おとといのブログに載せた「理論に基づく インタープリテーション・ トレーニング2018 」の続きです。
トレーニングの2日目と3日目は「TORE理論」について、実戦と振り返りを行いました。
TORE理論とは、インタープリテーションにとって大切な要素のことです。
ちょっと復習しますと…
①「テーマがある(Thematic)」
②「構成がある=整理されていてわかりやすい(Organized)」
③「受け手と関連性がある(Relevant)
④「楽しい(Enjoyable)」
です。
2日目は「自分の大切なもの」を使って、自己紹介する4分間のプレゼンでした。
まずはトレーナーのお2人が、鍋や水筒を使って自己紹介。

それを元に、参加者もグループに分かれて4分間のプレゼンを実施、振り返りにグループ内で意見をもらいました。
印象に残ったものを、ちょっとだけ紹介します。
大好きな本の中の一節を紹介してくれたOさん。

私も同じ本が好きだったために一気に繋がりができて、お話が印象に残りました。
Tさんは「昔は高い山とか海外とか大自然に目がいっていたが、最近は身近なものに目がいくようになった」と語り、ポケットから封筒を取り出しました。

とても大切なものが中に入っていると言います。
「何だろう?」
…中身が見えないだけにワクワクしました。
出てきたのは水稲の種子でした!
今年から始めた米作りで、初めて収穫したものだそうです。

Tさんの話を聞いて、目の前の小さな種子が輝いて見えました!
感動〜!^_^
3日目は屋内と屋外に分かれて、それぞれ20分間のプレゼン。
高尾山ビジターセンターに勤めるMさんは激混みの高尾山の写真を見せて皆んなを驚かした後…

「これ何?」と思わせる写真を使ってクイズを出し、動画や写真を使って生き物の暮らしぶりを紹介。豊かな自然を楽しめる高尾山であり続けたいとのメッセージを披露。見事な展開。
同じく海の生き物と漁業をテーマに、環境教育に関わり、漁師さんの本も出版される予定のOさん。
ウニの生態から…
ウニ漁の方法や課題など…

こちらも飽きさせない見事な展開で引き込まれました。
フィールドで印象に残ったのは、前日米のタネで感動させてくれたTさんのガイドでした。
テーマは…
野外で火を起こすためにご自分が使っている道具を披露してくれ…
みんなで探してきた「火がつきそうなもの」を使って「火も人間と同じで育てないと大きな火にならない。この細い枝や花のタネは赤ちゃんを育てるミルクと同じ…」などなど、火の成長を人間になぞらえてわかりやすく説明。

ユニバーサルコンセプトって、こういうことなんだな、と改めて思いました。
会場では、気合の入った小道具も話題になっていました。

どんぐり物語の絵巻物とか😀
参加者は現場のガイド歴が長い方が多く、完成度の高いプレゼンが多かった気がします。
その中でも「面白くて心に残るものがあった」プレゼンは、よくよく考えてみるとTOREが4つとも揃っているものばかりでした。
みなさん、テーマが明確で、話の構成があちこちに飛ばずわかりやすく(詰め込み過ぎていない)、引き込まれて自分ごととして聞き入り、いろいろな「!」な演出があり楽しかったです😀
日頃自分がやっていることを振り返る良い機会にもなりました。
整理して、ガイド仲間で共有したいと思います〜😀
(かな)