流星、夜を切り裂いて ~FLY HIGH~ ver.2

米たにヨシトモファン 京アニに興味あり アニメ語りメイン

たまこまーけっと 2話 を語る

2013-01-23 01:02:07 | <たまこまーけっと>


引いていくノートに当たっている光の変化の見せ方が引っかかる。
引かれると反射して何描いてあるかわからなかったので。
環境のせいなのかもしれないけど、
こういう光の反射に寄る変化っていうのはちょっと新鮮かも。
見えないからストレスだったりもするけど。

今回は朝起きるところから始まって朝登校するところで終わるので、
ある意味で1話の反転かもなー、とか。
そういえば橋のある風景ってのはけいおん!以来結構続いているイメージかも。



みどりちゃんカワイイ。
今回はみどりを追うようなカメラワークでしたけど、
それだけでなく芝居付も強調していて、
非常にエッジの尖ったキャラクターのように思いました。
ここの肩を入れていくような1アクションを拾うようなところを強調したり、
たまこたちがSEなどを含めアニメ的なニュアンスの強い芝居を入れてるのに対して、
みどりに関してはリアル志向な見せ方をしてて非常に気になりました。
あとは繊細な髪の表現ですね。
たまこはいつもくせ毛というかねぐせ?を描き足してるような感じですが、
みどりに関しては見せる角度で髪の揺れ方を細かく指定いるみたいで、
カット割と合わせて横顔をより繊細に見せててグッときます。



GOOD!じゃなくて。
たまこたちが料理研究したりおもちボール?で遊んでたり、
カバン開けて設計図出したりと割りと派手目の音、
SEを入れてファンシーさや存在感を強調する感じでしたけど、
みどりはあまり音を立てないキャラという感じで、
その辺で差別化を図られてる感じ。
そしてたまこへの質問が一気にみどり寄りの話に振れそうになったところで有耶無耶にする。
正直一気に作品が持つバランスを破壊しかねない質問や見せ方をしてて、
この危うさがちょっと気にかかる感じ。



もち蔵はなんでもタンスの引き出しの中に隠しておくタチらしい。特にたまこ関係のものは。
何気ないところだけど1話からの反復が目立つシーンかもなと。
みどりの横顔強調とか喫茶店、橋を渡る登校など、
1話のイメージを多く引用しているのも作品基盤を揺るがないようにしていてブレがないように思えます。

あとたまこが鳥にちょっと黒いこと言ったりオヤジの悪口いったり、
そういうさじ加減がしっくりきて見てて楽しいです。
緊張してるところをお約束的に見せたり。
けいおん!でいう目が星になった店員とか、ああいうお約束があるとやっぱり楽しいですね。
もち蔵のオヤジがさり気なくTシャツの伝統をけいおんなどから引き継いでいたりとか。



みんな誰かを愛してる。
この辺は結構イメージで見せてきてますよね。
振り返ったらたまこたちがいるはずなんだけど天井をPANで見せて誤魔化したりとか。
そしてたまこを追うみどりの視線の強調と。

何気にここも危ない橋を渡っていて気になる。



喫茶店。
ここも1話の反復ですよね。
個人的に見ててみどりが撮影現場を離れるっていう感情の見せ方は、
友人たちへの嫉妬とかそういう方向に向けられるものなのかなーと思っていたので、
その辺を誤魔化してただ何となく離れていくような感じでちょっと不思議なシーンかなと思ったり。
ただ鳥や店長の言葉の流れからみどり自身が何らかのわだかまりを持ってるのはわかる。
それは様々な葛藤の中にあるものでハッキリとそれだと断定できないもの、ということなのかなと。
嫉妬したりとか女の子同士だからとか色々考えられる要素はあるけど、
漠然とした切なさ、繊細さを魅せつけてくれるところに作品の魅力があるように思います。
店長の言葉に目を向けないけども、曲が始まって茶を飲む辺り見ると、
自分に少し素直になったみどりになったようで、そういうやり取りが心地よいかなと。
音楽の作る雰囲気がやっぱりグッときますね。



この辺は特にたまこたちとの対比が極まっていたのかなと。
動きの付け方というか見せ方がやっぱり違いますよね。
そして電柱等のディテールの細かさと空へとPANしていくダイナミックな、
開放感のある星空が非常に印象的。
ここまでは商店街の天井とか、直前のみどりの走っている道が狭かったりとか、
割りと狭い範囲を見せていたので、こうした空へ辿っていく流れがまた心地良いかなと。





