都内近郊の美術館や博物館を巡り歩く週末。展覧会の感想などを書いています。
はろるど
「第5回 shiseido art egg 川辺ナホ」 資生堂ギャラリー
資生堂ギャラリー(中央区銀座8-8-3 東京銀座資生堂ビル地下1階)
「第5回 shiseido art egg 川辺ナホ - Open Secret」
3/4~27
本年度最後のアートエッグです。資生堂ギャラリーで開催中の川辺ナホ個展、「Open Secret」へ行ってきました。
展示概要については同ギャラリーWEBサイトをご参照下さい。
Shiseido art egg Vol.5 展示案内
また作家、川辺ナホ氏もご自身でHPをお持ちです。
Naho Kawabe
武蔵野美術大学で映像を学んだ後、主にドイツで制作を続けてきました。
さて今回は川辺の制作の中核でもある映像3点と、1点の平面作品が展開されていましたが、そこに共通するのは「見ることの不確かさ」であるかもしれません。
キーワードは視覚トリックです。色とりどりの球がぶら下がる先には「HELP」の文字が揺らぎ、何やらプリミティブな人形の向こうにはあたかも影絵のような像がぼんやりと浮かび上がっています。そしてそれぞれの実体、つまり球や人形の手前に置かれているのは映写機です。実体と映し出された像との関係は一体どうなのかについて、しばし頭を悩ませることになりました。
実際の種明かしは会場で探っていだきたいところですが、この2点のイメージに関しては、1点が映像そのもの、そしてもう1点が単なる影に過ぎません。
「事象と事実」(解説パンフレットより引用)との間にあるズレや揺らぎが、シンプルな映像により鮮やかに示されていました。
奥の小部屋の床面に広がる炭のペイント、「封印した!」(2011)にもそうしたトリックが目立たない形で隠されています。光と影は床の上で美しく溶け合っていました。
もう1点の映像作品が調整中で見られませんでした。会期中にもう一度伺いたいと思います。
「第5回 shiseido art egg」スケジュール(Shiseido art egg賞は4月下旬に発表予定。)
藤本涼 1月7日(金)~30日(日)
今村遼佑 2月4日(金)~27日(日)
川辺ナホ 3月4日(金)~27日(日)
3月27日まで開催されています。
*開廊日時:火~日(月休) 平日11:00~19:00 日・祝11:00~18:00
「第5回 shiseido art egg 川辺ナホ - Open Secret」
3/4~27
本年度最後のアートエッグです。資生堂ギャラリーで開催中の川辺ナホ個展、「Open Secret」へ行ってきました。
展示概要については同ギャラリーWEBサイトをご参照下さい。
Shiseido art egg Vol.5 展示案内
また作家、川辺ナホ氏もご自身でHPをお持ちです。
Naho Kawabe
武蔵野美術大学で映像を学んだ後、主にドイツで制作を続けてきました。
さて今回は川辺の制作の中核でもある映像3点と、1点の平面作品が展開されていましたが、そこに共通するのは「見ることの不確かさ」であるかもしれません。
キーワードは視覚トリックです。色とりどりの球がぶら下がる先には「HELP」の文字が揺らぎ、何やらプリミティブな人形の向こうにはあたかも影絵のような像がぼんやりと浮かび上がっています。そしてそれぞれの実体、つまり球や人形の手前に置かれているのは映写機です。実体と映し出された像との関係は一体どうなのかについて、しばし頭を悩ませることになりました。
実際の種明かしは会場で探っていだきたいところですが、この2点のイメージに関しては、1点が映像そのもの、そしてもう1点が単なる影に過ぎません。
「事象と事実」(解説パンフレットより引用)との間にあるズレや揺らぎが、シンプルな映像により鮮やかに示されていました。
奥の小部屋の床面に広がる炭のペイント、「封印した!」(2011)にもそうしたトリックが目立たない形で隠されています。光と影は床の上で美しく溶け合っていました。
もう1点の映像作品が調整中で見られませんでした。会期中にもう一度伺いたいと思います。
「第5回 shiseido art egg」スケジュール(Shiseido art egg賞は4月下旬に発表予定。)
藤本涼 1月7日(金)~30日(日)
今村遼佑 2月4日(金)~27日(日)
川辺ナホ 3月4日(金)~27日(日)
3月27日まで開催されています。
*開廊日時:火~日(月休) 平日11:00~19:00 日・祝11:00~18:00
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