丑年でしたね
《2021年、はやったのは「紐解く」「鑑み」「誹謗中傷」》
「会見を紐解く」「悲しみの本質をひも解いていく」って、「検証する」「考察する」「分析する」など、最適な言葉を探すのをやめて「紐解く」に依存しています。「これの見解をひもといていただきました」と言った倉田大誠アナは「専門家に見解をまとめてもらったので解説していただきます」と言っているつもり ┐( ̄д ̄)г。
「歴史を紐解けば」(2021/12/24 11:30 COURRiER Japon)なんて、実に惜しいですね。本を開いて読むという意味の「繙く(ひもとく)」の用例として「歴史をひもとく」が辞書に載っているのですよ。つまり、「歴史をひもとけば」と書いてあればよかったのに・・・ということです。
「78歳という年齢を鑑みれば驚異的な回復」というナレーション、「自分の体調も鑑みながら判断して」と言った危機管理アドバイザー。ライターたちも「コンプライアンスの問題も鑑み」だの「母牛の状態を鑑みて帝王切開に切り替えた」だの、違いますよ、「考える」でしょ、そういう流れです。
「こういったものを鑑みて」「そういったところを鑑みてのランキング」と言ったのは倉田大誠アナ。テレ朝の女子アナも「選手どうしの相性なんかも鑑みて」と言いましたし、カズレーザーも「~を鑑みて」で、周りがみんなそう言っているから、かっこいいと思って乗っかっているだけ、でしょうね( ̄" ̄)。
「誹謗中傷」についてはいろいろ考えさせられましたが、「電動丸鋸の刃から血が滴る、かなりグロテスクなデザインのタトゥーがポスト・マローンの左頬を覆う姿には誹謗中傷の声が多く集まっている」という例も。批判されて当然なら「誹謗中傷」とは違います。もちろん、文字どおりの「誹謗中傷」は許されません。
《適当でない助詞を言って、言い直さない、助詞を分かっていない》
「カープのグッズが販売しているんですね」と言った桝田沙也香アナ、「初めての患者が確認」はナレーション、「(台風が)日本列島が覆ってしまうんですね」と言った天達 気象予報士、なぜ言い直さない? 「役員が1・6億が横領しており」(2021/12/3 12:02 スポニチアネックス)って「1.6億円を」でしょ、なぜ書き直さない?
「経験から基づいた答え」と言った岡田圭右、「近隣の豪族から奪われる危険も」と言った新井秀和アナ、「国民からは人気があるけれども政治家仲間からは人気がなかった」と言った菊間千乃、ほかにも「正解が分からないっていうことに来る自信のなさ」だの「ロッドマンには目を離さないで」だの・・・、それ、違うから( ̄_ ̄)。
《定着してしまった? 「身の回り」「受け止め」「盗難する」「よりかは」「暗雲が立ち込める」「切っても切り離せない」》
「身の回り」と「周り」を区別できない人が大勢いて、「身の回り」と書くべきところで「身の周り」と書く人までいます。さらっと「周り」と言ったり書いたりできなくて、ほとんど無意識に「身の」をくっつけてしまっているのだと思います。
「住民の受け止めはさまざまだった」って( ̄" ̄)、「市民の受け止めは」は「ニュースウォッチ9」のテロップ。政治家に質問する記者は「受け止めをお聞かせください」、小松靖アナも「~の受け止めをお願いします」。2016年に武田真一アナが「受け止めはさまざまです」と言うのを聞きましたが、そのあたりからでしょうか。
「しっかり受け止めをしないと」と言ったのは三浦瑠麗ですが、なぜ「しっかり受け止めないと」と言わない? 「受け止め」が脳に焼き付いている? 「報道ステーション」で「人々の受け止めはどうでしょうか」と言った大越健介、「受け止め方」でしょ! いけませんね( ̄_ ̄)。
「仮想通貨が盗難されたという事件がありましたけれども」と言った森田洋平アナ、「盗難された車が」と言った田中良幸アナ、「盗難されたとしか思えない」と言った加藤綾子アナ、「自動車が盗難される瞬間を」と言った谷原章介。「盗難されやすい」「盗難される場所」と、完全に誤解しているライターまでいます。
「車を盗難したうえに」と言った山中章子アナ( ̄д ̄)! ライターも「盗難罪や犬の誘拐に関する罪などで」だの「数品のアイテムを盗難していたことが分かり」だの、「盗難された」は被害者の立場ですが、もはや加害者 Ψ( ̄д ̄)Ψ。
比嘉バービィが「日本のよりかは」と言い、その後も「~よりかは」を連発。以来、「~よりかは」が気になったのですが、内田嶺衣奈アナ、内田恭子アナも「~よりかは」です。“友達とおしゃべり”ならともかく、テレビの仕事で「~よりかは」はいけませんよ、それ、俗語ですから。
「飼い主さん自身を嫌うというよりかは」と、いつも「~よりかは」と書くライターがいるのですが、文字になるとますます奇異に感じますから「嫌うというより」でしょ。「報道ステーション」(2021/11/25)で、大越健介が何か質問し、中継先のアナウンサーがそれに答えて「~よりかは」って・・・( ̄" ̄)。
「代表入りへ、暗雲が立ち込める」は「NHKスペシャル」で聞いたナレーション、「ドイツはナチス政権下、暗雲が立ち込めていました」は「グレーテルのかまど」のナレーション、「暗雲が立ち込めているというお話です」と言ったのは小松靖アナ( ̄д ̄)!
