つくばの産総研地質標本館で行われている「伊豆大島火山展」に、開催中に行きたいなぁと、ずっと思っていました。
色々予定が立て込んでいて、行けるとしたらたぶん昨日が最後のチャンスかもと思い・・・迷いましたが結局、行ってきました!
FBで「行きます」のお知らせをしたら、産総研の渡辺さん、川辺さんが同行してくれることになりました。そして、さらに渡辺さんには筑波山も案内してもらえることになり、中川さんも合流。・・・こんな豪華な旅になるなら、もっと事前に多くの人に声をかければ良かった・・・1人で贅沢しちゃってすみません。
さて筑波山は平原にニョキッと突き出た山。
男体山(871m)、女体山(877m)の2つのピークがあります。
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最初この形を見たとき「火山?」って思いましたが、そうではないようです。ではいったい何かというと・・・地下で冷え固まったマグマが、隆起して地上に出てきたもののようです。
地上に出た後の強さは岩によって違い、とりわけ丈夫な部分が山になって残ったようです。
紫の部分が“とりわけ丈夫な部分”です。(筑波山地質見学ガイドより)
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紫の部分のでき始めは7500万年ほど前のよう・・・約5万年ほど前に誕生した伊豆大島火山からすると、大々大先輩です。
そんな大々大先輩の山の麓には神社がありました。
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その名も・・・
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筑波山は「ガマの油」発祥の地とのことで、「ガマの油」の口上が境内で上演。
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語りのうまさに引き込まれ、最初から最後までしっかり話を聞きました。山の上でも演じられていました。
ケーブルカーの線路脇にはツツジや・・・
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ニリンソウ(ハイカーに教えてもらった)が咲き乱れていました!
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そして、駅を出たら登山客がたくさんいるのに、まず驚きました!
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登山って、流行っているのですね。
まずは最初に、女体山の頂上を目指しました。
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いつも黒い溶岩の上を歩いているので、土が茶色いのも登山道が石でできているのも、とても新鮮です!
時々石に筋のような模様が見え、渡辺さんが「マグマの中でできた結晶が作った縞模様」だと教えてくれます。
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このシワに、そんな意味があるなんて・・・ビックリです!
道中、人が集まっているので何かと思ったら、カエルの顔ような岩が・・・。
その名も「ガマ石」・・・さすが、ガマの油発祥の地です!
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子供たちが夢中になって石を投げて、カエルの口に入れようとしていました。
楽しそうです~。←うらやましい。
なんか顎が外れているみたいですが・・・(笑)
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「石の周辺が丸くなっているのは、毎日のように石を投げつけられているせいかも」←みんなで想像してみました。
遠い未来に誰かがこの石を発見して「この曲線は人間の子供たちが石投げをして遊んだものかも」と、この日の風景を思い浮かべる日が来るのでしょうか? ちょうど今日、石のシワを見て遠い昔の出来事を思ったみたいに・・・。
女体山山頂。
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下は崖で「これぞ山のピーク!」という感じで、怖いぐらいです。
眼下には遠くまで見渡せる平らな大地が広がっています。
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これは暖かい時代に海が筑波山の裾野までを覆ってできた平地のようです。その後、川も何度も位置を変え、今の景色を作っていったのだそう。大きな鬼怒川が流れていた時代もあったようです。
さて、女体山を下ってから、続いて男体山に登りました。
こちらは石ではなく、木の階段が続いています。
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場所によって地面の状態に少し違いがあるようですが・・・
結局、最後は石の階段に・・・。
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山頂に神様がいるのも、女体山と同じ。
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「山は神様」と思う気持ち、とても良くわかります。
何千万年もの長い時間を経た岩の上に乗って周囲を見渡すと・・・
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「ここは神様のいる場所だ」と思えてきます。
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そして・・・筑波山の山頂からの景色は文句なしに素晴らしいけれど、さらにこの景色の中に海や川の位置が移り変わる様子や、人の暮らしの変化などを重ね合わせる事ができたなら・・・数100倍面白いと、ますます思いました。
伊豆大島の、数1000倍長い物語を一望のもとに眺められる筑波山。
でも、その物語を楽しめたのは、それを語ってくれる人達と一緒だったから・・・。
渡辺さん、中川さん、ありがとうございました!
