グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

楽しい季節

2012年05月31日 | 今日の大島
週末ツアーに向けて下見を兼ね、海沿いと山を歩いてきました。

まずは、西側のパームラインです。
赤く舗装されたサイクリングロードは、対岸の伊豆半島や富士山が眺められ
島の人達にとっても散歩やジョギングに絶好のコースとなっています。

白や薄黄色の花を付けた”スイカズラ”は甘い芳香を放ち
”ハマヒルガオ”は延々と連なり、道沿いを彩っています。


中には、”タイトゴメ”に埋もれるように咲いた花もありました。
子分を従えているようで、何だか貫禄が有りますね。

沖合を見ると、海鵜が羽を休めていました。


ちなみにこの岩、彼らのお気に入りの場所です。
波静かな時が続くと岩肌が○○で白く染まり、この岩は”鵜の○○”と呼ばれます。

さて三原山へ向かう途中には
”ハチジョウイボタ”や”オオバエゴノキ”等白い花が目立ちます。


これもその中の一つ、”ウツギ”の花です。
カルデラ内はまだですが、”ニオイウツギ”もあちらこちらで咲いてきました。

カルデラの遊歩道沿いの”スナゴケ”、昨夜の雨で元気を取り戻していました。


私のお楽しみだった”カジイチゴ”も、ようやく色付いてきました。


どうです、ツヤツヤで美味しそうでしょ。

カルデラ内は、”ウグイス”の声で満ち溢れています。
しかし、中々その姿は見る事ができません。
小枝の中に隠れあまり表面に出てこないからです。
しかし、一瞬チャンスがきました。 それがコレ↓

でも、コンデジでは限界が有りますね。苦笑

山の植物達には、いつもその逞しさに勇気をもらいます。
何も無い岩肌に生えたカヤツリグサの仲間”シマタヌキラン”
(すでに花は終わっていますが・・・)


ここでは”シマタヌキラン”に囲まれて”オオシマツツジ”が一際目立っていました。


初夏の訪れと共に、益々島中が華やいできます。
そろそろ、島の東側”アジサイロード”の紫陽花も見頃を迎えます。

梅雨の合間をぬって、皆さん是非一緒に歩きましょう。(By ギバ)

PS.6月22日、東海汽船さん主催、熱海船、伊東船日帰り往復のジオパークツアーが予定されています。
熱海、伊東にお住まいの方、この機会にぜひ伊豆大島をお訪ね下さい。
http://www.tokaikisen.jp/news/2012.4-6.pdf






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歌って踊って

2012年05月30日 | 
5月も明日で終わり。
鳥の世界ではもう立派に子供を巣立たせたペアもいれば子育て中のペアもいます。
まだお相手が決まっていない独り者もいるかもしれません。

このイソヒヨドリ君にはもうちゃんと奥さんがいます。
縄張りを主張するために相手が決まってもさえずりとダンスをするんですね。
撮影は28日です。


口を開けて鳴いています。
とっても綺麗な声ですよ。


そしてダンス。

こういう姿を見たことがある人も多いのでないでしょうか。




翼を広げてさえずり、得意気です。
メスの前で披露したりしますがこのときはいませんでした。
卵を温めている最中かもしれません。


伊豆大島には1年中いて見飽きるくらい見ている鳥ですが、観察していると新しい発見があったりします。
身近な鳥のそういう出来事はうれしいものです。

                           がんま
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大島動物公園をジオ目線で歩いてみたら・・・。

2012年05月29日 | 火山・ジオパーク
子どもたちに人気の大島動物公園。
あることがきっかけで、ここを職員の方に案内していただきながら、ジオ目線で歩いてみました。

まずは、もともとあった地形を利用して作られたというサル山へ。

ずいぶん立派なサル山ですが、溶岩の流れってこんな山をつくるのでしょうか?
周囲は特に、削られたようなあとはありませんが?

今はワオキツネザルたちの住まいとなっている、この溶岩の山。

最初から山があったところに溶岩が流れたのなら、山の下を左右に分かれて流れ去ってしまいそうですが?
それともまさかここで過去にミニ噴火があって、溶岩があふれたから山になったとか??

