寒いこの季節にもツヤツヤした緑の葉を広げています。
オオタニワタリ(大谷渡)という名前だそうです。
30~40年前に八丈島で頂いてきたものだそうです。
メジャーで計測すると、直径2メートル40センチ程と大きい!!
1枚の葉の幅は↓、
約13センチあります。
伊豆諸島南部、紀伊半島、四国の一部、九州南部などに分布しているとのこと。
八丈島などでは、山地の樹上や岩上に着生するそうです。
昔、八丈島では、この葉っぱを黒酒麹(こうじ)を発酵させる時、上にかぶせて利用したことから「麹しば」と呼んでいました。
株の中心部分には、落ち葉がたまっていましたが、どけてみると↓、
次の新芽が準備されているようです。
このお宅では、お庭の地面に植栽されています。大島には、かなりの数が移入されているのではないでしょうか? 泉津地区の椿並木の土手にも植えられていますし、植物好きな方のお庭で、よく見かけます。八丈島では、自生地で園芸採取(盗掘)で激減したようです。
今まで増えたことはなかったそうですが、この数年で子株が増えたそうです↓。
左側に親株↑があり、右側の石垣の中程に子株↑が出ていますが、分かりますでしょうか?
自然の実生:みしょう(シダ植物の場合、何と呼ぶの? 胞子生?!)で、子株が増えていることについて、こちらのご主人は、「一昔前、12月中旬と言えば霜が降りて、霜柱が立つこともあった。今は暖かくなったからなあ・・・」
子株でも直径70センチ程あります!
この他にも直径30センチくらいのもの↓など、
この石垣には、大小20個体ほどの子株がありました。
小さいものは、直径10センチくらいで、ちょっと見ではシダと分かりません。
オオタニワタリの繁殖が、温暖化の影響なのか? それとも他の要因なのか分かりません。
それとは別にしても、この12月の暖かさは・・・?!
今年を漢字一文字で表して「 暑 」でした。この夏、熱中症で亡くなられた方が、一説では500人程とか。
地球温暖化の勢いは予想以上かも?!
2010年もGSC陸ガイドをご利用頂きまして、有難うございました。
そして、このスタッフ日記をご覧頂き、また、いろいろな情報をお寄せ頂きまして感謝しております。
来年もどうぞ宜しくお付き合い下さい。
(なるせ)
♪今夜のBGM♪
映画『時計じかけのオレンジ』サントラ盤
S・キューブリック監督の1971年作品
年末恒例のベートーヴェン第9番、
映画の公開当時、新鮮に感じました。
日本での公開は何年頃でしたか?