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回想。
姉の演奏会に幼い久美子が行ってって導入でしたが、
最初は止め絵でBGMも鳴らしてたので、
今回は演奏も特に動かさずに久美子のその時のイメージで見せるのかな、
と思ったんですが、
指揮と姉のトロンボーンから一気に曲が始まって驚かされました。
久美子が受けたインパクトはこういうものっていうのと、
演奏自体を驚かせよう、カッコよく見せようっていうのがキマっていて凄く良かったなと。
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現在。そして家族会議。
話を聞きつつもスマホをいじりながらでその場へは加わらずの久美子。
鎧塚先輩の音ゲーもそうですが割りとスマホのもつ特性を活かした10代の描写かなと思えたり。
トロンボーンも辞めたくなかった!で手が止まるとか。
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今回って割りと本がよく出てくる印象があるかな。
久美子が幼いときに受け取った初心者向けのユーフォの本、
勉強を始めるにあたって姉が手にしていた教科書、
冒頭で久美子が持っていた絵本、そしてこのパンフレット。
教科書関係はこれから音楽を始める久美子と、
勉強を始める姉がある種の同一のラインにいることを意識させられるけど
(姉ちゃんはあまり勉強が得意じゃなかったのかな?)、
久美子の絵本とこのパンフレット類は何かなとちょっと引っかかる。
親を説得するための材料だけどもそれに至るほどの強度を持つものではない、
でも久美子が姉が本気だと思っていることを告げたところでまたパンフを映すと。
姉の説得とは全く繋がってこないものを同ポで見せる違和感かもしれない。
そこに何があるのか、なぜ美容師なのか、それは描かれないけども、そこにある。
どこか空虚だけどもそこには伝わってこない姉の美容師への思いがあるのかなと思えてきてしまう。
こういうふわふわした描写っていうのが今作では新鮮に感じたかな。
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マンション出入り口。
今回はあらかじめ使う場所や物を描いて布石を打ち後半回収みたいなところがあって、
それが結構型にハマっていて安定感を感じさせてくれたなと。
普段とは違う日常感もあって新鮮ですね。
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秀一とのやりとり。
秀一と2人きりで話すのって水場でのやり取りが多いように思えるかな。
1期で河での描写が多かったせいかもしれない。
水筒に水を入れる久美子と蛇口から水を飲む秀一との対比が男女感あってちょっと新鮮だったな。
男の子なんだよって描写に何処か安心させられるというか。
京アニの描く男子ってどこか女子っぽいところあるので。
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あんまりしつこいと、その口縫っちゃうよ。
姉と同じような言葉。こういう韻踏みが印象的な回でしたね。
何度もあすかに辞めないですよね?と問う久美子の心情とは裏腹なセリフになるんでしょうが、
そこで家に招き入れるあすかはまた姉とはちょっと違った感じですね。
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葵ちゃん再登場。
揉め事抱える人は愚かな人。
葵ちゃんは自分が愚かなように思えてるのか、
そう思われているんだろうと考えているのか。
それにそんなことないでしょ?と返す久美子。
今回はセリフで語るところも絵で語るところも明確な落とし所というか、
方向性を示していないように思えるかな。
それぞれの心の問題として描かれるのでその心情をどう読むかは明確にはしていない印象。
飛ぶ鳥は自由に見えて実は不自由みたいな例えなんですかね。
Aパート終了で三羽ともいなくなっているのも引っかかりポイントかな。
結局、人は見たいようにしか見ないし同じ場所にいることもないということなのか。
まあそれもまた自分が勝手に読んでるだけのどうでもいい話ですが。
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部屋にいるんじゃない?
