流星、夜を切り裂いて ~FLY HIGH~ ver.2

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アニメ雑記 9/7 を語る

2007-09-07 03:38:53 | <モノノ怪>
●モノノ怪 「鵺」

今回のが自分のイメージする『モノノ怪』だったかなぁ。
今までの中では一番良かったです。海坊主も良かったけど。
『鵺』の特性を利用した演出というか構成がハマッていて見やすし面白かった。
薬売りが本来行ってるモノノ怪退治って普段はこんなもんじゃないのかなぁ、
というイメージがなんとなくあったからかもしれないけど。



鵺は見る人によって姿を変える、見方が変わるという話。
形、真、理の3つがなければ剣は抜けないっていうのと上手くマッチしてる。
鵺という存在を3つの点から重ねてみる。異なる3点から見てやることで鵺の本体が浮かび上がる。そして鵺とのバトルに持っていく、というのが綺麗なんですよね。理を薬売りが暴くところとか鵺の設定を上手く使っていて面白いかった。相手に自分の存在を認知させなければ自分が存在できない、という話だと思うんですが、薬売りの背後2点から鵺を移すことで2つ視点、2つの存在を持たせて鵺を見る。そうすることで鵺が浮かび上がる、という。そういう言い方はしてませんが、見る人たちがもつ鵺の像は見方が違っても鵺であることには変わりはないし、それらを合わせて見れば1つの立体が浮かび上がる、要は3D眼鏡みたいなもんなのかなぁ、とそう思いました。まあ、そういう意味じゃなくても鵺を複数の点から見る、というのは面白かったです。

その像を浮かび上がらせるために3人の男達がいて、それを順番に消し去っていくのも気持ちがいい。形式的になんかRPG臭い感じがする。フラグを立てるというか。3つのことを成すことで鵺というボスが出てくるっていう。部屋の四方の使い方や襖の使い方&見せ方も計算されてる感じがして良かったな。気持ちよく見せてくれた、形式として綺麗だった、というのが個人的に見てツボでした。色使いも形式的にハマッていて、最後にその意味がパァとわかるのも面白い仕掛け。バトルは相変わらず面白かった。

今までの座敷童子の外人、海坊主に出演していた声優の若本さん、のっぺらぼうに出演していた緑川光さんとか、ちょっとイメージがズレテルかなぁ、という部分がこの話に無かったのも個人的に印象がいい点かも。次回も楽しみです。


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