都内近郊の美術館や博物館を巡り歩く週末。展覧会の感想などを書いています。
はろるど
「田幡浩一 『no lemon, no melon』」 ギャラリー小柳
ギャラリー小柳(中央区銀座1-7-5 小柳ビル8階)
「田幡浩一 『no lemon, no melon』」
2/6-3/3(会期終了)
パステル調の可愛らしいモチーフも印象的な、とても和やかなアニメーションが展開されていました。つい先日まで開催されていた田幡浩一の個展です。
黄色と黒の斑模様の小さなハチが登場する「bee」が魅力的です。白い画面の中にハチが一匹、羽を微かに震わせながら、ほぼ同じ場所にて静止しています。それが時間の進行とともに、まず黒の部分が消え、その後黄色の残像だけが描かれたと思うと、次の瞬間には全てが消えてしまうのです。その間、僅か十数秒。まさしくあっという間にハチが白みに溶けてしまいます。紙に描かれたハチのスケッチをまるで消しゴムで消したかのような、映像らしからぬアナログな気配も感ずる作品でした。
うずたかく積まれた書類が、そのまま上へとグングン伸びていく様だけが表現されたアニメーションにも惹かれます。ほぼ同じ大きさの紙が、その底面積を変化させることなく高さだけ変化していくのです。
「bee」は、「ペンのインクがなくなるまで、一枚一枚同じ位置に書いた」(タグボートより。インタビュー記事や作品画像もあります。)ものだそうです。ほぼ空間を動かさずに、時間だけを進行させた感覚かもしれません。
以前、渋谷のワンダーサイトで拝見した際にも印象に残りました。これからも少し追っかけてみたいと思います。(3/3鑑賞)
「田幡浩一 『no lemon, no melon』」
2/6-3/3(会期終了)
パステル調の可愛らしいモチーフも印象的な、とても和やかなアニメーションが展開されていました。つい先日まで開催されていた田幡浩一の個展です。
黄色と黒の斑模様の小さなハチが登場する「bee」が魅力的です。白い画面の中にハチが一匹、羽を微かに震わせながら、ほぼ同じ場所にて静止しています。それが時間の進行とともに、まず黒の部分が消え、その後黄色の残像だけが描かれたと思うと、次の瞬間には全てが消えてしまうのです。その間、僅か十数秒。まさしくあっという間にハチが白みに溶けてしまいます。紙に描かれたハチのスケッチをまるで消しゴムで消したかのような、映像らしからぬアナログな気配も感ずる作品でした。
うずたかく積まれた書類が、そのまま上へとグングン伸びていく様だけが表現されたアニメーションにも惹かれます。ほぼ同じ大きさの紙が、その底面積を変化させることなく高さだけ変化していくのです。
「bee」は、「ペンのインクがなくなるまで、一枚一枚同じ位置に書いた」(タグボートより。インタビュー記事や作品画像もあります。)ものだそうです。ほぼ空間を動かさずに、時間だけを進行させた感覚かもしれません。
以前、渋谷のワンダーサイトで拝見した際にも印象に残りました。これからも少し追っかけてみたいと思います。(3/3鑑賞)
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