テレビを見なくなって久しい。
時折、新聞のテレビ番組表をちらりとみることがある。その際に思うことは、まだ公共の電波を使ってつまらない、何の役にも立たないものを流しているのかと思う。
とりわけ近年のそうした番組には、あまたの芸人がでてきて、くだらない、知性の片鱗もない雑事をしゃべって自分たち自身がゲラゲラと下品な笑いを浮かべている。内容が、諷刺を効かせたものならまだよいが、プライベートな事件をさもおおげさに、他人についてあーだこーだとしゃべりまくる、あるいは他人のあることないことを語って痛めつける・・・・
大宅壮一が、かつてテレビが「一億総白痴化」を生みだすようなことを言っていたが、テレビ画面のなかにそういう輩が映っていて、白痴ウィルスをまき散らしている。
芸人は、なんと報道番組にも次々と登場し、不勉強を曝しながら、いろいろな社会的事象に浅薄なコメントをする。わたしはそういう場面を見ると、きちんと勉強している人を出演させ、有益な知識を視聴者に提供すれば良いのにと思う。
公共の電波をつかっているテレビ局が様々な点で劣化しているから、フジテレビのような問題が起きるのである。
何度でも言う。テレビは見るに値しない。見ていると、白痴ウイルスが伝染して、日本はたいへんの事態に陥る。テレビは、ノーテンキな日本人をつくり出すために存在している。テレビ局に勤めている友人すら、見ないほうがよい、というくらいだ。