1 風流を好む人。優雅な、趣味の豊かな人。
針外しが子供の頃読んだ書が大人になってもそれが根底にあります。「さ」の付く題名が多い。まず母が最初に買ってくれた「西遊記」「三銃士」これが発端で「三国志」「三侠五義」「聊斎志異」「水滸伝」で中国文学大系全65巻なんて買ってしまった。だから、李白や杜甫、杜牧、王維、孟浩然等の漢詩に走った訳です。
もう一つ愛読書の三銃士にしても11巻完結で「ダルタニアンが元帥杖を持って大砲の弾に当たって死ぬ」までの事が書いてあります。その中の貴族、アトス事、ラ・フェール伯爵は貴族の亀鑑を任じており随分と憧れたものだ。
ま、高尚な趣味を持っても心が従順、善根を持っていないと何の意味もありませんがね。李白の漢詩を読んで、「成程ね!」と思うだけでもいいじゃない。何も気取って通人になれって言うもんでもないし、頭の良い、悪いでもないね。心の底辺に自ら築き上げた善根、純真さ、従順さ、人の迷言に惑わされない揺るぎない心を持っていれば、それでいいのさ。人が何を言おうがね。
次に風流が分かったなら、今度はそれを理解しあえる友だね。同じ境地を共有出来る友がいるのは幸せだと言えますね。よく、「共に語るに足らん」人と幾ら友人を気取っても何の意味もなさないね。気分も乗らないし。
いい友が出来ると、それこそ「友遠方より来る、亦、楽しからずや」なんて言葉が理解できるね。学校で棒読みして覚えたものと、雲泥の差になります。
要は唯の「マニュアル馬鹿」になるな!という事です。いくら記憶力が良くても、学校の勉強が良くてもそんなものは何の意味もなさない。
何て、針外しの独り言でした。