最初のサル山で、私の頭は疑問だらけに(^_^;)
自力では解決できなくて、川辺さん(大島の火山地質図を作成された専門家)に質問してみました。

いただいた回答は…
「たぶん玄武岩の溶岩流にできやすい、プレッシャーリッジではないでしょうか。広い意味では、溶岩皺と同じようにしてできると考えていいかと思います。」

「ぷれっしゃーりっじ?」初めて聞く言葉でした(^_^;)
ムギュ~っと押されてできる、尾根みたいなものかなぁ…。

川辺さんの説明によると、大島のように粘りの少ない溶岩は“チョッピリ固まりつつあるけれど、まだ柔らかい状態”の時に、押されて変形することがよくあるそうです。

粘り気のない溶岩が大量に流れると、何枚も重なって堤防のようになったり、大きなシワになったり、尾根みたいになったり、大きな泡が弾けたりして複雑な表面地形をつくっていくのだそうです。

まるで変幻自在の生き物が、大地をのみ込んでいくみたいでスゴイです…。

今から235年前ここに立っていたら、そんな光景が目の前で見られたのですね。
(動物園には235年前、三原山噴火の溶岩流が流れています)

敷地の中には火山灰(たぶん)が降り積もって、斜面を作っている場所もあります。(現在近づけない)

なんでここだけ、灰が集まっているのでしょう??
地形の関係で、風が巻いて吹きだまるのでしょうか??

穴の中の温度差が対流をおこし、風をつくると言われる“風穴(ふうけつ)”もありました。
穴の中の溶岩は、海の方にむかって流れて行ってしまったんですね。

穴の入口ではちょっと涼しいそよ風が、中から吹いてきましたよ~。
夏とか快適かもしれません(^O^)

ところで動物園周辺には、大きなスダジイの木がたくさん生えています。

でもカルデラ内の同じ年代の森には、スダジイはまだ全く生えていません。
スダジイは噴火後かなり時間がたって、土ができてからではないと生きることができないのかと思っていました。

でもここには200年ぐらい生きていそうな太い木がいっぱいあります。
溶岩流はスダジイを避けて、網の目のように流れたのでしょうか??

ううっ、一度疑問になり出すと、わからない事だらけです(^_^;)
ちょっと歩いただけで、疑問だらけになった動物園の“ジオ目線歩き”

もっと歩けば、もっともっとたくさんの「?」が見つかるのではないでしょうか?
動物園の中をジオパーククイズを解きながら巡る…いいんじゃないでしょうか~!(^^)!

正解はわからなくても想像してみるだけで、動物園が倍楽しめそうです(^^)v

(カナ)
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犬も歩けば

2012年05月28日 | 今日の大島
『犬も歩けば棒に当たる』おなじみいろはかるたの“い”
このかるたはこの中に教訓が沢山あるのだけれど この『犬も歩けば…』はどのように解釈すればよいのが分からない?
犬も何処かに出歩かないと“棒”に当たらない(出合わない)それにこの棒は良い物も悪い棒も有るそうで。何処かに行かないと悪いことにも(交通事故等)良いことにも合わないよ!  と 言うことらしい

私も、棒を拾いに行かなくてはと
ツツジ祭りに行ってみました
Kさんが踊ってた

モウセンゴケ
大島で見たのは3か所目(そのうち1か所は道路整備の為に消えてしまったようです)
青虫が居るのはやらせです

ここから下って来たの!

車に轢かれないように

巣立ちしたばかりの鳥

御兄弟?

触角が立派なイボタガの幼虫

私が当たった良い棒はこれだけではなく、アマツバメやトビ、アサギマダラやアゲハ、暖かい太陽と心地よい風、ゆっくり動く船 ほんわか浮かぶ利島
カメラには撮りきれない

あまりに興奮しすぎたのか 悪い棒を引きずって来たのか夕方から熱が出てしまいました
        (知恵熱だったりして  しま)
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中身の濃~い2時間ツアー

2012年05月27日 | ツアー
青空の伊豆大島を、生き物好きのご家族と楽しく歩きました。
ツアー始まって以来の参加者も一緒でした。

この子。

モルモット君です!
か、かわいすぎる…(^.^)

車の中に置いておくと暑いからということで、子供たちが交代で籠を持って連れて行きました。

出だしから、なんだか楽しいツアーになりそうな予感が…(笑)

予感は的中しました!
歩き初めから、みなさん次々に動物を発見!

