グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

7月30日のツアー

2012年07月31日 | ツアー
7月30日(月)晴れ&曇り
絵日記風に始めてみました。(笑)

この日は3チーム合同のツアー。
お客様がポイントごとに、楽しいパフォーマンスを演じてくれました。

まずはゴツゴツのアア溶岩の上で。

「アア!痛~!」と、溶岩の上を裸足で歩いた時の様子を再現してくれていました。

左巻きのカタツムリが避難している(?)避難壕では…

クルクル~。
初パフォーマンス続出です!

皆さん楽しそうです。


火口見学道ではヒカゲノカズラの胞子のう穂が元気にのびていました。
そして触ったら、粉のような胞子が飛び散りました。

みんなでちょっとだけ、風の代わりに「受粉のお手伝い」をしてみました。
(よけいなお世話?笑)

昨日の雲はちょうど三原山スレスレにかかるぐらい。

わずかな青空でしたけど、とてもまぶしい夏らしい青色でした。
爽快です。

雲を眼下に見下ろしながらランチタイム。
雲がどんどん形を変えて流れていくのは、いくら見ていても飽きません。

60年前に地下から出て来た溶岩を椅子にして、風に吹かれるのはとっても良い気分です。
どんな高級レストランよりも贅沢な感じ!(笑)

帰りは斜面を降りて低木林を抜けるコースへ。
ここでは、オオミズアオ(ジュディオングのような蛾)が何者かに食われてバラバラになっていました。

翅が散らばっているものの、体はありませんでした。
しかも2匹分!

おととい見かけた個体かもしれません。
自然界はキビシいですねぇ。

7月31日(火)晴れ
今日は、ご両親&2人の子どもたちと晴天の三原山を歩きました。
ものすごく達成感のある、さわやかなツアーでした。

…が、もう日付が変わりそうなので、今回はこれで終わりにして、風呂に入ってから
今日の報告UPします。

しばしお待ちください~。

(カナ)
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2012年07月30日 | その他
ブログネタがないかと歩きまわっていると

椿の葉がかじられていて、その葉が近くに巻かれてコリャ葉巻き虫の1種かな…
ただの まるまった葉っぱ



あまりがっかりしたので
ゲットウの良い香りでいやされよ~う

ゲットウの花も可愛いし
『月桃』と書いてゲットウ化粧品にも成っているすぐれもの

良い香りと言えば
大島ならばヤマユリ、サクユリですよね
昨日行った内輪のユリは今が盛り、後1週間から10日ぐらいは見られそうです。


まだ蕾でしたが、11個付いていました
毎年沢山花の付いている物を捜します。去年は18個。今回は14個どまりでした。


お弁当を持って
こんな三原山を見ながら食べるのは三割増しの美味しさですよ
足元にはこんな可愛い花
シマヘクソカズラ(別名 乙女蔓)

サルトリイバラの葉に穴が開いていたのでそ~と裏を覗いてみると
わ~いルリタテハの幼虫発見 まだ小さくて二齢虫ぐらいの子かな?次に来たときは飛んできてね!




毎日虫と花とで遊んでいるだけではなく、IT講習も受けてきました。


1人パソコン2台で10時から夕がた5時までの講習でしたが、これを実際に活用できるように明日からPCとにらめっこになりそうです(明後日からにしようかな しま)
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タイミングよく。

2012年07月29日 | ツアー
今日も昨日も、海は晴れ、山は霧の大島でした。でも、本格的な低気圧の時の霧と違い、この時期の霧は切れ間があって、タイミングが良いと霧の躍動感と雄大な景色の両方を楽しめます。

昨日のツアーもそうでした。濃霧の中を「火口で晴れて~!」とずっと念じながら歩いたら、本当に火口がバ~ン!と見えました。

上は全部霧がかかっているのに、火口だけしっかり見えるというこの景色。
最初から全部晴れているより、感動しますよね~。

昨日はさらに、流れる雲の上から飛行機雲がのびていました!

「うわ~!きれい!」by全員。
 
「霧に囲まれたら嫌だな。」と心配しながら立ち寄った裏砂漠も、休憩中はすごく良く見通せました。


樹海も木漏れ日!


