都内近郊の美術館や博物館を巡り歩く週末。展覧会の感想などを書いています。
はろるど
『山本基 時に宿る – Staying in Time–』 YUKIKOMIZUTANI
YUKIKOMIZUTANI
『山本基 時に宿る – Staying in Time–』
2023/4/1~5/6
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4d/f7/e56bcc93a11b7e58f31410240a6792cb.jpg)
東京・天王洲のYUKIKOMIZUTANIにて、塩を使った作品で知られるアーティスト、山本基の個展が開かれています。
それが『山本基 時に宿る – Staying in Time–』で、会場では塩をはじめ、アクリル絵具や岩絵具を使用した作品から、蝶をテーマにした新シリーズなどが展示されていました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/67/99/03a3309dbd94187235e2ecac705f2778.jpg)
渦巻き模様をモチーフとした作品が並ぶ中、一際異彩を放っていたのが『さくらしべふる』と題したインスタレーションで、濃いピンクかえんじ色に彩られた床面へ無数の桜の花びらが塩を用いて描かれていました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/08/6c/23fd2505e5871b524233b7e3241499d7.jpg)
一面の塩による花びらは密度を変えながら円を描くように広がっていて、それこそ満開の桜が花を散らせたかのような光景が浮かび上がっていました。桜の花の美しさとともに、花の短命さゆえのはかなさをも感じさせていたかもしれません。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0c/57/09e1239382417c6a8c7419f5d93bb4c3.jpg)
山本が塩を素材にしたのは、1994年に若くして病によって亡くなった家族への思いをきっかけとしていて、近年は「時」や「季節」を強く意識させるような作品を手がけてきました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7e/4a/68824137a5845423fa4da11c8ab4696c.jpg)
美しい海や空を連想させる青を背景に、白い絵の具が渦を巻くように展開する『時を纏う』なども魅惑的な作品だったかもしれません。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/70/41/a1325f752475be436b5a0f8868697d0f.jpg)
ダイナミックでかつ繊細さを持ち合わせた渦巻きを見ていると、生命の甦りや再生といった永遠の時間の流れを感じるかのようでした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6e/1f/bb811aaa7a6a46d50162591caf30e867.jpg)
このほか、塩のスクリーンに投影するデジタルドローイングも見どころといえるのではないでしょうか。なお山本の個展が東京にて開かれるのは実に約8年振りのこととなります。
展示に先立ち塩を用いたインスタレーション作品の公開制作(3月30日、31日)が行われました。そして会期最終日の5月6日には作品を鑑賞者とともに壊し、その塩を海に還すという「海に還るプロジェクト」も実施されます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4d/c3/ec93f9340648404d4767cac62f41d65e.jpg)
山本は「海に還るプロジェクト」を2006年からはじめると、延べ数千人のプロジェクトへの参加者とともにし世界中の海へと塩を還してきました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7a/22/c701d0e8a01efa53dd84eeee1eb54b66.jpg)
5月6日まで開催されています。
『山本基 時に宿る – Staying in Time–』 YUKIKOMIZUTANI
会期:2023年4月1日(土)~5月6日(土)
休廊:日、月曜日
時間:12:00~18:00
料金:無料
住所:品川区東品川1-32-8 Terrada Art ComplexⅡ 1F
交通:東京臨海高速鉄道りんかい線天王洲アイル駅B出口より徒歩約8分。京急線新馬場駅北口より徒歩8分。
『山本基 時に宿る – Staying in Time–』
2023/4/1~5/6
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4d/f7/e56bcc93a11b7e58f31410240a6792cb.jpg)
東京・天王洲のYUKIKOMIZUTANIにて、塩を使った作品で知られるアーティスト、山本基の個展が開かれています。
それが『山本基 時に宿る – Staying in Time–』で、会場では塩をはじめ、アクリル絵具や岩絵具を使用した作品から、蝶をテーマにした新シリーズなどが展示されていました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/67/99/03a3309dbd94187235e2ecac705f2778.jpg)
渦巻き模様をモチーフとした作品が並ぶ中、一際異彩を放っていたのが『さくらしべふる』と題したインスタレーションで、濃いピンクかえんじ色に彩られた床面へ無数の桜の花びらが塩を用いて描かれていました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/08/6c/23fd2505e5871b524233b7e3241499d7.jpg)
一面の塩による花びらは密度を変えながら円を描くように広がっていて、それこそ満開の桜が花を散らせたかのような光景が浮かび上がっていました。桜の花の美しさとともに、花の短命さゆえのはかなさをも感じさせていたかもしれません。
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山本が塩を素材にしたのは、1994年に若くして病によって亡くなった家族への思いをきっかけとしていて、近年は「時」や「季節」を強く意識させるような作品を手がけてきました。
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美しい海や空を連想させる青を背景に、白い絵の具が渦を巻くように展開する『時を纏う』なども魅惑的な作品だったかもしれません。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/70/41/a1325f752475be436b5a0f8868697d0f.jpg)
ダイナミックでかつ繊細さを持ち合わせた渦巻きを見ていると、生命の甦りや再生といった永遠の時間の流れを感じるかのようでした。
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このほか、塩のスクリーンに投影するデジタルドローイングも見どころといえるのではないでしょうか。なお山本の個展が東京にて開かれるのは実に約8年振りのこととなります。
展示に先立ち塩を用いたインスタレーション作品の公開制作(3月30日、31日)が行われました。そして会期最終日の5月6日には作品を鑑賞者とともに壊し、その塩を海に還すという「海に還るプロジェクト」も実施されます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4d/c3/ec93f9340648404d4767cac62f41d65e.jpg)
山本は「海に還るプロジェクト」を2006年からはじめると、延べ数千人のプロジェクトへの参加者とともにし世界中の海へと塩を還してきました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7a/22/c701d0e8a01efa53dd84eeee1eb54b66.jpg)
5月6日まで開催されています。
『山本基 時に宿る – Staying in Time–』 YUKIKOMIZUTANI
会期:2023年4月1日(土)~5月6日(土)
休廊:日、月曜日
時間:12:00~18:00
料金:無料
住所:品川区東品川1-32-8 Terrada Art ComplexⅡ 1F
交通:東京臨海高速鉄道りんかい線天王洲アイル駅B出口より徒歩約8分。京急線新馬場駅北口より徒歩8分。
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