立科は人の通う事非常に稀だ。一番いい季節でもここの野音は入り口が分かり辛いので、滅多に人に会う事はない。
で、朝の運動をさせる為に何時も通り。4月の終わりにも来たが、気候が暖かく、高原の涼しい風が逆に気持ちいい位だ。
ルシオは流石大型犬だ。動きが違う。しかも何時も東京で散歩に出てるとき、ルシオは凛をオモチャにしていて、凛に向かって突進する。当然凛はひっくり返される。凛はルシオに恐怖感を持っているのだ。
ルシオが走り出すと永年の経験から、針の足の間に逃げるとか、ママの懐に入りこんで、難を逃れる。
もう凛は逃げ腰だぞ。
「おお、コワ!」。確かにこの突進力は恐怖だね。ルシオの家には猫が2匹いる。マルちゃんとビンゴだ。どうも凛の事を猫と同じ物としてみているようなのだ。
「ママしゃん助けてくれろ!」 「おーよしよし可哀想にね」
でもルシオはジャックには頭が上がらない。前のボブもそうだが、年上というだけじゃなくて、子分的な存在だからなんだね。
ルシオは凛をいたぶるのに飽きたせいか、走り足りないのか、単独行動に出た。
「やっとあっちへ行ったわ」「ホッ」。それでも凛はジャックの陰に隠れて動いている。
やっと、凛への攻撃に飽きたせいか、あちこちに行き始めた。まあ、都会では満足に走りまわれないので、うんと運動しろよ。ホラホラ、皆足がふらついているぞ。足回りを強化しないと!。(汗) 「針のオヤッサンだってそうじゃないかよ」。「うんうん、その通りだ」。「毎日酒飲んでるからだよ」。「そうだねえ、体からお酒抜かないとね。」
でも折角飲んだお酒、飛ばしちゃうのは勿体ないなあ!。コラ、そう言う時に「勿体無い」って言葉を使うなよ。