだそうです。




オオハクチョウ。


風切羽を切っていないので羽ばたくととても美しいです。







セクスィーショット!(笑)




クロトキ。



あ、ハゲてんだ。





誰でしょう?







マナヅルさんです。





こちらの方々は・・・





マガモです。
どう見ても三角関係(この3羽しかいない)なのに仲良しでした。





ヤブツバキも咲いています。






エジプトガン。



うーん・・・なんで顔がこんな模様なのか・・・
まぁ人間の目から見ればですからね。



そしてこのフライングケージの目玉(と私が勝手に思っている)カラスバト。
とっても近くで見ることができました。
自然界ではまずありえません。




「ウッ、ウゥ~」と鳴いているところです。








目の前で羽繕いをしてくれました。


不思議な色です。

4~5羽いて(もっといるかも)しきりに鳴いていました。



それからこの小鳥。


スズメたち。


出入り自由です(笑)


ケージ内にいる鳥を全部撮ろう!と思っていたのですが、シュモクドリとベニジュケイを見つけることができませんでした。
また行かなくっちゃ!


そうそう、ケージには鳥だけではなくて他の動物もいます。


パルマワラビー。
ま、まつげ長!



カピバラ。
ぬーん、な雰囲気。




タイワンリス。

・・・って、オイオイ!!
このタイワンリスはスズメと同じく外から入ってきたものですね。
ちゃっかりエサを食べています。



とても寒くて(本日の大島の最高気温6.7度!)サッと写真だけ撮って帰ろう!と思っていたのに気付いたら1時間以上もケージに入っていました。
寒さで指先が痛くなりましたが、普段はなかなかじっくりと見ることのできない鳥たちを堪能できて大満足です。

大島公園は入場無料です。


              がんま
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

天使のつばさ

2010年12月24日 | 哺乳類、爬虫類、他
 今日は未明から強風の1日でした。ほとんどの船便・航空便が欠航になったようです。

 昨年もクリスマスの頃に赤い実のついたシナヒイラギの小枝を見出し画像にしました。
今年もと思いながら、撮影しないでいると、肝心の実がほとんどなくなってしまいました!
何とか、葉陰に実を見つけて、ホッとして撮った1枚です。

 昨年は、あれからしばらくヒイラギにはまりました(笑)


 ヒイラギの葉の形は、コウモリ傘の形に似ています。


 いつものことながら、強引な話の展開に我ながらあきれます(^_^;)


 コウモリ傘は、当然のことながらコウモリの翼:つばさの形に似ています。



 コウモリのつばさは、こんな感じ↑です。

 こんなふうには、なかなか観察する機会のない動物だと思いますが、
比較的身近にいる野生動物です。気付かないだけで、皆さんの身近にも・・・。
 11月下旬頃でしたか?
ハロウィンにはカボチャとコウモリのキャラクターが街中にあふれていましたね。


 今月の初め、スタッフの1人が、道路上で轢かれて「せんべい状」になっていたコウモリ(この個体↑↓)を届けてくれました。

 それにしても、自宅前の道を清掃中に見つけた注意力には脱帽です! とっても小さくて私なら見過ごしています。

 生きている野性動物を採取・捕獲することは原則禁止ですから、こういう機会はとても貴重です。

 たとえ、ぺしゃんこの「せんべい状態」でも、じっくり観察すると、いくつか分かることがあります。



 さいわい、この個体は、つばさの傷みは少なく、ほぼ原型のままです。1枚目の写真では、つばさの陰になって見えなかった親指の先↑が横から見ると確認できます。これは左側のつばさです。

 爪が2ミリ程、全体で4ミリ程の親指です。コウモリのつばさは、ヒトの「てのひら」に当たる部分と、親指以外の指の骨が長く伸びて薄い膜状の皮膚に覆われている構造です。
 
 カエルや水鳥の「水かき」をより広くしたような・・・感じ。

 
 つぶれて正確な計測が出来ませんが、頭と胴の部分の長さ:頭胴長は4センチ~4.5センチ程。耳珠という部分のない大きな耳。鼻葉というユニークな鼻。前腕長37.8ミリ。体色。

 私の親指と同じくらいの大きさです。
 
 

 上記のことから、この↑個体はコキクガシラコウモリと分かります。

 リニューアルした都立大島公園のインフォメーションセンターに展示されているコウモリの剥製は、つばさを広げると30センチ程にもなるキクガシラコウモリです。名前に「コ」が付くか付かないかだけの違いで、近い仲間です。