ぐにゃぐにゃだけど、明るい森です。


「もりぞーってこんな顔だっけ?」…とみんなで“福笑い”をしてみました。

なんか、かなり違ってますが(笑)

さて、今日のツアーです。
今日は20年~15年来のダイビングのお客様&2週間後のツアーの下見メンバーで一緒に歩きました。

霧は今日も速いスピードで流れ、山の姿を隠していきます。
「山がなくならないうちに」と、慌てて記念写真を撮りました(笑)

山は毎日少しずつ、白いユリの花が増えていきます。

お各様が花の中に、ハナムグリを見つけました。ずいぶんしっかり花の奥に入っているな~と思ったら、ヤマユリは花の根元に甘~い蜜がたくさんあるようです。

蜜のことを調べていたら、ヤマユリの花の中の赤い斑点は、花粉を運ぶアゲハたちに蜜があるのを教える合図であるという記述を見つけました。

あれ?では、花の中の赤い斑点がレモン色や白の、サクユリはどうなのでしょう?

アゲハを呼ぶ必要はないのでしょうか?

あ、もしかしたら、噴火でしょっちゅう焼かれるから、アゲハの幼虫が食べる葉っぱが少なくて、アゲハがあまり飛んで来ないのかも?(今日はアシタバにキアゲハの幼虫が、ついていましたが)

葉陰に素敵なものを見つけました。
美しい蛾、オオミズアオです。

「ジュディオングみたいな蛾ですよ。」と紹介したら、ちゃんとわかってくれました。
良かった~世代の差を感じなくて(笑)

ちょっとがっかりしたのが、以前見つけた「う○○」そっくりの溶岩が、見るも無惨に壊れていたこと。

台風の影響でしょうか?
溶岩って、こうやって崩れていくのですね。

さて、こんな風に様々な生き物を観察しながら、今日も流れる霧が演出してくれる風景を楽しみました。
極めつけは火口。

まるで噴火の時の煙のように、大きな穴に流れ込んだり吹き上がったり…
1回限りのショウを見せてくれているかのようでした。

大島の海に長年かよって下さった皆さんと、三原山を一緒に歩いて、なんだか旧友とのんびり歩いている気分でした(笑)

2日間、ツアーにご参加くださった皆様、ありがとうございました。
また、ぜひいろいろな場所を、歩きにいらしてください。

(カナ)






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イタチ再び

2012年07月28日 | 哺乳類、爬虫類、他
再び というのは去年の8月6日にもイタチが登場しているからです。
今回は25日の撮影です。
磯でよく見かけますね。


最初はこの大きなブロックの右側に顔を出していました。
周りにいたスズメたち(護岸の水抜き穴で営巣しています)が大騒ぎをしていたので気付いたのです。



やっぱりかわいいですね。



ぶるぶる~。
イタチの身震い、始めて見ました。



おぉ、この手には萌えますなぁ。


しばらくきょろきょろしていましたがぴょん!と飛び出てあっという間に姿が見えなくなってしまいました。






                          がんま
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ムラサキツバメ

2012年07月27日 | 
暑い毎日ですが、皆さんお元気ですか?

暑い日中、
歩く時は日陰のある所を選んでしまいますね。
特に木陰は涼しく感じます。

大島は道沿いに防風林が多くあるので、
道を歩く時、木陰を歩けるのが魅力のひとつです。

一昨日、そんな道路脇の木陰で、
目の前を鮮やかな青紫色のチョウが横切りました。

見失わないように注意して目で追うと、
近くのハランの葉に止まってくれました。

それが、この「ムラサキツバメ」です。
見出し写真より、この↑写真の方がぼやけてますが、
後ろ羽についている小さな尾のような突起が
はっきり写っているので、こちら↑もご覧下さい。

この尾状突起をツバメの尾にたとえて、
和名をムラサキツバメというそうです。
シジミチョウ科の中では、比較的大きい方です。

羽を開いて美しい紫色を見せて欲しいと念じました(笑)


・・・が、
素早く飛んで近くにあったマテバシイの葉に止まり、
羽を閉じてしまいました。

マテバシイは大島では南部に多い樹木で、
ムラサキツバメは幼虫時代にこの木の葉を食べて成長します。
ということは、葉に産卵するのかもしれない、と待ちましたが、




しばらくすると、また飛び上がって、
今度は足元のアシタバの葉に止まってくれました。

期待を込めて、再度お願いすると、

おおお・・・!