みどりの全身を捻る動きのエロさとたまこのメガネ姿がいいですね。



CM上映会。
ここでたまこのやっていたラインとみどりのやっていたラインが一致してくるような感じなのかな。
みどりの視点でたまこを見せつつ、商店街の紹介を視聴者に訴えかけるようなショットだよな、と。
またかんながたまこと一緒にCMに出てるけど、
かんなはみどりの気持ちに気づいているというのをこの前にやっていて、
こっちが引っかかっていた点にフォローを入れたりしていて、
みどりのわだかまりがたまこへの向かっている気持ちのみを残すようにして、
最後のシーンを迎えられるのがいいかなーと。



そして終わりの登校シーンへ。
この辺、たまことみどりが同じような動きをしているっていうのがまた良いですよね。
今までは2人のリアクションはそれぞれ違った見せ方をしていたりして差別化してましたけど、
ここではちょっとパカついた、デフォルメしたような走り方をさせていて、
そういう変化の付けた作画っていうのを含めて目を引かれるシーンだったかなと。
1話でもたまこがしゃべる鳥にびっくりして鳥を投げるシーンが有りましたけど、
あの辺にちょっと近い感じ。

脚本:吉田玲子
絵コンテ:山田尚子
演出:三好一郎
作画監督:西屋太志

中二病につづいて2話の監督コンテを三好さんが処理するという珍しさ。
石原VS山田でもやっているのかと思ってしまいます。
個人的には石原さんの凝った演出好きですけど監督作としては山田さんって感じかな。

まだキャラクター紹介的な感じっぽいですし、3話以降はまたどう動くのか気になります。
鳥の謎機能も1話で引っ張ったかと思いきや軽く流してますし。
そのさじ加減で一体どういう風な形になっていくのか楽しみです。
やっぱり喫茶店がキーになってくるのかな?
毎回どんなレコードがかかるのかと楽しみながら見たいところです。


たまこまーけっと 1話 を語る

2013-01-15 22:58:08 | <たまこまーけっと>


新番組一発目。
中二病という京アニから出た原作のアニメ化から、
完全オリジナルの作品を発表とステップを踏んでるのが気になる感じ。
このままどういう流れになっていくのか気になるところ。
中二病の原作は在庫分しかないとかいう話を聞くと、
やっぱそういうことしちゃ信頼出来ないよなーという印象しかないけど。

というわけで本作。
アバンからいいですね。
バトンを振り回しながら歩いて行く辺りとかもかっこいいですし、
差し込む光をジャンプして避ける辺りとかもコントラストの印象深さと、
キャラクターの可愛らしさを見せてて、ミスマッチにも見える画面が逆に新鮮で楽しい。
バトンを上げるところなんかもそれまでの女の子の動きから、
また一転して機敏な動きになってそうした動きのバリエーションを楽しめるのが良かったかなと。

けいおん!の1話が始まっていく行事、朝、入学式、入部などから始まっていたのに対し、
今度は放課後、冬休み、大晦日と終わっていく行事が多いのが対比的なところかもなと思ったり。



髪の動かし方とか可愛いですよね。
けん玉の動きなんかも楽しい。前後の煙なんか見るとやっぱこの辺は多田さんなんだろか。

商店街の人達とのやり取りって割りとアニメではありがちな描写だと思うんですけど、
お店の人とのやり取りでたまこがただ商店街の人たちと知り合いというだけでなくて、
どういうコミュニケーションをするのかっていうのを見せてくれたのが良かったです。
揚げたて要求とか。
ありがちな可愛くしっかりもののキャラクターに恵んでくれる周囲、というのじゃなくて、
たまこ自身が要求できるキャラっていうのが個人的にはグッと来たかなと。
誕生日の件とかレコードの件にも通じるところかな。



OP。こっちはたまこのリアクションがやや退屈。
けいおん!1期 OPのイントロで感激したのは今は昔。
しかし魔女っ子的なニュアンスはちょっと気になる感じ。



テロップ狙ってる。
CLANNADで堀口さんの描く渚が可愛くて好きだったな。



本編。
喧嘩してる間を通って行く姿とか、
けいおん!でやってたような芝居を落とし込んできてるのがちょっと気になる。
氷菓でも山田さんやってたような気がするけど気がするだけだったっけ。