ここも結構引っかかるようなポイントですよね。
部屋に実際にいるのに気にかけてないような言い方をする母と。
こういう母だからああいう姉になった、みたいな読み方も出来そうなポイントだけども、
それははっきりとはわからない。
なぜ姉が勉強しだしたかが明確にわからないように。
これは原作からして広げられてない話だからかもしれないけど、
こういう話の広げ方をしているのが新鮮に感じられたかなと。
結局、久美子がどうするかに話が振られてる感じというか。
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横になる。
ダッチアングルで久美子の意識が何か気がかりを残してるように描いてるのが目を引くなと。
ユーフォルビア越しにその奥のCDを見つめたりと、
久美子の意識への関心の向け方が良いかなと。
これ全部北之原さんのコンテなのかはちょっとわからないけど(監督や山田さんが見てるかもしれないし)、
1期で気にかけてたユーフォルビアのその奥にあるっていうのが、
久美子の奥のより深いところにあるものを見せてきているようで非常に新鮮に感じられたなと。
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スマホ使い麗奈。
麗奈も暇な時はスマホをイジるのかと思わず思ってしまうけどそこに等身大のリアル感があるのかなと。
しかし何を見てたんだろう?LINEかな?
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電気がついて明るくなって眩しい、みたいな反応してる久美子が新鮮。
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これもまたあやふやなところですよね。
一見して聴き入ってる麗奈を見る久美子から聴き入ってる久美子を見る麗奈へ、
という感じに見えますが麗奈がどの段階で目を開けていたかわからないわけで。
もしかしたらどこかで目線があっていて、逆に久美子が目をつむったのかもしれない。
それは本人たちにしかわからない。
同じ曲を聴いて、聴き入ってる姿を見て、いいねって言える関係をどう見るのかというか。
そういうのがあるのが非常にグッと来るところかなぁ、と。
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うるさい!
久美子マジでそれを言っちゃう?というところでもあったかな。
前回のあすか母の存在や行き場のない姉の心情の吐露を聞いて、
まだ姉を攻めるのかと、久美子もいつかのフルート先輩みたいに全然わかってない、
というのがポイントかもなと。
そして姉も妹の気持ちを全然わかってないっていうディスコミュニケーションっぷり。
わけわかんないよね。
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冷えるよ。
この上着を久美子にかけてあげるのも丁寧だなと思えたし、
姉との関係を冷やさないようにっていう麗奈の思いもあるようなところでグッときたな。
麗奈とのやり取りは今回は非常に光っていた気がします。
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今回の麗奈の描写、好きですね。
姉と鉢合わせにならないように入口横で待ちながら、
秀一の口から久美子の恐らくは知らない一面を聞く麗奈が。
幼馴染として久美子と過ごしてきた秀一が、
本人たち同士で解決できない問題に橋渡しをするっていうのでも結構グッときますが、
久美子の問題を解決できず(隠れちゃったし?)、姉に憧れて吹奏楽を始めたことを知ってしまう、
そんな麗奈の心情をより引き出すようにカメラが寄っているのが印象的だったなと。
表情が変わらないからこそ読んでしまう部分もあって。
麗奈も久美子と同じく背負ってしまうようなシーンでもあるように思えますが、
果たして麗奈は久美子の問題を背負えるのだろうか。
そういう問も浮かび上がってくるようなシーンかなとも思えたり。
まあそれはどうでもいい話かもですが。
あと逆に言うと秀一は姉の話をしたときに久美子のことを背負っていたわけですよね。
そこに痺れる感じかな、と。
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ベンチで。
秀一とのやり取りがなんか懐かしくなってくる場所かなとも。
今回は水の描写が綺麗なのが良かったですね。
不可逆な時の流れを意識させられつつ情感のある綺麗なシーンだったかなと。
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そして次の曲が始まるのです。
そういえば今回は今回のホルン隊みたいなのが無かったな。
秀一がだんだん目立ってきてくれて嬉しいので今後の活躍にも期待したいところです。
脚本:花田十輝
絵コンテ・演出:北之原孝將
演出補佐:澤真平
作画監督:角田有希
楽器作監:髙橋博行
北之原回。
個人的には氷菓の演出回に匹敵するな回だったかなと。
氷菓 18話 を語る
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