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アニメ雑記 10/14 を語る

2012-10-14 21:20:52 | ■アニメレビューとか
●劇場版魔法少女まどか☆マギカ 前後編

 

今日一気に見てきました。
前編は細かい変更点が結構あって楽しかったな。
新BGMやシーンでの選曲がだいぶ違っていて、それだけでもだいぶ印象が違ったかな、と。
あとまどかが最後ああいうことになることを匂わす部分、
っていうのが前半に数多く出てきていたのだなぁ、と思ったり。

今回はまどかの夢についてはカットしてたけど、
あれはありえた奇跡、しかしあまり意味を成さなかった奇跡、
という位置づけになってるのかなーなんて思ったり。
劇場版ではほぼTVシリーズ全編を入れている印象でしたが、
やっぱり削られてるところもあるので、
その削られた箇所と新規の絵になっている構成の意味合いを見るのが楽しかったかなと。
個人的にはマミさんが死んだ後にまどかとほむらの2人が一緒に工業地区歩いてるとか、
ああいう印象的だったシーンがまた一新されていて印象深かったです。

後編はやっぱ杏子関連の印象が強かったかなと。
バトルシーンも少し変更されていて、杏子の背中、杏子の見る背中にインパクトがあったなぁと。
あと大きく変更されていたのが血の描写。
TV版だと動脈と静脈、赤と青、さやかと杏子の交じり合いが杏子の出血の表現に繋がっていましたが、
今回は杏子の赤い血とさやかの魔女として流す青い血で、
2人が別の存在になっていることを強調しているような感じだったなと。
単に杏子から青さっていうのを引いただけですが、
青さっていうのはさやかの血、魔女の血が半分杏子に入っていることを連想させられるので、
あくまで人間としての杏子を立てたいっていうのがあるのかなぁ、と思いました。

血の描写についてはほむらとまどかのやり取りの中でも追加シーンがあるので、
こだわりポイントだったのかなぁと思いました。
そういうのは吸血鬼なんかを扱ってきた新房監督っぽさっていうのを感じるところでもあるのかな。
血の契約っていうのはやっぱりトレンドなところでもあるのかなと思いますし。
自分は苦手ですが。女性向けの作品だと特に。

前編は鈴木博文さんのEDも印象的でした。
EDは本編と同じようなニュアンスですが最後の胎児のようなまどかがまんま胎児じゃん、
って感じだったので母となる存在に目が行っちゃったけど、あれはやっぱまどかなのかなぁ。
OPでも2人のまどかっていうのが描かれてますけど、
まどかの運命っていうのはまどか自身が生むっていうことなのかなーとちょっと困惑。
前回はもっと悪意の中で胎動してるようなイメージだったけど、この変更には驚かされたなぁ。
OPからのインスピレーションであったんだろか。

終わり方としてはTVシリーズとほぼ同じでしたが、
お別れのシーンで過去のシーンが結構出てくるのあそこでのまどかの純真さ、
っていうのを感じられていいなと思うんだけど、やっぱり計画通り!な印象もするんですよね。
夜神月だって記憶取り戻した途端、計画通り!だったわけで。
死ぬより酷いとか悲惨さは他のキャラが伝えてくれてるけど、
まどか自身がどう思っているのかっていうのは分からない感じだし。
この辺がどうも腑に落ちないし、新EDのこともあるしなー、と。
この匂わしを消さなかったってことは、
そういう解釈があることをやっぱ残しときたかったのかなという感があって、
その辺が私をシャドーボクサーにしてしまうんだよなーという感じ。

あと魔法少女についての掘り下げはいいけど、
魔女っていう存在を明確に定義しなかったのはやっぱこの作品の落ち度かなという気がする。
既存の魔女のイメージとかけ離れた感じだし。
まどかの放送当時は童話的なイメージを引用してる人もいたけど、
それも魔女っていう存在に引かれてるところもあったと思うんですよね。
だからその辺をすっぽかして魔法少女が魔女になる、
っていうその転換点を描いたのはいいけど、
物語として存在したであろう魔女の存在を消し去ってどうするのって気がするし、
そこはやっぱ傲慢なんじゃないかな、という気がするんですよね。
まあ続編でまた魔女には触れるっぽいので、
その辺に期待しましょうか。

他に上げると、
新OPなんかはいきなりサービスすぎというか前編でコレ見せられてもなって気がしました。
コネクトが流れるのはグッときたかな。ほむら描写も入って歌詞と合ってましたし。
ただ最後は全員集合が良かったかなぁ。
この作品で仲間だと一番強く感じられるのがコネクトのラストカットだったので。
どうでもいい話だと後編の墓場のシーンはFateシリーズっぽい感じ。

とりあえずまどか☆マギカを振り返るにはいいシリーズだったかなと。
個人的にはマミさんのテーマまた聞きたいとか、
変身シーンや追加シーンをもう少しみたい気持ちもあるけど、
それはディスクになってからかなぁ。
とりあえず新作を楽しみに待ちます。


2 コメント

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Unknown (shin)
2012-10-17 18:32:34
 魔女のさやか(青)と杏子(赤)のバトルシーンでの血の意味は迷っていまして、静脈と動脈であれば混じり合わないけれど互いに必要なものになっている2人の状況と解釈できますし。

 一方、東西冷戦の頃のイメージでの資本主義と共産主義のように考えれば互いに意識せざるを得ないけれど互いに相容れない、そんな2人の状況とも解釈できますし。
 但し、ベルリンの壁崩壊を経て現在はそれなりの付き合いはするようになっている東西陣営であるように、そんな2人の状況とも解釈できますし。

 その割には、杏子の一方的な片思いのようなバトルでしたし。

 やはり、「2人が別の存在になっていることを強調しているような感じだったなと。」とおっしゃるような感じだったのでしょうね。

 gdgdとすみません。
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Unknown (流星の人)
2012-10-21 10:28:51
個人的には2人の交じり合いが杏子の血となる一連が好きだったので、
劇場版の見せ方は印象的でした。

そういえばオクタヴィア戦は杏子の祈りの見せ方も変えてたような。
天地がひっくり返っても杏子の祈りが届かないがごとく、
TV版ではセリフに合わせるような格好で天地逆転してましたけど、
劇場版では祈りが終わってから天地が逆転する。
この一連は劇場で見てて一番引っかかる感じだったんですが、
記憶が不確かなんでとりあえず保留。
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