今度はジオ仲間を誘って登りに来たいです。
(カナ)
色々予定が立て込んでいて、行けるとしたらたぶん昨日が最後のチャンスかもと思い・・・迷いましたが結局、行ってきました!
FBで「行きます」のお知らせをしたら、産総研の渡辺さん、川辺さんが同行してくれることになりました。そして、さらに渡辺さんには筑波山も案内してもらえることになり、中川さんも合流。・・・こんな豪華な旅になるなら、もっと事前に多くの人に声をかければ良かった・・・1人で贅沢しちゃってすみません。
さて筑波山は平原にニョキッと突き出た山。
男体山(871m)、女体山(877m)の2つのピークがあります。
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最初この形を見たとき「火山?」って思いましたが、そうではないようです。ではいったい何かというと・・・地下で冷え固まったマグマが、隆起して地上に出てきたもののようです。
地上に出た後の強さは岩によって違い、とりわけ丈夫な部分が山になって残ったようです。
紫の部分が“とりわけ丈夫な部分”です。(筑波山地質見学ガイドより)
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紫の部分のでき始めは7500万年ほど前のよう・・・約5万年ほど前に誕生した伊豆大島火山からすると、大々大先輩です。
そんな大々大先輩の山の麓には神社がありました。
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その名も・・・
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筑波山は「ガマの油」発祥の地とのことで、「ガマの油」の口上が境内で上演。
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語りのうまさに引き込まれ、最初から最後までしっかり話を聞きました。山の上でも演じられていました。
ケーブルカーの線路脇にはツツジや・・・
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ニリンソウ(ハイカーに教えてもらった)が咲き乱れていました!
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そして、駅を出たら登山客がたくさんいるのに、まず驚きました!
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登山って、流行っているのですね。
まずは最初に、女体山の頂上を目指しました。
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いつも黒い溶岩の上を歩いているので、土が茶色いのも登山道が石でできているのも、とても新鮮です!
時々石に筋のような模様が見え、渡辺さんが「マグマの中でできた結晶が作った縞模様」だと教えてくれます。
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このシワに、そんな意味があるなんて・・・ビックリです!
道中、人が集まっているので何かと思ったら、カエルの顔ような岩が・・・。
その名も「ガマ石」・・・さすが、ガマの油発祥の地です!
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子供たちが夢中になって石を投げて、カエルの口に入れようとしていました。
楽しそうです~。←うらやましい。
なんか顎が外れているみたいですが・・・(笑)
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「石の周辺が丸くなっているのは、毎日のように石を投げつけられているせいかも」←みんなで想像してみました。
遠い未来に誰かがこの石を発見して「この曲線は人間の子供たちが石投げをして遊んだものかも」と、この日の風景を思い浮かべる日が来るのでしょうか? ちょうど今日、石のシワを見て遠い昔の出来事を思ったみたいに・・・。
女体山山頂。
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下は崖で「これぞ山のピーク!」という感じで、怖いぐらいです。
眼下には遠くまで見渡せる平らな大地が広がっています。
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これは暖かい時代に海が筑波山の裾野までを覆ってできた平地のようです。その後、川も何度も位置を変え、今の景色を作っていったのだそう。大きな鬼怒川が流れていた時代もあったようです。
さて、女体山を下ってから、続いて男体山に登りました。
こちらは石ではなく、木の階段が続いています。
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場所によって地面の状態に少し違いがあるようですが・・・
結局、最後は石の階段に・・・。
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山頂に神様がいるのも、女体山と同じ。
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「山は神様」と思う気持ち、とても良くわかります。
何千万年もの長い時間を経た岩の上に乗って周囲を見渡すと・・・
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「ここは神様のいる場所だ」と思えてきます。
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そして・・・筑波山の山頂からの景色は文句なしに素晴らしいけれど、さらにこの景色の中に海や川の位置が移り変わる様子や、人の暮らしの変化などを重ね合わせる事ができたなら・・・数100倍面白いと、ますます思いました。
伊豆大島の、数1000倍長い物語を一望のもとに眺められる筑波山。
でも、その物語を楽しめたのは、それを語ってくれる人達と一緒だったから・・・。
渡辺さん、中川さん、ありがとうございました!
今度はジオ仲間を誘って登りに来たいです。
(カナ)