「先人たちの底力 知恵泉」(2021/9/7)のナレーションで「日本の歴史を語るうえで切っても切り離せない絹」と、変な日本語をそのまま言っちゃう新井秀和アナ Ψ(`^´)Ψ。「眞子さんと皇室との関係は切っても切り離せないようだ」(2021/11/2 19:05 SmartFLASH)って、一応、切れたのか?
「アメリカの文化と切っても切り離せない…」は「報道ステーション」(2021/11/4)のナレーションで、植物由来の食品が増えてきたという話ですが、文化と肉の関係はもう切れたのか? 大豆ミートを試食した大越健介は箸の持ち方がおかしいし、小木逸平アナは「肉汁(にくじる)」なんて言うし・・・( ̄_ ̄)。
各種メディアから流れてくる言葉、画面に映る文字、ネット上にあふれる文章、公的機関や企業の広報など、ふだん見聞きする日本語は間違いだらけですから、自分の話したり書いたりする日本語の誤りに気づく機会が少なくなっています。手本が間違っていたら誤りに気づくはずはないのですから、どうします?
《2021年、はやったのは「紐解く」「鑑み」「誹謗中傷」》
「会見を紐解く」「悲しみの本質をひも解いていく」って、「検証する」「考察する」「分析する」など、最適な言葉を探すのをやめて「紐解く」に依存しています。「これの見解をひもといていただきました」と言った倉田大誠アナは「専門家に見解をまとめてもらったので解説していただきます」と言っているつもり ┐( ̄д ̄)г。
「歴史を紐解けば」(2021/12/24 11:30 COURRiER Japon)なんて、実に惜しいですね。本を開いて読むという意味の「繙く(ひもとく)」の用例として「歴史をひもとく」が辞書に載っているのですよ。つまり、「歴史をひもとけば」と書いてあればよかったのに・・・ということです。
「78歳という年齢を鑑みれば驚異的な回復」というナレーション、「自分の体調も鑑みながら判断して」と言った危機管理アドバイザー。ライターたちも「コンプライアンスの問題も鑑み」だの「母牛の状態を鑑みて帝王切開に切り替えた」だの、違いますよ、「考える」でしょ、そういう流れです。
「こういったものを鑑みて」「そういったところを鑑みてのランキング」と言ったのは倉田大誠アナ。テレ朝の女子アナも「選手どうしの相性なんかも鑑みて」と言いましたし、カズレーザーも「~を鑑みて」で、周りがみんなそう言っているから、かっこいいと思って乗っかっているだけ、でしょうね( ̄" ̄)。
「誹謗中傷」についてはいろいろ考えさせられましたが、「電動丸鋸の刃から血が滴る、かなりグロテスクなデザインのタトゥーがポスト・マローンの左頬を覆う姿には誹謗中傷の声が多く集まっている」という例も。批判されて当然なら「誹謗中傷」とは違います。もちろん、文字どおりの「誹謗中傷」は許されません。
《適当でない助詞を言って、言い直さない、助詞を分かっていない》
「カープのグッズが販売しているんですね」と言った桝田沙也香アナ、「初めての患者が確認」はナレーション、「(台風が)日本列島が覆ってしまうんですね」と言った天達 気象予報士、なぜ言い直さない? 「役員が1・6億が横領しており」(2021/12/3 12:02 スポニチアネックス)って「1.6億円を」でしょ、なぜ書き直さない?
