とりあえず最後までと思いたまこまーけっと感想。
7話に続いてチョイちゃん紹介回。
レコード屋でのやり取りの中でチョイちゃんがお辞儀をする辺りはちょっと目を引かれたな。
これはお礼を言うのにちょっと膝を曲げる動作が入るような動きを入れて、
西洋の女性のお辞儀、カーテシーをしているように見えるんだけども、
その動きを見せずに画面の外に置いて、視聴者が理解しないとわからない動作になっている。
これって考えてみると不親切な作りとも思えるんですよね。
一応王室にいた子なのだからこういうお辞儀をするだろう、
っていうキャラ付けなんでしょうけど伝わらない人には伝わらないですよね。
自分もよく解説見て、ああ、あれはそういうことをやっていたのか、
と気付かされることがよくあります。
だからここでの見せ方も見る人を試しているようなショットだなーと感じました。
ただ大事なのは上下した動作で、わからない人はわからないだろうし、
分かる人にはすぐわかる省略とも思えるので、
手間を省くいいやり方、とも思えるんですよね。
うーん、実際どうなんでしょうね。
鳥。
大きな白い丸みの上から鳥が飛んでいくと。
太りまくったデラをあざ笑うのと同時に、
秋を感じさせるラストとかけてくるような演出が印象的ですね。
けいおん!以降の武本回で鳥を見せる演出っていうのは引っかかる部分かなぁ、と。
AIRの武本さんのコメンタリで星空を溜めて見せてそれから満を持して見せる、
みたいな演出的なことに触れていたので武本回の溜め、
っていうのは意識してきた部分で。
今回はそういうのはなかった気がするけど、
ここのナメで見せてからまた制服をナメて見せるインパクト、
っていうのはやっぱり狙ってた部分だったのかな。
本来ならかけてある制服をナメで見せるっていうのはできない見せ方ですが、
あえて壁ぶち抜いて見せてるっていうのを自然に受け入れてもらうためのナメ、
だったのかなーという憶測というか。
しかし制服の良さを語るチョイを制服越しに見せるっていうのはちょっと過剰な感。
水の処理が綺麗ですね。
この辺は第3話とも繋がるようなシーンなのでまた印象的です。
こういうシーンはやっぱ監督や誰かしらの意図が強いシーンなのでしょうかね。
最後にどういうシーンに繋がっていくのか楽しみ。
たまこまーけっと 3話 を語る
今回はスポットライトを浴びるデラ、ここの木漏れ日の他にも、
光を使った部分っていうのが印象的でした。
懐中電灯で見つかっちゃうあたりの処理も目を引いたかな。
あと木漏れ日は影を落として奥行きを狙うというよりは、
模様としての綺麗さを狙いにした感じでしたね。
やっぱ影の落とし方っていうのは意図してる部分があるのかな。
夜が明けてうさぎ山商店の看板に当たる光が消えたら、
今度は学校へとスポットが当たる。
うさぎっていうマスコットを一番際立たせた回だったように思います。
ラスト付近でまたうさぎを見せる辺りも、
商店街の一員としてのチョイを意識させるようでまた印象的でしたし。
ここでは商店街から学校へと場所を移すことを商店街の看板に当たる変化と、
学校にある?うさぎの銅像へカメラを向ける変化で意識させてる感じ。
またチョイがうさぎを触ることで仲間というキーワードをより際立たせています。
ここは商店街も学校もうさぎがシンボルということを言っている流れですし。
そういうのも印象的かな、と。
みどりちゃん可愛い。
デラの周りの星とか、なんか石立さんを連想してしまうな、とか。
今回はキラキラ使う場面が多くてちょっと気になった。
照明の変化。
店の雰囲気っていうのを照明に求めてるのが面白いですね。
店の雰囲気っていうのは商品の並べ方だったりからして違いますが、
決定的に違うのはコレだっていう見せ方をしてるのが印象的というか。
こういう光こそがこの作品っぽさなのかな。
しかし客商売でタバコ吸いながら接客って凄い。
チョイちゃんへのプレゼント。
服の手触りっていうのを意識させられる処理が目を引かれますね。
上のチョイが手で持ってる辺りの色トレスの処理とか。
チョイが嬉しそうに感触を確かめてるのとか、
ああいう質感がやっぱグッと来る感じというか。
かんなが英語で説明する辺りも、
アニメではありがちなやり取りを新鮮に感じさせてくれて良かったな。
その流れに乗るようなみどりも。
ああいう恥ずかしさを隠すような小芝居感っていうのは、
前半の先生の失敗をネタにしたやり取りでもあり、
その連続感の中から出てくる日常感がやっぱりグッと来る部分なのかな、と。
脚本:横手美智子
絵コンテ・演出:武本康弘
作画監督:植野千世子
というわけで武本回。
また毛色の違う回で楽しかったな。
新作でどういうものを見せてくださるか期待。
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