見終わった。
思っていたより熱いアニメだったということを改めて思い知らされました。
本郷監督時代が個人的にはクレしんで一番良かったなー。
アバン。王子が姫を助ける物語。ここで王子様がお姫様を助ける王道物語と熱血をオカマ魔女が排除してるのがここの面白いところ。熱血はいらない、王道はいらない。変なのがいいんだ、ヘンダーランド。幼稚園でませてる子供が王道を否定的に捕らえるというオカマ魔女的な思考をしてる。この子供がオカマ的思考をしてるっていうのはちょっと怖い。というか嫌なつなげ方。この辺狙ってるよなぁ。この物語はしんのすけの成長話でもあるけど、オカマ的思考、つまり王道を否定的に捉える人たちへのアンチテーゼになってると思う。中盤のVSス・ノーマン、終盤のVSオカマ魔女を見るとそれが伝わってくる。
VSス・ノーマン。ここはしんのすけが始めて仲間を手に入れるシーンでもあって中々興味深い。ただ、秘密を共有できるような相手ではないけど勇気を貰える仲間ができた、という位置づけとしては面白い。熱いヒーロー達はいつだって子供の味方。
ここのシーンでいいのは、作戦を伝えてないぶりぶりざえもんのために叫ぶところとか、作戦をわかりやすく伝えてるところとかかな。あと『幼稚園のトイレ』からしんのすけが思いついた作戦なんだけど、その上をいくスノーマンというのがクールで知的。でもそれを『知恵』でなく『熱さ』で倒すというのが、アバンで否定された『熱いはオカマ(彼等の思考は熱い<クール)に負ける』というものを覆してていい。そうした話の組み立て方がいいなぁと思いました。
VSオカマ魔女なんてもう本当に熱さだけで勝ってるし(笑)
ハートの強さで勝つ!なんという王道。思えば最初のトランプの設定からしてそういう話なんですよね。ただ中盤はやはり恐怖演出が目立つので熱いというのが目立ち難い。それは物語は冷めたもの、クールなものとしたいオカマ魔女がかけた魔法だったのかもしれない、とか思うとちょっと面白いですよね。
ババ抜き。ここの雰囲気作りが素晴らしい。ババを引いたら負けってのが、ロシアンルーレットになったみたい。それが特に強調されてるのがひろしの二者択一、自問自答シーン。ここの生死を分かつことのようなことに対する精神的なプレッシャー、それに呼応するかのような汗と疲労。この状況に動じず頑なに佇む敵。そして精神を蝕む命を懸けたギャンブルに勝った開放感。ここに男の生き様、命の熱さをビンビン感じます。ここはオカマの言うクールな思考が本来は求められるのかもしれない。だが精神を熱く燃やし勝利を掴む瞬間というのはこみ上げるものがある。冷静より熱血。
そしてこの作品一番の見せ場の追いかけっこ。魔法ではなく肉体で熱さを表現してるのに味がある。クールが好きなオカマもこの時ばかりは熱い。命(ハート)が関わると人は熱くなるということか。トランプまではジョーカーは自分達が持ってたからどうでもいいんですよね。でもここは命が掛かってる。物語は結果的に『生きたいなら熱くなるべき』というところに落ち着く。クールに世の中を見つめるより熱く生きようって言う子供にわかりやすいテーマ。まあ、テーマはあくまで子供向けの命題の中に入ってるだけでやりたいことではないと思いますが。
●しんのすけとトッペママペット
このアニメ中盤のキモは『孤独なしんのすけ』だと思うんですが、それを支える人をしんのすけの傍に置かないのがこのアニメの面白いところ。トッペマが風呂場に現れてから、恐怖に怯えながらも預からせられてしまったトランプ。友人達と過ごす間も、家族と過ごす間も思うのはトッペマのこと、という演出がなかなかくる。トッペマの歌をBGMで使ってるのがにくい演出。しんのすけは一人でトランプを守らなければならない。その孤独感を出してる所が好きなんだよなぁ。
ス・ノーマンのところでじわじわとしんのすけを追い詰めていくところとか上手い。あおりなどカメラワーク、BGMで場を演出する技法が光ってる。ここでも誰もしんのすけの味方、心の支えになってくれる人がいない。トランプでヒーローは呼び出せるけど、孤独を埋めるような仲間をしんのすけの傍に最後まで置かなかったのは果たして良かったのか。トッペマがその役割を果たしていたかと言えばそうでもない。むしろトッペマはしんのすけを追い詰めてしまった方だし。この作品で勿体無いのはしんのすけの成長という名目で、しんのすけの孤独が開放されるシーンを作ってやれなかったことなんじゃないかと思った。曖昧なんだよなぁ、その辺りが。
トッペマもいい味だしてるんですけどね。特に戦いで傷ついてからの『トッペママペット!トッペママペット!!トッペママペット!!!』が個人的にくるね。トッペマの歌の『私はトッペマ あなたの僕』にかかってくるようで。トッペマは最後の方まで結局しんのすけの役に立てなかったわけですし。そういう中で最後にしんのすけの両親を助けたのはトッペマだった、という展開はやっぱりいい。
正直、トッペマ関連はもっと突っ込めると思ったんですが、ここで終了。
うーん、書き足りないけど、今の自分ではこれで手一杯です・・・。
自分が消化できる言い回しが思いつかないというか。
思っていたより熱いアニメだったということを改めて思い知らされました。
