灼眼のシャナ完結。
Aパートで最終話っぽく湿っぽい別れを描きながら、
最後に待ち受けるバトルを予感させるBGMにタイトル。
シャナという作品がシャナのバトルでクライマックスを迎えなければならないという、
そういう作品への期待感を味あわせてくれてグッときたなぁ。
アイキャッチがなかったりとか、
そういう様式を崩してきていて、今まで以上に逆に特別な印象があります。
OPEDの差し込み方が特殊な回が多かったので、
最後最後でこう来るのかと思ったり。
今までにもあったのかもしれませんが。
失われたものを復元する式。
存在の力とか炎とか、光を発するものが目立つ作品だけど、
その手から小漏れ出る光に目が入ったなぁ。
こうやって最後に重要なアイテムを印象づけるのはいいですねぇ。
その光こそを待っていたという尊さすら感じさせてくれてGOODだったなぁ、と。
こういうのがやっぱ見てて響くし染みてきますね。
最後の大怪獣バトルも楽しかったな。
将軍の走りやら飛んで行く水しぶきやら派手派手で応えあったし。
表情にも目が行くけど水滴を風の靡きで変化させたりとか手を入れようとして、
その後のカットではやりきりれてない感が出てたりしてちょっと目が入った。
水に濡れる表現ってあんまし気にしながら見てなかったなという気がしてきたなぁと。
上空からのショットがカッコよくて個人的には好みだったな。
地表を歪ませながら広く見せてるダイナミックな感じとか。
いつも封絶内とかつまんない場所で戦ったりしてたんで、
こういう光の鮮やかさに特別感があるかな、と。
指輪を放つ辺りのとにかく突っ込んでいくシャナのスピード感と、
それを受けていく悠二とかああいうのも楽しかったな。
あと悠二が飛び上がるとこでジャンプの途中でカット割ったりしてるけど、
シャナは飛び上がってからの動きを連続で見せてたりとかしながら、
悠二の動きを印象的に見せつつ追いかけっこを始めるっていう流れが新鮮で楽しかったな。
そういえば最後の飛行シーンなんかは4話との対比とかになるのかねぇ。
http://yaplog.jp/lucyman/archive/1870
緋色の空が流れる辺りは色々と懐かしい気持ちに。
中村豊MADでこの曲が使われてるんで、
この辺りで思いっきり被ってる感があって狙ってるのかと思ったり。
シャナと悠二の剣戟然り。
物語もそうだけど、曲もいろいろな要素を含んでいくんだなと、
バトルを楽しみつつもそういう別の楽しみもあったなぁ。
マージョリーが全部持っていった気がするけど、
アニメでのマージョリーの扱い方っていうのは一番の引っかかりどころだったな。
劇場版でも参戦してたし。
そういうところをもうちょい考えたかったなーと。
どこで泣けたかといえば悠二が平井さんの復活をシャナに懇願した時。
トーチという存在、平井ゆかりに冷たかったシャナに悠二は色々手を尽くしたけど結局ダメで。
あの時のすれ違いがこのバトルの大本になるのかなという気がする。
だから平井さんのトーチを渡したとこで、あの時とは別の繋がり方の意識とかができたし、
シャナも平井ゆかりという呪縛の中で存在してるわけで、
そこからシャナを解放するという意味でもヴィルヘルミナのシーンと合わせて良かったかなと。
ちなみに原作1巻だと平井さんは大した話もなく数ページでシャナになってる。
アニメだからこそこう思えるのかな、と。
新世界がどのようなものかは描かれないけど、
2人が手を繋いで歩いていける輝かしいものであることを予感させてくれてるようでもあり、
綺麗に締めてくれててまた良かったです。
というわけで総評。
まあとにかく7年という月日、原作を含めれば10年近く意識してきた作品なわけで、
そういう作品がこうやって最終回を迎えられたのが良かったです。
素晴らしい作品だったというつもりはないですが、
シャナのイラストから物語を読むような流れ、
今で言えば一枚のイラスト、そして曲から始まったブラック★ロックシューターのような、
所謂一目惚れから自分はここまでやってきたわけで、そう思うと感慨深いかな、と。
作品のモデルケースとしてはライトノベルの長期作品がどのような最後を迎えるのか、
どのように終わっていくのかっていうモデルケースとして、
歴史的にも覚えられていく作品なのかなという気が。
今は禁書目録やホライゾンという作品もありますし、
アクセル・ワールド、SAO、そして恐らく魔法科高校の劣等生とかはどうなっていくのかな。
この辺の作品はイラストへの一目惚れとはまた違う作品群な気もします。
ヒロインが作品のタイトルになってないし。
まあどうでもいい話。
気になっていた作品をきちんと終わらせてくれるというのは、
まさに原作を読まなかった自分のような人間も最後までシャナの話しを追うことができたし、
シャナの物語をを色々な媒体で見れるというのがやっぱり豊なのかなという気がするので、
豊な作品だったのかなと個人的には思えます。
2期はTBSでやってたんだよなぁ、とかそういう話題もあり。
まあとにかく色々なものをくれた作品だったかなと。
シャナというキャラクターはなんだったのかと言えば、
個人的に言えばいとうのいぢのイラストでしかなかったんで、
物語がどのように運んでもシャナはシャナっていう意識がやっぱ強かったり。
だからやっぱりシャナの物語っていうかイメージは、
果てることなくイラストを見る度に続いていくように思えるのかなという気もしていたり。
それだけシャナというタイトルは個人的には重いし憧れだったのかなという感。
うーんまあどうなんでしょう。
終わって気持ちの整理が出来てないっていうのもあるし。
まだ何とも言えないけどこみ上げてくるものはある、みたいな。
とにかくシャナ完結ということでスタッフの皆様方、最後までありがとうございました。
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