この写真はオカダトカゲの子どもを見つけ、行方を追っている時の様子です。
色とりどりの毛虫や芋虫を、次々に発見してくれました。

皆さん、とっても目が良いのです。(ちなみにガイドの私は、ほとんど何も見つけていません~)
たとえば、シロダモの新芽を見たときの皆さんの会話。

「アリがいっぱいついてる!」
「なんでアリがいるんだろう?」
「何かいるんじゃないの?」
「あ!この粒々!アブラムシじゃない?」

スルドイです(^O^)

ヒキガエルの骨(たぶん)が、いっぱい落ちている場所を紹介した時も、皆さん熱心に骨を探してくれました。

草をかき分け、次々に骨発見。
全員参加です。

「すごいいっぱいある!なんでこんなにあるんだろう?」
「風に吹かれて、草の根元に吹きだまるんじゃないの?」

理論的です(^O^)

こんな形のものも発見してくれました。
何でしょ?

「もしかしたら、頭の骨が砕けちゃってるんじゃないの?」

なるほど~。
この場所ではなぜか頭の骨が見つからないのですが、確かにその可能性はありますね(^O^)

…ということで、本日の収穫!

みんなで囲んだ草の下からだけで、こんなにいっぱい見つかりました!!

そして…

「埋めて地面に返そう!」
「もし誰かが地層の中からこの骨見つけたら、きっと『ここで何が起きたんだろう?』ってビックリするだろうね。」

「そうですよね。未来の地質学者がビックリするかもですね!」と、私。
骨は残るのだろうか?と疑問に思いつつも、その場面を想像するとおかしくて笑ってしまいました(^.^)

楽しいツアーは、さらに続きます。

天幕毛虫と呼ばれるオビカレハが集団で昼寝中。

張られた膜をゆすると、何匹もピクピク頭を左右に振るのが楽しいです!

みなさん、さすがに「うわ~、気持ち悪い!」と言いながらも、“無毒”と知ると全然ひるまず…
毛虫の手乗せにチャレンジ!

スバラシイ!!
「毛虫は全部かぶれる」という固定観念がないのが素敵です(^O^)

今年はオビカレハ大発生の年なのか、オオシマザクラはかなりボロボロなものが多いです。
「あ、あれもそうでしょ?」

回りの葉を食べつくし、ほぼ枝だけになって目だっているオビカレハ集合体。

「あんなふうに葉っぱを全部食べて目だったら、逆に鳥に狙われないのかな?」
おお、いいとこに気づきますね~(^O^)

実際には、どうなんでしょう?
動かないでジッとしていれば、鳥に枝の一部だと認識してもらえるんでしょうか??

この後も、溶岩に登って遊び…


樹海を探検し…


ハチジョウイヌツゲのしなり具合を体感し…


中身の濃~い2時間ツアーを終えたのでした。


こんな景色も見つけてもらいました。

散り際のオオシマツツジと青空と、外輪山からわき立つような白い雲です。

なんども心の中に「同感!」や「素敵な発想だ~!」という言葉が浮かんできた、素敵な2時間でした。

(カナ)






 
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オオルリ母さん

2012年05月26日 | 
昨日の朝、道路でオオルリのメスを見つけました。
近くでヒナが産まれたのでしょう。
ヒナのためにエサを探していました。

道路に下りて数十秒。

すでに口一杯です。


見つけた!




このあと一旦道路上の森の中に消えていきました。


しばらく待っているとまたやってきました。
この道には上から覆いかぶさるようにスダジイが生えていて、そこからたくさんの虫(主にナニカの幼虫であるイモムシ)が落ちてくるようです。


よ~く見ると段々虫の数が増えていきます。




どうです?


増えてるでしょ?