ゆっくり羽を開いて、明るい青紫色を披露してくれました。
これがムラサキツバメのメスの特徴です。

ちなみに、オスは暗い紫色。


前羽の先が少し欠けていて、ちょっと疲れているようにも見えます(失礼)
ムラサキツバメは成虫が集団で越冬する習性だそうですから、
この小さなメスも、そうして冬を越し夏を迎えているのかも・・・。

ムラサキツバメは、ナガサキアゲハやツマグロヒョウモンなどと同じように、
以前は西日本に分布していて関東周辺では見られませんでしたが、
地球温暖化の影響でしょうか? 北上傾向にあり1998年頃から記録があるとか。
大島では2005年頃から定着したそうです。


【今日のおまけ】
軽井沢の「ピッキオ ビジターセンター」で、
企画展「コウモリの不思議な世界」が催されています。
7月15日~10月31日

大島の認定ネイチャーガイドは、ピッキオのスタッフによる
ガイド講習を受けたのでした。どんな所か1度見学したいものです。

「第18回コウモリフェスティバル2012in軽井沢」
「コウモリ学校講演会」は、9月1日(土)2日(日)
千代田区立軽井沢少年自然の家  (フェスティバルは8月10日が受付締切)
お問い合わせ先:ピッキオ ℡0267-45-7777

コウモリに関心のある方、軽井沢周辺の避暑地にお出かけのご予定がある方、
参加してみてはいかがでしょう。

コウモリへの見方がガラリと変わるかも(^-^)!

(なるせ)
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強運の一人旅

2012年07月26日 | ツアー
2日間、一人旅のYさんと大島を歩きました。
火口を見ると地球のパワーを感じるという、火山好きの女性です。

天気予報は両日とも晴れ…のはずでしたが、山に登るにつれ、霧につつまれてしまいました。
やっぱり…ただ晴れるわけはないと思ったんですよね(笑)

でも、Yさんは強運の持ち主でした!
偶然というには不思議すぎるほどのタイミングで、霧が晴れたのです。

火口一周の歩き始めは何も見えない状態だったのに、火口展望所についたとたんに…

火口の中だけが見渡せました!

その後、再び霧に包まれ…


ふと後ろを振り向くと、火口から噴煙のように雲が立ちのぼっていました。

青と白と緑と黒の、色使いがなんとも素敵です!

「火口側は見えたけれど、裏砂漠側は真っ白ですね~。」と話しながら歩いていたら、Yさんが突然
「あ!あれが裏砂漠ですか?」と…

「あ~!そうです!見えた見えた~!!」
裏砂漠だけではなく、割れ目噴火の溶岩流も見渡せました。
すごいタイミングです。

しばらく見とれていたら「はい、おしまい。」とでも言うかのように右から白い雲がやってきました。
モクモク、モクモク、まるで生き物のよう…

白いオバケが景色を飲み込んでいくようにも見えました。

歩く時は霧で涼しく、見所に来ると霧が晴れる…という不思議なタイミングは、2日間のツアー中ずっと続きました。今日の裏砂漠も晴天。

帰りは霧がやってきました(笑)

きっと火山好きのYさんのために、三原山が特別サービスをしてくれたのでしょう。
三原山って、そういう火山です。

さて、ツアー中に見つけたおもしろいもの&素敵なものを紹介します。
まずは、これ。

三原山のゴジラに、毛が生えてきました!
頭の後ろに、ちょこんと1本、毛(?)が生えているのわかりますか?(笑)

森の中では、U字型の虫の噛みあと発見。
隣の葉っぱの、丸い噛みあとと組み合わせてみたら、顔ができました!


いつかやってみたいと、思っていたのです。

裏砂漠から見わたす三原山って“帽子”に見えるのですよね(笑)

最後に、ツアー中、ずっと見とれた風景です。

シマノガリヤスの花が満開で、風に揺れていました。「どこが花?」と思われる方も多いかもしれませんが、近づいてじっくり見ると、1本の茎に1mmあるかないかの雄しべと雌しべが、たくさんついているのがわかります。

シマノガリヤスが、自分の子孫を残すために準備した無数とも言える小さな花たち…
三原山を背景に、たくさんの命が輝いているようでした。

(カナ)
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ダイゼン

2012年07月25日 | 
今朝の海岸に1羽でいました。
北の地で子育てを終えて早々と南へ帰る途中でしょう。
疲れているのか眠たそうにしています。


30分以上もこのままの姿勢でじっとしていました。

やっと動き出しました。





なにか食べ物を探しているようです。

みーっけ!