 大島では、大きなキクガシラコウモリの方をよく見かけます。
でも、夜間に黒っぽい姿で飛び回るコウモリをじっくり観察することは出来ないので、正確なところは分かりません。

 
 こちら↓は、アブラコウモリの剥製です。背中側から見たところ。



 本州の、特に街にも郊外・住宅地などでも見かけることが多いのは、このアブラコウモリです。画像の下方に置いたノギスは、5センチに開いてます。とても小さいことが分かると思います。

 大島で瀕死の状態のものを保護しましたが、程なく死んでしまいました。
2002年の秋のことです。その後、元国立科学博物館にいらした吉行瑞子先生に仮剥製にして、種の同定をして頂きました。

 大島でアブラコウモリの生息が記録されたのは、1952年のことです。東京都衛生局が、七島熱の調査研究のため、ツツガムシの宿主を調べた際の記録です。その後の記録はありません。

 大島には、アブラコウモリの生息数がとても少ないのか、何かの偶然でやってきた「迷コウモリ」だったのか?

 こちら↓は、同じアブラコウモリのお腹側です。



 日曜の朝、テレビのアニメ「チャロ」で、小悪魔が飛んでいるシーンがありました。背中で、コウモリのような黒い翼がはばたいていました。永井豪のコミック「デビルマン」も背中にコウモリのような黒い翼を付けてましたっけ。

 ラファエロの描いた聖母子画などに登場する天使の背中には、鳥のような羽根のついた白っぽい翼が付いています。

 「天使」と「悪魔」ってどんなイメージですか? こんな↓感じでしょうか?

 悪魔 = 暗闇、夜、冷たいイメージ、黒っぽい・・・地下、洞窟、廃墟、

・・・コウモリを連想

 天使 = 昼間、明るい温かいイメージ、白っぽい・・・天国、天上、

・・・小鳥を連想

 
 コウモリは、なかなか、しっかり観察出来ないので「幻の生物」ではありますが、哺乳類ですから、温かい血が流れ、子どもを産み母乳で育てる、私たちヒトにとても近い生き物です。

 悪魔というより天使的だと思いますが?




参考図書『知りたいサイエンス コウモリのふしぎ 逆さまなのにもワケがある』
船越公威・福井 大・河合久仁子・吉行瑞子=共著 技術評論社 1580円



【おまけの写真】
 昨日、岡田港から見た富士山です。


 
 

(なるせ)

今夜のBGM♪
スティービー・ワンダー『バラード コレクション』

中でも、小鳥の声で始まるOverjoyedが好きです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

7時間ツアーと箱根ジオパーク視察

2010年12月23日 | ツアー

昨日は7時間ツアーで1組のご夫婦を案内しました。

 

お客様が前日に既に火口を見学済みだったのと、大島らしい南西風13mという強風が予想されたので(^_^;)

火口にはこだわらずに、三原山登山~裏砂漠北端~樹海~温泉ホテルと歩いた後、スダジイの巨木が残る森や桜株、

海岸遊歩道を歩きました。

 

長時間のツアーだと、時間に余裕があるのが嬉しいです。

裏砂漠の北の端から見上げる黒い山も

 

 

目前に広がる広大な景色も

 

のんびりその場にとどまって観賞できます(^O^)

 

樹海や巨木の森では、それぞれ「おお~!」と叫んでしまうような光景に出合いました(^O^)

 

最初の「おお~!」はコレです。

 

キッコウハグマというキク科植物が綿毛をつけた見事なタネを身につけて、スクッと立ち上がっている姿を見かけたのです。

 

例年は風車みたいな白くて可愛い花が咲くのですが、今年はついに花を見ることがありませんでした。

(どんな花かイメージできない方は1年前の日記に写真を載せてあるので、下記ページをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/gscrikuguide6/e/0faf7fb2e0d586a070b6034213ef8512

 

以前、森林インストラクター間のMLで、「今年はこのキッコウハグマが一向に花をつけず閉鎖花のまま終わりそうだ」

ということが話題になりました。

 

異常気象のせいなのか原因は断定できませんが、本土でも大島でも広い範囲にわたって同じ現象が見られたのです。

 

可憐な花で虫をさそい受粉を手伝ってもらう事をせずに、とりあえず効率よく自分のコピーを周辺に散らばらせて

生き残ろうとしているキッコウハグマ達。

 

一体何のために、こういう戦略をとるのでしょうか?

妙に堂々としたキッコウハグマの姿に「生き物って不思議だな~。」と、しげしげと見入ってしまいました。

 

 

そして2つ目の「おお~!」です。

 

イヌマキの木の下に、沢山の緑色の果実が落ちていました。

 

島の子どもたちが大好きな(大人も?)赤くて甘い部分はもうほとんど食べられたり腐ったりして残っていません。

残っていてもこんな感じ…。

 

そんな中で、一番乗りの芽生えを見つけたのです!