そして・・・


びゅーーーーん!
巣で待っているヒナの元へ。
このメスは何羽のヒナのお母さんなのでしょうか。

しかしオオルリはオスメスで子育てするんですよね。
お父さんは・・・?
と思ったら姿を見せてくれました。


「てへ」のポーズ。


私が見ているところでオスは特にヒナのためにエサを探している様子はありませんでした。
これからヒナが大きくなったらきっと子育てに協力してくれるでしょう。

無事にヒナが巣立つことを祈ります。

ヤマガラもイモムシをたくさんくわえていました。


豊かな森が鳥たちの生活を支えているということを実感したひとときでした。


今朝7:32、やっとやっとホトトギスの声を聴きました。
(去年は5月14日に確認しています)
今年は到着が遅くて遅くて・・・もう来ないんじゃないかと思ってました(笑)
よかったです。

                        がんま


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ネイティヴの教え

2012年05月25日 | 歴史・文化
知人に道順を説明していて、
「『波浮西岸』というバス停がある所を・・・」

この「西岸」を地元では、どう読むんだったかな?
さいぎし? さいがし? 思い出せなくて仲間に尋ねて、
「にしがし」だったと判明。

「はぶにしがし」で、やっとスッキリしました。

私は島外からの移住者なので、1~2度聞いた普段使わない地名を
忘れてしまったのです(汗)

大島で一番驚いた地名は「クダッチ」。
道路案内板などにもカタカナで大きく書いてあるので、
最初は、何だろう? と思いました。
思いませんか? ねえ?
漢字で「下地」だと知って、なあんだと。
波浮港へ「下って行く地」の意味だそうです。

ちなみに波浮港は、「はぶみなと」で、
「はぶこう」じゃないそうです。
省こう(省略しよう)になるからでしょうか?

他の港は、
元町港を「もとまちこう」、岡田港は、「おかたこう」。

大島では「岡田」の「田」は濁らない「た」です。
北部にある海岸の野田は「ぬた」です。

ガイド講座の先生は、道路案内板の表記が、
OKADAKOU(おかだこう)
NODAHAMA(のだはま)
になっていることを憂いておられましたが…。

元町の北側の海岸にある「けいかい」という地名は、
漢字では「境界」だそうで、
海岸の地名を書いた地図を見ると面白い地名がいっぱい並んでいて、
いつか紹介したいです。

地名だけでなく、
名産品の植物アシタバを島言葉で「あしたぼ」と呼ぶことも
お客様にぜひ伝えて欲しいと、ジオ講座の際にご提言がありました。
新芽が「穂」状に出てくるからそう呼ばれるとか。

大島での独特な地名や植物名、言葉なども正確に覚えて、
その特徴や成り立ちを説明できたらいいですね。

昔、3世代暮らして「江戸っ子」を名乗れたと聞いたことがありますが、
スピード時代の現代は、どうなのでしょう?
東京人になるには、どのくらい過ごせばよいのでしょう?
土地の文化を正しく理解するには、
やっぱり3世代くらい必要かな?


【今日のおまけ】
先日、読んでいた本で、米国人の主人公からの一言、
「(日本に)これだけ外国人も増えたからネイティヴがみても
おかしくないようにしないと」
と店名や商品名、スローガンに外国語を使う場合は
間違えないで欲しいとありました。

以前、日本語が堪能な外国人のお客様
(中国、フランスなどの方々)を案内した際、
母国語で書かれている観光案内板などに間違いが多いとの
ご指摘がありました。

例えば・・・公共のもので1つ挙げると、
「ぱれ・らめーる」は、パレ・ド・ラメール
(PALAIS DE LA MER :海の宮殿)でないと
間違った変なフランス語とのこと。

どうしましょう?

(なるせ)
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霧島・伊豆大島ジオパーク交流ツアー

2012年05月24日 | ツアー
昨日表題のツアーで、8名の方と三原山を歩きました。参加メンバーは首都圏霧島市ふるさと会の方達、現地ホテルの支配人の奥様など…もう一つの裏砂漠を歩くコースには、霧島市長も参加されていました。

最初は頂上に雲かかっていましたが、山頂に着くころにはスッキリ晴れわたり“爽快~!”な天気になりました。

鳥居の向こうの富士山、クッキリ見えていますよね!