「経験から基づいた答え」と言った岡田圭右、「近隣の豪族から奪われる危険も」と言った新井秀和アナ、「国民からは人気があるけれども政治家仲間からは人気がなかった」と言った菊間千乃、ほかにも「正解が分からないっていうことに来る自信のなさ」だの「ロッドマンには目を離さないで」だの・・・、それ、違うから( ̄_ ̄)。
《定着してしまった? 「身の回り」「受け止め」「盗難する」「よりかは」「暗雲が立ち込める」「切っても切り離せない」》
「身の回り」と「周り」を区別できない人が大勢いて、「身の回り」と書くべきところで「身の周り」と書く人までいます。さらっと「周り」と言ったり書いたりできなくて、ほとんど無意識に「身の」をくっつけてしまっているのだと思います。
「住民の受け止めはさまざまだった」って( ̄" ̄)、「市民の受け止めは」は「ニュースウォッチ9」のテロップ。政治家に質問する記者は「受け止めをお聞かせください」、小松靖アナも「~の受け止めをお願いします」。2016年に武田真一アナが「受け止めはさまざまです」と言うのを聞きましたが、そのあたりからでしょうか。
「しっかり受け止めをしないと」と言ったのは三浦瑠麗ですが、なぜ「しっかり受け止めないと」と言わない? 「受け止め」が脳に焼き付いている? 「報道ステーション」で「人々の受け止めはどうでしょうか」と言った大越健介、「受け止め方」でしょ! いけませんね( ̄_ ̄)。
「仮想通貨が盗難されたという事件がありましたけれども」と言った森田洋平アナ、「盗難された車が」と言った田中良幸アナ、「盗難されたとしか思えない」と言った加藤綾子アナ、「自動車が盗難される瞬間を」と言った谷原章介。「盗難されやすい」「盗難される場所」と、完全に誤解しているライターまでいます。
「車を盗難したうえに」と言った山中章子アナ( ̄д ̄)! ライターも「盗難罪や犬の誘拐に関する罪などで」だの「数品のアイテムを盗難していたことが分かり」だの、「盗難された」は被害者の立場ですが、もはや加害者 Ψ( ̄д ̄)Ψ。
比嘉バービィが「日本のよりかは」と言い、その後も「~よりかは」を連発。以来、「~よりかは」が気になったのですが、内田嶺衣奈アナ、内田恭子アナも「~よりかは」です。“友達とおしゃべり”ならともかく、テレビの仕事で「~よりかは」はいけませんよ、それ、俗語ですから。
「飼い主さん自身を嫌うというよりかは」と、いつも「~よりかは」と書くライターがいるのですが、文字になるとますます奇異に感じますから「嫌うというより」でしょ。「報道ステーション」(2021/11/25)で、大越健介が何か質問し、中継先のアナウンサーがそれに答えて「~よりかは」って・・・( ̄" ̄)。
「代表入りへ、暗雲が立ち込める」は「NHKスペシャル」で聞いたナレーション、「ドイツはナチス政権下、暗雲が立ち込めていました」は「グレーテルのかまど」のナレーション、「暗雲が立ち込めているというお話です」と言ったのは小松靖アナ( ̄д ̄)!
「先人たちの底力 知恵泉」(2021/9/7)のナレーションで「日本の歴史を語るうえで切っても切り離せない絹」と、変な日本語をそのまま言っちゃう新井秀和アナ Ψ(`^´)Ψ。「眞子さんと皇室との関係は切っても切り離せないようだ」(2021/11/2 19:05 SmartFLASH)って、一応、切れたのか?
「アメリカの文化と切っても切り離せない…」は「報道ステーション」(2021/11/4)のナレーションで、植物由来の食品が増えてきたという話ですが、文化と肉の関係はもう切れたのか? 大豆ミートを試食した大越健介は箸の持ち方がおかしいし、小木逸平アナは「肉汁(にくじる)」なんて言うし・・・( ̄_ ̄)。
各種メディアから流れてくる言葉、画面に映る文字、ネット上にあふれる文章、公的機関や企業の広報など、ふだん見聞きする日本語は間違いだらけですから、自分の話したり書いたりする日本語の誤りに気づく機会が少なくなっています。手本が間違っていたら誤りに気づくはずはないのですから、どうします?