2023年2月に見たい展覧会【江戸絵画の華 第2部/速水御舟/戸谷成雄】

今月は春に向けて数多くの展覧会がスタートします。気になる展覧会をリストアップしました。



展覧会

・『恵比寿映像祭2023 テクノロジー?』 東京都写真美術館(2/3~2/19)
・『没後200年 亜欧堂田善展 江戸の洋風画家・創造の軌跡』 千葉市美術館(1/13~2/26)
・『ウェンデリン・ファン・オルデンボルフ 柔らかな舞台』 東京都現代美術館(2022/11/12~2023/2/19)
・『交歓するモダン 機能と装飾のポリフォニー』 東京都庭園美術館(12/17~2023/3/5)
・『FACE展2023』 SOMPO美術館(2/18~3/12)
・『日本の切り絵 7人のミューズ』 そごう美術館(2/4~3/19)
・『山下麻衣+小林直人 —もし太陽に名前がなかったら—』 千葉県立美術館(1/25~3/21)
・『六本木クロッシング2022展:往来オーライ!』 森美術館(2022/12/1~2023/3/26)
・『Sit, Down. Sit Down Please, Sphinx.:泉太郎』 東京オペラシティ アートギャラリー(1/18~3/26)
・『広重おじさん図譜』 太田記念美術館(2/3~3/26)
・『没後190年 木米』 サントリー美術館(2/8~3/26)
・『速水御舟展』 茨城県近代美術館(2/21~3/26)
・『江戸絵画の華 〈第2部〉京都画壇と江戸琳派』 出光美術館(2/21~3/26)
・『仏具の世界 信仰と美のかたち』 根津美術館(2/18~3/31)
・『トンコハウス・堤大介の「ONI展」』 PLAY! MUSEUM(1/21~4/2)
・『佐伯祐三 自画像としての風景』 東京ステーションギャラリー(1/21~4/2)
・『山中現展 描かれた詩』 群馬県立館林美術館(1/28~4/2)
・『江上幹幸コレクション インドネシアの絣・イカット ~クジラと塩の織りなす布の物語~』 たばこと塩の博物館(1/21~4/9)
・『レオポルド美術館 エゴン・シーレ展 ウィーンが生んだ若き天才』 東京都美術館(1/26~4/9)
・『キャラクターデザインの先駆者 土方重巳の世界』 横須賀美術館(2/11~4/9)
・『マリー・ローランサンとモード』 Bunkamuraザ・ミュージアム(2/14~4/9)
・『世田谷美術館コレクション選 わたしたちは生きている! セタビの森の動物たち』 世田谷美術館(2/18~4/9)
・『芳幾・芳年―国芳門下の2大ライバル』 三菱一号館美術館(2/25~4/9)
・『ヒグチユウコ展 CIRCUS FINAL END』 森アーツセンターギャラリー(2/3~4/10)
・『本と絵画の800年 吉野石膏所蔵の貴重書と絵画コレクション』 練馬区立美術館(2/26~4/16)
・『ケアリング/マザーフッド:「母」から「他者」のケアを考える現代美術』 水戸芸術館(2/18~5/7)
・『第59回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展日本館展示帰国展 ダムタイプ|2022: remap』 アーティゾン美術館(2/25~5/14)
・『戸谷成雄 彫刻』 埼玉県立近代美術館(2/25~5/14)
・『クリスチャン・ディオール、 夢のクチュリエ』 東京都現代美術館(2022/12/21~2023/5/28)
・『部屋のみる夢—ボナールからティルマンス、現代の作家まで』 ポーラ美術館(1/28~7/2)

ギャラリー

・『A girl philosophy」ある少女の哲学安珠写真展』 CHANEL NEXUS HALL(1/18~2/12)
・『フェアトレード  現代アート産業と製陶業をめぐって 上田勇児・梅津庸一』 Kanda & Oliveira(1/17~2/18)
・『小谷元彦 個展 invasion』 ANOMALY(1/21~2/18)
・『第16回 shiseido art egg 岡ともみ展』 資生堂ギャラリー(1/24~ 2/26)
・『DNPグラフィックデザイン・アーカイブ収蔵作品より 動物会議 緊急大集合!』 ギンザ・グラフィック・ギャラリー(2/9~3/25)
・『仲條正義名作展』 クリエイションギャラリーG8(2/16~3/30)
・『中村裕太|ユアサエボシ 耽奇展覧』 ギャラリー小柳(1/28~3/31)
・『ポーラ ミュージアム アネックス展2023 —自立と統合—』 ポーラ ミュージアム アネックス(2/10~4/16)
・『ヴォルフガング・ティルマンス Moments of life展』 エスパス ルイ・ヴィトン 東京(2/2~6/11)

まずは江戸絵画です。出光美術館にて開催中の『江戸絵画の華』展が「若冲と江戸絵画」(第一部)より内容を入れ替え、「京都画壇と江戸琳派」(第二部)がはじまります。



『江戸絵画の華 〈第2部〉京都画壇と江戸琳派』@出光美術館(2/21~3/26)

「〈第2部〉京都画壇と江戸琳派」にて取り上げられるのは、円山応挙をはじめ、その影響下にあった源琦や山口素絢、それに岸駒といった京都画壇の絵師で、加えて江戸琳派の酒井抱一と鈴木其一、さらには中村芳中や酒井道一らの作品が紹介されます。ダイナミックな空間表現を見せる応挙の『懸崖飛泉図屏風』や、抱一の基準作の1つともいえる『十二か月花鳥図』などに人気が集まりそうです。

東京以外では約15年ぶりとなる大規模な回顧展です。茨城県近代美術館にて『速水御舟展』が開催されます。



『速水御舟展』@茨城県近代美術館(2/21~3/26)

日本画家、速水御舟は40年という短い生涯ながらも、常に変革を求めて絵に向かい続け、近代日本画を牽引した人物として高く評価されてきました。その御舟の画業を詳らかにするのが今回の展覧会で、本画100点と素描などが公開されます。


ちょうど水戸では梅まつりの時期(2/11〜3/19)とも重なるだけに、偕楽園へのお花見を兼ねて出かけるのも良いかもしれません。

最後は現代美術です。彫刻家、戸谷成雄の個展が埼玉県立近代美術館にて行われます。



『戸谷成雄 彫刻』@埼玉県立近代美術館(2/25~5/14)

1947年に長野県に生まれた戸谷成雄は、木材の表面をチェーンソーで彫り刻む「森」や「ミニマルバロック」シリーズなどの彫刻で知られ、1998年からは埼玉県秩父郡にアトリエを構えて制作を続けてきました。


その戸谷とゆかりの深い埼玉の地にて開かれるのが『戸谷成雄 彫刻』で、学生時代の彫刻作品から近年の最新シリーズなど約40点が公開されます。

イロハニアートでも2月のおすすめ展覧会を寄稿しました。

おすすめ展覧会5選【2023年2月】ヒグチユウコから速水御舟まで | イロハニアート


それでは今月もよろしくお願いします。
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