妹が登場する辺りで真横から見せるよな平面的な画面と、
手前をたまこたちが通りすぎていくのを見せてるのとか見ると、
石立&高雄の画面引用に見えてくる不思議。

この辺で急に妹がフォーカスされたりして流れがギクシャクに感じるのがちょっと気になる。
鳥=オタ説はありがちなのでもういいよという感じ。
それよりも妹の気持ち悪いというセリフが鳥のどこの部分なのかっていうのが少し気にかかる。

鳥が芝居がかったリアクション、喋り方をするけど、
たまこがそれを部活仲間たちなどとのコミュニケーションの中で行っている、
っていうのが気になるところかな。
芝居がかったやり取りにも色々あると思いますけど、
作品の中での鳥とたまこのコミュニケーションのとり方の違いなんかは拾っていけるのかなー、
とその辺をちょっと気にしてみたりとか。





監督が映画けいおん!なんかで使ってたぼかしの使い方。
キャラクターの芝居を見せるのとはまた違った手付き、
プロの動きっていうのを意識させるような機敏さと奥行きが印象的。
キャラクターを見せつつディテールや職人気質なところを入れていくのが、
山田さん的なリアリティの描き方なのかな。
ちょっとロトスコタッチな感じが楽器演奏っぽい感じというか。
あと背景ぼかすことでセルで道具描くときとの違和感をあまり感じないように、
予め異物感のようなニュアンスを入れておこうっていうのもあるのかな。
これはまたただの憶測ですけど。



この辺の腰つきとかエロすぎてやばいですよね。
けいおん!のときはそんなにエロいとこなかったような気がするんですけど。
オリジナル、というのを思い出すとハルヒのヤマカン回でみくるがバトンやってたような、
とかそんなことを思い出してしまいます。
しかし手前は望遠っぽいけど奥は広角っぽい感じの画面ですな。





レコードの件、この辺のディテールなんかは音楽とお茶してたアニメ作ってましたって感じが。
気になったのは距離感の描写かな。
店長がたまこの探してる曲を見つけられないと落ち込んでるのと、
たまこが探している曲が見つからないことを語ってるのがお互いに自分の世界に入り込んで、
曲が見つからないことへの感情を共有してないところが引っかかる感じ。
たまこが店長に気を使うような言葉を投げかけないところとか。

その繋がりを感じさせないやり取りから、
鳥の一言で2人が1つのことで繋がったかのように見せる平面的な画面へ。
そしてお茶をたまこに出して、2人の距離が近くなるっていうのがいいかな、と。
たまこがマフラーとか外さず、後ろ姿を主に見せ続けてるのとか、
そういう後ろ姿の仕草を見るのがグッと来るかな、と。
最後に携帯でメールを見た時も表情を追わなかったりしてますし、
無償で受け取ったものに対するドライな部分っていうのを追ってる感じがいいかな、みたいな。



こういうボケに呆れ返る表情付けなんかも新鮮で楽しかったな。
色彩含め日常を通ってきたからっていう部分が散見されて楽しいですね。
日常みたいなぶっ飛んだリアクションなんかもやるのかな。鳥さんに期待。



こういう一コマを取ってくる山田さんが好き。



EDも監督。
かっこつけEDが大好きだったのでその路線じゃなかったのが少し寂しい。
しかし髪を下ろした姿とかまた本編とは違った雰囲気があって好みな感じ。
本編でこういうのが見れたりするのかな。楽しみです。
ED最後のいちご柄見るとけいおん!!のED思い出すな。

脚本:吉田玲子
絵コンテ・演出:山田尚子
作画監督:堀口悠紀子

今回は山田監督がOPからEDまで全部見てて凄いなっていうのもありましたけど、
やっぱ1話から演出・作監級の方々が揃って原画描いてるっていうのがもうビックリで。
もうこのメンバー集めるとしたら劇場しかないじゃないかという気もするぐらいですし。
京アニがこの作品にかける意気込みを感じられる編成だったのではないかと思います。

そういえばたまこのデザインでほくろなんかも首筋にありましたけど、
やっぱけいおん!のモブキャラ意識してたりするのかなー。
個人的に堀口さんの描く髪の感じというか、
髪を結んで引っ張られてる感じというか好きなので、
髪を下ろすのと合わせてその辺拾いながら見れたらいいかなーと思います。

今のとこ映画けいおん!でけいおん大好きになった身としては、
また素直にたまこ好きっていうのは抵抗あるけど、
やっぱキャラクターなんかも好みな感じなので、
また追っていくのが楽しみな一作になりそうです。