本当に素晴らしい見え方でしたよ。

一番手前の利島は、木のモコモコした感じまで見えるような気がしたし、新島は白い壁まで見えてました(^O^)

霧島は新燃岳の噴火以降、山はほとんどが入山禁止で歩けないのだそうです。
大島も次の噴火のあと数年間は、火口に近づけなくなる可能性大です。

火山ガスの心配もなく安全に地面にふれて暖かさを体感できるのは、今のうち…
この日も“地球の温度”を楽しんでいただきました。「暖かい~!」と好評でした。

それにしても良い天気。
この色使い、見とれちゃいます!

新緑と、赤茶の火口壁と、水色の海と青い島…。
プレートの縁に並んだ、火山島のぬり絵が楽しめます(^O^)

ゴツゴツ溶岩地帯では、皆さん次々にオリジナル動物発見!

「犬がいる!」指さして教えてくださる、霧島市ふるさと会の方。

指された先を撮ってみましたが…

実は私には、犬が見えませんでした(^_^;)
みなさん「あ!本当だ!秋田犬みたい」「ハチ公みたい!」とおっしゃっていたのですが…。

いつもの“お祈りする犬”のところでは、少し小高い場所に登った方から
「この角度から見ても犬に見えますよ。ちゃんと尻尾もありますよ。」と、教えてもらいました。

ホントだ!三原山に向かってお祈りする犬、確かに見えました!
(写真の左下に犬の後ろ姿、見えますか~?)

霧島火山を故郷に持つ皆さんと、伊豆大島火山の溶岩で動物探しをして遊ぶ…
なんだかスペシャルな気分でした。


草地を抜けたあとは溶岩の森へ。


サクラの木が、実を甘くするためのタネの間引きを始めていました。

赤くてかわいい実が、ところどころに落ちていました。
ちょっと前まで花を楽しんでいたのに…季節の移り変わりは早いですね。

お客様が「ユズリハじゃない?」と教えてくれた、小さな木。
「ここにはないと思いますよ。」なんて言って確認したら、ヒメユズリハでした!

この森で見るのははじめてです…というか、私が見落としているだけで、新天地をもとめる植物達は次々とこの森にも入ってきているのですよね、きっと。どんどん変化する生き物たち、スゴイ~!!

森を抜けたところにあるツツジ園では、2日前は満開だったツツジが散り始めていました。

花は目の前でボタボタ落ち続け、木の下がピンク色に染まっていました。
雨粒…に例えるのには一粒がでっかすぎる、盛大な散り方でした(笑)

ツアー中、霧島についての熱い思いを、みなさんから色々聞くことができました。
霧島が少し身近になって、「行ってみたいなぁ」と思いました。

ツアーのあとバーベキュー会場では、霧島市長さんとお話しする機会をいただきました。
いろいろ励まされました~。

市長さんはパワフルで楽しい方で、年に何回かふるさと会のツアーなどの際には、ご自分の自宅に招待してもてなされるのだそうです。2万5千年前の姶良カルデラができた時の噴火の火山灰台地に、穴を掘って部屋をつくられているとか??

「部屋にゲジゲジやムカデがでて当たり前!」とおっしゃってました。素晴らしい~。
ちなみに、うちは穴掘った家じゃないけど、ゲジゲジもムカデも常連です(笑)

ぜひいつか霧島を訪ね、火山灰をくりぬいたお部屋を見せていただきたいです。
(そこでジオ会議でもしたら、盛り上がりそうです)

半日ちょっとの短い時間でしたけれど、霧島を思う方々とお話しができて楽しかったです。
みなさん、ありがとうございました!

(カナ)
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このかわいさを見よ! 2

2012年05月23日 | 哺乳類、爬虫類、他
前回はウグイスのヒナでしたが今回はニホンカモシカの子供です。
まだ赤ちゃんと言ってもいいかも(しか)

ちょっと前に都立大島公園で産まれたのを今日見に行ってきました。
想像していたよりも小さくてかわいいです。

あまり子育てを邪魔しないため近くに行くことは禁止されています。
遠くから金網越しの撮影です。






なにしてるのかと思ったら食料用としていれてあるカジイチゴの葉っぱをかじっていました。
こういう草食動物は産まれたときから歯が生えているんだっけ?
テレビでキリンの赤ちゃんにミルクを与える場面で口の奥に結構な歯が生えているのを見てびっくりしました。





なんかこの寸詰まりフォルムがたまりません。
棒のような脚も!