なんでしょう?
イソアワモチとかそんな感じです。





私が見ている前で3つほど食べていました。


このダイゼンを見つけたとき、やはりムナグロかどうか迷いました。
(今年5月2日にダイゼンかムナグロか悩んだ個体がいます)
でもこの鳥がダイゼンであるという決定的な証拠が見えました。

ダイゼンの脇羽は黒いのです。


こうして旅の鳥がちらほらと見られるようになってきました。
今日はキアシシギも見ています。
連日の猛暑で夏がこのままずっと続くような気がしますが、季節は確実に進んでいます。


                          がんま
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最近の「!」と「?」

2012年07月24日 | その他
このところ、スノーケリングのガイドで海に入ったり、ナイトで夜の森や海岸に行ったり、夏らしいスケジュールで動いています。
そして幸せなことに、毎日「!」や「?」の散りばめられた時間を過ごしています。

例えば今日、スノーケリングのガイドで水面に浮かんでいたら、アオスジアゲハが2匹、追いかけ合いながら私たちの頭上を飛去っていきました。
水の上を飛ぶ蝶を下から見上げるって、とても素敵な気分でした。

海の青と空の青の中で、ダンスでもするかのように羽ばたいていました。
お客様からも、歓声があがっていました~。

昨晩は三日月がキレイで、真っ黒い海の上に光の帯がのびていました。
月の色が黄色からオレンジ色に変わったと思ったら、あっという間に雲に隠れてしまい、写真は撮れなかったのですけれど…。

運の良い夜は、虫たちの不思議な暮らしぶりを見ることもあります。
先日のツアーで見た光景。

白い毛がフサフサの蛾が、草の茎につかまったままじっとしていました。
こんなにカメラを近づけているのに、全く逃げる気配がありません。

「?」と思って良く観察してみたら…「あれ?草の茎が太くなってる!」
「卵を生んでるから動かないんだ!」

自分の身に危険が迫っても、じっと動かず卵を産み続けているのに違いありません。
「感動~!」と思って卵と思われるものを高倍率のルーペで観察してみたら、これがまた不思議なことにツブツブではなく毛のようなもので覆われていました。

蛾の種類を、仲間に聞いたりネットで調べましたが、確定はできませんでした。
「スジモンヒトリ」が一番近いようですが、どこにも「卵に毛をつける」なんて出てきません。

で、今日も同じ場所を歩いてみましたが、卵付きの枝を見つけることはできませんでした。
いったいあれは、何だったのでしょう?

もちろん、昼のツアーでも様々な「!」に出会います。

「オオムラサキシキブが咲き始めたな~」と見上げながら

ふと、葉の上に目線を移すと…

小花の皿盛り!


驚きは、思わぬところに潜んでいます。
さて、この写真では、どこに「!」が見つかったと思いますか?


ここです。
ツアーに参加したお客様が発見~。

見事な咲きっぷりでした。
側溝の中のわずかな土、雨の日は相当水が流れるはずなのに、ガクアジサイってたくましいですね。

25年前の溶岩流の上に堂々と咲き誇るだけではなく、こんな場所でも花を咲かせるんですね。

「!」と「?」がいっぱいの夏、進行中~。

(カナ)





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見つけた!逃げた!

2012年07月23日 | 今日の大島
夏も少し涼しい大島ここ2日間は長袖でも快適でしたが今日は午後から夏がぶり返してきました。(山の方は午後も涼しかったけれど)

2人の人から『ね!これ何?』って見せられたのは
アオバハゴロモの幼虫でした
この子たちも小さい時は枝に取り付いてジッとしているようですが少し大きくなるとカメラを向けると裏側に隠れたり(今日も)道路を飛び跳ねて居たりします。そして、白い衣をぬぎすてて羽化すると
(写真は後日ね)
薄緑の別名ハトとかハトポッポと呼ばれたりする成虫になります(本当になるにかな??)
良く鳥達に追われて食べられているのを見つけます