本郷監督時代が個人的にはクレしんで一番良かったなー。
アバン。王子が姫を助ける物語。ここで王子様がお姫様を助ける王道物語と熱血をオカマ魔女が排除してるのがここの面白いところ。熱血はいらない、王道はいらない。変なのがいいんだ、ヘンダーランド。幼稚園でませてる子供が王道を否定的に捕らえるというオカマ魔女的な思考をしてる。この子供がオカマ的思考をしてるっていうのはちょっと怖い。というか嫌なつなげ方。この辺狙ってるよなぁ。この物語はしんのすけの成長話でもあるけど、オカマ的思考、つまり王道を否定的に捉える人たちへのアンチテーゼになってると思う。中盤のVSス・ノーマン、終盤のVSオカマ魔女を見るとそれが伝わってくる。
VSス・ノーマン。ここはしんのすけが始めて仲間を手に入れるシーンでもあって中々興味深い。ただ、秘密を共有できるような相手ではないけど勇気を貰える仲間ができた、という位置づけとしては面白い。熱いヒーロー達はいつだって子供の味方。
ここのシーンでいいのは、作戦を伝えてないぶりぶりざえもんのために叫ぶところとか、作戦をわかりやすく伝えてるところとかかな。あと『幼稚園のトイレ』からしんのすけが思いついた作戦なんだけど、その上をいくスノーマンというのがクールで知的。でもそれを『知恵』でなく『熱さ』で倒すというのが、アバンで否定された『熱いはオカマ(彼等の思考は熱い<クール)に負ける』というものを覆してていい。そうした話の組み立て方がいいなぁと思いました。
VSオカマ魔女なんてもう本当に熱さだけで勝ってるし(笑)
ハートの強さで勝つ!なんという王道。思えば最初のトランプの設定からしてそういう話なんですよね。ただ中盤はやはり恐怖演出が目立つので熱いというのが目立ち難い。それは物語は冷めたもの、クールなものとしたいオカマ魔女がかけた魔法だったのかもしれない、とか思うとちょっと面白いですよね。
ババ抜き。ここの雰囲気作りが素晴らしい。ババを引いたら負けってのが、ロシアンルーレットになったみたい。それが特に強調されてるのがひろしの二者択一、自問自答シーン。ここの生死を分かつことのようなことに対する精神的なプレッシャー、それに呼応するかのような汗と疲労。この状況に動じず頑なに佇む敵。そして精神を蝕む命を懸けたギャンブルに勝った開放感。ここに男の生き様、命の熱さをビンビン感じます。ここはオカマの言うクールな思考が本来は求められるのかもしれない。だが精神を熱く燃やし勝利を掴む瞬間というのはこみ上げるものがある。冷静より熱血。
そしてこの作品一番の見せ場の追いかけっこ。魔法ではなく肉体で熱さを表現してるのに味がある。クールが好きなオカマもこの時ばかりは熱い。命(ハート)が関わると人は熱くなるということか。トランプまではジョーカーは自分達が持ってたからどうでもいいんですよね。でもここは命が掛かってる。物語は結果的に『生きたいなら熱くなるべき』というところに落ち着く。クールに世の中を見つめるより熱く生きようって言う子供にわかりやすいテーマ。まあ、テーマはあくまで子供向けの命題の中に入ってるだけでやりたいことではないと思いますが。
●しんのすけとトッペママペット
このアニメ中盤のキモは『孤独なしんのすけ』だと思うんですが、それを支える人をしんのすけの傍に置かないのがこのアニメの面白いところ。トッペマが風呂場に現れてから、恐怖に怯えながらも預からせられてしまったトランプ。友人達と過ごす間も、家族と過ごす間も思うのはトッペマのこと、という演出がなかなかくる。トッペマの歌をBGMで使ってるのがにくい演出。しんのすけは一人でトランプを守らなければならない。その孤独感を出してる所が好きなんだよなぁ。
ス・ノーマンのところでじわじわとしんのすけを追い詰めていくところとか上手い。あおりなどカメラワーク、BGMで場を演出する技法が光ってる。ここでも誰もしんのすけの味方、心の支えになってくれる人がいない。トランプでヒーローは呼び出せるけど、孤独を埋めるような仲間をしんのすけの傍に最後まで置かなかったのは果たして良かったのか。トッペマがその役割を果たしていたかと言えばそうでもない。むしろトッペマはしんのすけを追い詰めてしまった方だし。この作品で勿体無いのはしんのすけの成長という名目で、しんのすけの孤独が開放されるシーンを作ってやれなかったことなんじゃないかと思った。曖昧なんだよなぁ、その辺りが。
トッペマもいい味だしてるんですけどね。特に戦いで傷ついてからの『トッペママペット!トッペママペット!!トッペママペット!!!』が個人的にくるね。トッペマの歌の『私はトッペマ あなたの僕』にかかってくるようで。トッペマは最後の方まで結局しんのすけの役に立てなかったわけですし。そういう中で最後にしんのすけの両親を助けたのはトッペマだった、という展開はやっぱりいい。
正直、トッペマ関連はもっと突っ込めると思ったんですが、ここで終了。
うーん、書き足りないけど、今の自分ではこれで手一杯です・・・。
自分が消化できる言い回しが思いつかないというか。
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