流星、夜を切り裂いて ~FLY HIGH~ ver.2

米たにヨシトモファン 京アニに興味あり アニメ語りメイン

たまこまーけっと 9話 を語る

2013-05-06 00:58:37 | <たまこまーけっと>


若き日。
足を振って歩いてるところとか、
こういう歩くことを楽しむような明るい雰囲気とは裏腹のBGM、
そして日傘と既に他界した母のイメージを見せるアバンでいい導入だったのかなと。
あと若日の父の勘違いがなぜなのかよくわからなかったけど、
本編見てようやく気づくなど。
名前ネタって作中で呼ばれないとEDクレジットくらいしか手がかりが無いので、
まあ分かりづらいネタになってくるような、というか。
しかし豆大のリアクションや母の否定するリアクションのたまこ感など、
見てて楽しく、キャラクター間のつながりも垣間見れる内容でグッと来る感じ。



チョイちゃん料理。
じいさんが座ってるアングルのはずなのにそこからチョイとデラのやり取りを強調するために、
こういったアングルを持ってくるトリッキーさ。
芝居のやり取りの充実感、アニメ的デフォルメの説得力に楽しさ、レイアウトのトリッキーさ、
やっぱり三好回はエッジが効いていて痺れますね。

このちょっと前もあんが部屋をクルッと遠回りして逃げていく辺りとか、
チョイがくるのが恐らく見えたためかちょっと遅れて部屋を横切って行ったり、
画面外の心理を読ませる内容でまた目を引きます。
そして朝の作業からアバンの風景と繋がるような、
昔を思い出させるノスタルジックさがまた惹かれるシーンで、
頭から飛ばしてるなーとグッと来ます。



ちょっと内股で外に足を投げるように走ってくる。
こういう走りって1話でデラを投げる辺りとか2話のラスト付近の走りでも見れたけど、
やっぱ三好さんの手が入ってるんだろうか。
どれも三好さんが関わってる話数ですし。
たまこが商店街に帰ってくる辺りとか他のシーンでも似たような描き方してますし。

しかし今まで体育館脇で3人でバトン回していたことを考えると、
新部長?になってからというか新体制になってから随分違った様相になったのかなバトン部。
まあ今までも体育館で順番で練習はしていたんだろうけども。



あんこを追いかけるもち蔵。
引きでの絵が印象的なシーンだったな。
けいおん!の京都修学旅行回でも橋と走りと望遠が印象的で、
あんこを見せるシーンはそこに似たような感じで引っかかり、
ここのもち蔵の引きの走りで道曲がるところの動きだったりがまた細かく印象的。
というかもち蔵の下校シーン、もち蔵たちとの距離を一定に保ちながら移動するカメラっていうのを、
TUで見せながらその背景の中であんこ歩かせたり車走らせたりしてて、
結構情報量の多いシーンになっていますね。
電線の情報量も目を引かれますし。



折り紙。
暇つぶしに日本の遊びをしているチョイちゃん。
しかしなぜ皆日本語ペラペラ?それはアニメだから。
たまこまーけっとはアニメであることを恐れていないっていうのがキモな気がするけど、
この辺はどう見ればいいんだろうなと思っていたり。

しかし兼用レイアウトで定位置ポジションを獲得し、
客をもてなすチョイちゃんはもう既に北白川家でのポジションを獲得したということなんだろか。
膝立ちしてるのとかメチャ目立ちます。



たま蔵のだらし無さ。
こういう一面に共感するっていうかね。



さり気なくもないけど、当たり前のようにお湯をかけているシーンが出てると、
餅つきの準備っていうのに触れてるなと興味深いです。
杵と臼があって餅を付いてれば餅つきとしては十分な気もするけど、
今回は餅の日の祭り事としてちゃんと準備して、周囲が掛け声をかけて盛り上げてる、
っていうのを見せてて商店街という地域に密着してるからできる行事っていうのを見せていたり。
雑学じゃないけど、やっぱりこういう当たり前をどのように見せるのかがキモなのかなと思います。



チョイちゃんはふしぎな踊りを踊った。
折り紙だったり餅つきだったり、日本の文化に触れながらチョイちゃんの国の踊りを披露したりと、
なかなかやり取りが国際的な感じに。そういう話だったのかは定かではないけど。



逆手で顔をかく。
あんま成功してる感じはしない芝居だったけど新鮮な感じはしたかな、と。
デラがあんこに追いついてくるところとかまたデラを崩して見せていて、
そのデフォルメの芝居の説得力がまたあって見てて楽しかったな。



歌の秘密。
父が歌を歌ってる所で立ちすくむたまこの情感がまたグッと来る。
映画けいおん!からくるアップを印象的に仕上げる見る撮影もまたそれを補強してくれてて印象的。



石立的俯瞰。
だけど師匠は三好さんだったことを思うと流石師匠と掛け声もかけたくなる。
今回はこうして照明器具のさらに上から見せる俯瞰を何度も見せていて印象的だったな。





劇中歌がそのままEDに。
2話と同じく劇中歌をかけながら空にPANしていくのはやっぱ狙ってやってるのかな。
個人的に2話のみどりの追うカメラが劇中歌と合わせて凄く魅力的で、
やっぱあの回がミソなんだろうなと思えるんですよね。
そういえばあの回はコンテは山田さんだったけど演出は三好さんだったか。
やっぱお二人含めスタッフの間の打ち合わせがあっての出来なんだろうな。
そういうのが垣間見れるようであるのもまた楽しいかなっと。



最後の父の表情の穏やかさが非常に印象的でした。
なんか凄く和むというか。
この穏やかさなんだなぁと思います。

脚本:吉田玲子
絵コンテ・演出:三好一郎
作画監督:内藤直
作画監督補佐:植野千世子

三好回っていうのはもう三好さんにどうしても意識が向いちゃうけど、
若手の内藤さんが作監でまた植野さんが補佐に入っていたりと、
そっちもちょい気になる。というか植野さんの三好回の作監率高いような、と。
今回は氷菓の三好回に続いておじさんメイン回って感じで、
そういうのを狙っての回だったのかなと思ったり。
また別作品での三好回が楽しみです。


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