波浮の海岸線は今ハマカンゾウが見ごろでした


近くには
ハマナタマメの花が咲いています
ナタマメと言えばカレーに付き物の福神漬けに入っている物ですが、これって実がなったら食べられるのでしょうか?どなたか教えてください

筆島ではフナムシもゾワゾワ現れてくれたのですがみなさんシャイなようでカメラから逃げてしまいましたが、映像が無い方がいいと言われるブログの読者?さんも多いかな…(しま)



2匹でいた蝉はカメラを向けると1匹は飛び去って


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こんな日は・・・

2012年07月22日 | 今日の大島
昨日に引き続き、雲に覆われた三原山に行ってきました。
今日は過去に経験した事が無いほどの濃霧、10メートル先が見えません。
おまけに、ウインドブレーカーを羽織らないと寒いぐらいです。
この時期としては異常ですね。

しかし、そんな状況でも元気イッパイ!の皆さん。

こんな日は、この笑顔に救われます。

さて時間を戻して・・・一昨日、ツアーの下見を兼ねて泉津の旧道を歩いてきました。
海を望む道沿いには、沢山の”葛の花”が咲いています。

蔓性の植物は、一般的に目線より高い所に花が咲くので
必然的に見上げる事が多くなります。
しかし此処は、眼下に海を眺めながら花を楽しめるお気に入りの場所です。

大きなタマアジサイの葉を眺めていると何やら動いています。
産まれたばかりのマイマイです。
大きさが判るように、ちょっと指先に乗ってもらいました。

こんなに小さくても既に一戸建てのオーナーです。(笑)

頭上では、バサバサと木を揺する音、同時に「ゴッホ!グォッホ!」と猿の鳴き声がします。
どうやら自分達の縄張りに侵入してきた妖しい人影に、警戒音を発している様です。
音のする方を見上げると、数匹のタイワンザルが落石防止ネットをよじ登って行きました。


さて昨日のツアー、余りの濃霧にカルデラの案内は早々に切り上げ
樹海へ行ってきました。

裏砂漠へむかう一本道も数メートル先は霞んでいます。

しかしこんな日の樹海が実は幻想的でとても素晴らしいのです。
もちろん木漏れ日の差す中を歩くのも気持ち良いのですが・・・。

独特の森の雰囲気と木々の生命力に触れて樹海を抜けると
思わぬ光景に出逢いました。
何と!昼間からセミが脱皮をしていたのです。

霧雨に濡れて、産まれたてのセミは泣いている様です。(目の雫判りますか?)
でも本当は、永かった暗闇の世界から地上に這い出て、ワクワクしているのでしょうね。
しかしこの天候の中、羽が乾くのでしょうか?
早く飛べるようにならないと、アッと言う間に天敵に襲われそうです。
心配になりましたが、ドライヤーで乾かす訳にもいきませんしね。

昨日は”ナイトツアー”のお仕事も頂きました。
実は”星空観察”のリクエストを頂いていたのですが、生憎の曇り空
ナイトツアーに切り替えて頂いたのです。

先日の下見の時より出物は少なかったのですが、同行してくれた西谷が色々見付けて楽しませてくれました。

さて本日・・・(書き出しの続きです。笑)
カルデラ内を少し歩いたのですが、色々な花が咲き始め目を楽しませてくれました。
しかし霧雨の中、写真は撮れませんでした。
今シーズン初のモノたちは
甘い香りを漂わせている大輪の”サクユリ”
可愛い紫の花を付ける”ヒメヤブラン”
そして私の好きな”シマヘクソカズラ”←これ名前が可愛そうですね。
違う名前に、変えてあげたいものです。
ピンク色の”ネジバナ”も、あちらこちで咲いていました。

さてツアーの中程、ちょっとしたサプライズが有りました。
いつもは柵越しでしか触れ合えない与那国馬ですが
今日は、この馬達のオーナーさんの計らいで”馬小屋”にお邪魔させてもらい
人参の餌やりができたのです。

馬と触れ合う為のお作法を教えて頂いたり
馬小屋の壁に作られた巣のなかで育つ、ツバメの赤ちゃんを観察したり
中々、普段味わえない経験もできました。

景色が楽しめない少し残念な天候でしたが、逆に色々な楽しみ方が出来たと思います。
あっ!私が満足しててもダメですね。(笑)  「皆さん、如何でしたか~?」  
                                     By ギバ










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