こちらはお母さん。
・・・怖すぎ・・・
「うちの子になんか用!?」ってな顔ですね。
あぁー、このしっとりとした鼻に触ってみたい。





きっと怪しまれたのでしょう、お母さんが子供を見えないところに連れて行ってしまいました。
ごめんね~。


そしてこちら。


バーバリーシープの赤ちゃん。
ニホンカモシカよりもさらなる寸詰まり感。


まだへその緒付いてますよ。


タグの重さに耳が垂れちゃってます。
後ろはお母さん。


お母さん・・・やっぱり怖いよ。


でも子供には優しい眼差しを向けていました。


赤ちゃんたちはすぐに大きくなってしまいます。
早く見に行きましょう!


今日のオマケ。

朝の富士山。
いつ見ても美しいです。


                            がんま
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金環日食・島ガールツアー

2012年05月22日 | ツアー
昨日の金環日食に合わせて“島ガールツアー”が行われました。
日食前日の日曜日、総勢42名の島ガール&スタッフの方達と、三原山を歩きました。

まずは全員集合して「大噴火!」のポーズ。

咲き誇るオオシマツツジ顔負けの、華やかさでしたよ~。

咲き誇るオオシマツツジと言えば、私のグループで人気だったのがパホイホイ溶岩の丘に咲くツツジの花でした。
「庭みたい~!」by島ガール。

そうそう、私も流れを連想させる黒い溶岩の模様とピンクのツツジを、「まるでデザインされた庭園みたいだな。」って思って見ていたのです。やっぱり女性の感性って通じるものがあリますね(^。^)

この日は、風も弱いし霧もないし時間もあるしと3拍子揃った好条件だったので、少し寄り道もしてみました。

でっかい火山弾地帯を歩く島ガールです!

火口から飛んできた、大きな溶岩の一滴に座って休憩。

10人以上、座れそうですね。

“島ガール、大地で横になる”の図。

背中に当たる溶岩粒が“つぼマッサージ”みたいで最高です!

おお!バランス良いですね!

どんな写真が、撮れたのでしょうか?

コース最後の樹海を抜けたら、そこではこんな鮮やかなツツジが出迎えてくれました!

「歓迎!島ガール御一行様」っていう感じじゃありません?(^。^)

さてこの日約8kmの行程を無事歩ききった島ガールの皆さん、翌日は日食を見るために5時半出発で、歩いて裏砂漠へむかいました。

空は白い雲におおわれていました。
「雲の切れ間から、見えるといいね~。」

1時間以上、みんなで空を見つめ続けました。

「あ、空が明るくなってきた!」
「見えるんじゃない?」

「あ、見えた~!」
雲の中から光のリングが一瞬姿を現したものの、アッという間にまた雲におおわれてしまいました。

それでもあきらめずに、空を見上げ続ける島ガールたち。
願いが通じたのでしょうか?

ほぼジャストなタイミングで、グレーの雲越しに白い光のリングが現れました!

「あ~!ヤッタ~!」
「見えた!見えたよ~!!」

ただただ見つめる人、写真を写す人…
思い思いに、空に浮かぶ光のリングを楽しみました。

1時間半近く空を見上げ続け、合計3回、時間にしたら1分にも満たないぐらいの見え方でしたけれど、晴天で最初から問題なく見えるより、ずっとずっと感動しました。

さて鑑賞を終え帰りはじめたら、雨がパラパラ降り出しました。
さらにホテルに帰りつくころには霧も出て、あたりは真っ白になってしまいました。

数10分前に光のリングを見たことが、まるで奇跡に思えました。
雲を見上げながら待ち続けた島ガールの願いが、空に届いたのかもしれません。

みんなで火山の噴火が作った黒い大地の上に座り、空に浮かぶ光のリングの出現を待ち続けた時間…とても満ち足りた素敵な思い出として、ずっと心に残りそうです。

島ガールのみなさん、そして素敵なツアーを企画してくださった東海汽船の皆さん、ありがとうございました!

(カナ)


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