 

タネから伸ばした茎を地中に差し込み、重そうな果実ごと持ちあげていく…。

他の植物とはちょっと違った芽生え方ですが、何だかとても健気で可愛くありませんか?(^^)

こういう瞬間に出会うと、すごく良いものを見つけたような嬉しい気分になるんですよね~(*^_^*)

 

そして3つ目の「おお!」は

「何でしょコレ?」と思うような未知の生物との遭遇でした←大げさ?(^_^;)

 

スダジイの枯れた木の下に、このような物体が張り付いていました。

手触りはまるでお菓子のグミで、弾力があってブヨブヨ、ベタベタしている不透明な白い物体で、

長さ4~5cm、太さ58mmと言ったところ…。

 

一体何でしょう?

何かの卵?(^_^;)

 

どなたか、この物体の正体がわかる方、ぜひ教えてください~。

 

ジオパーク認定後、なかなかカルデラ以外の環境に出かける時間が無かったのですが、

久々に森に入って「おお!?」と思うものに3つも出会って、楽しみました(^O^)

 

何よりも森の中で空を見上げた時、スダジイの枝や葉の隙間から空の色が透けて見えるのが最高です。

森も良いな~(*^_^*)

 

ところで日付は変わって今日のことですが…。

ジオパーク認定を目指す箱根から来島された視察の方々を、いくつかのジオサイトに案内しました。 

 

昨日の強風がウソのような青空のもと、地元のために休日返上で下見にいらした皆さんです。

三原神社に認定祈願(^^)

 

“箱根ジオパーク”では小田原市、箱根町、真鶴町、湯河原町の13町が一緒になって

複雑な噴火の歴史を持つ広大な地域の地質資産を生かしての地域活性化を目指されています。

 

日本の各地で、地元の地質、自然資産を活かした取り組みが活発になっています。

 

その中で、人口8600人強の伊豆大島は、どんなジオパークを作っていけるのでしょう?

 

小さくても個性がイキイキ、キラキラ輝くような、素敵なジオパークを作っていけたらいいな~と、そんな事を思った1日でした(^。^)

 

(カナ)

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

歯は命?

2010年12月22日 | 海の生物

今回は魚の歯について投稿してみたいと思います。

陸上生物同様に水中生物たちもそれぞれの食性があります、それに合わせて歯の形はいろいろですね。

例えば写真のブダイは岩などに付いている藻や海藻、時に甲殻類も食べます。
前歯が前に出て幾つもかさなりあった歯は、岩から藻を効率よく剥ぎ取るためにできているのでしょう。
歯の隙間に海藻らしき茶色い物が挟まっています、デンタルクロスしてあげたくなりますね?

次はウツボです、鋭く尖りなおかつ内側に向いて伸びています。
一度咥えたら絶対離さないぞってのが良く分るし、典型的な肉食性ですね。
咬まれたらかなり痛そう~、実は私もウツボに噛まれたことがあります。
まだ子供のウツボだったのでそれほど血は出ませんでしたが、以前お客様が咬まれた時は大変。
その方何故だかウツボの口に指を向け、突付こうとしたようです。
結果は見事に咬まれ大量出血、すぐに病院に行って縫ってもらったそうです。
皆さんもウツボには気をつけてくださいね、間違ってもいじめないように!

さて次は何だか分ります?変な形をしてますよね~。
ネコザメというサメの仲間で、サザエなどの固い物を食べます。
固い物を砕く為に歯と言うよりは、万力の如く平らで丈夫にできています。
以前ネコザメが水中でサザエをバリバリ噛み砕いている映像を見たことがありますが、まぁ見事に割っていきますね。
ある程度噛み砕いた後に殻だけ吐き出し、サザエの中身だけを食べていました。
私達からするとなんて贅沢な魚!って思いますよね、町でサザエを買えばいくらになると思ってるのでしょう。

最後はヒラメです、それも1m近くはありそうな大物でした。
ヒラメも肉食性で、上を通り過ぎようとする魚などを襲います。
ただこのヒラメよ~く見てください、歯がボロボロ・・・。
ここまで大きくなるのはかなりの老成魚です、敵から実を守りながら数多くの魚を捕食してきたのでしょうね。
なんだか哀愁を感じてしまいます・・・、歳をとると歯にきますからね~。
これ以上歯がなくなると食べるのも困ります、やっぱり歯は命ですかね~?

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする