ベールのかかる聖杯戦争の行方。
前話で白い布が強調されていましたが、
ありすの纏うそれがコミュニケーションを取ることできない、
一種の壁の役割を果たしてるのを改めて強調されてる感じ。
位相の違い。
ランプの点灯だったりと配置変えの雰囲気作りが気になるシーン。
ゴーストとしての存在を強調されていますが、
今までは他のウィザードたちにも見えていたんですかね。
リソースが足りない。
自分の存在を保つために周囲のものを取り込む、
そして自らの姿も失っていくのはなかなか痛々しい感じ。
俺の左手がー的な中二病的な美が入る余地もなく、
ただ残酷な世界を描いているのが気になるかな。
今作においての各階層は地獄のイメージなんですかね。
際限もなく続く戦い、停滞、ループ。
地獄とは何かを考えたときに、それがしっくりくるというか。
まあラスボスがわかっているからこその印象ですが。
あと作品外の情報を入れるなら、
この凜がFGOで言えばエレシュキガルの依り代と言えるので、
結果的に冥界的な位置づけになっている感もあるかな。
ゴースト好き公言しちゃってるし?
まあどうでもいい話。
自分の存在を保つために他のマスターも食い尽くす。
消えたくない一心で世界はより残酷に。
白い薔薇が血で赤に。
赤というのがとことん血のイメージを背負ってるのが気になりますね。
まあ無いと思いますが、
作品が進むと間違いなく嫁王と赤王的な関係にも血が絡むのだろうなと思える感じ。
滑るように進みながら振り返る凜。
上下の動きを消して歩く動作を消すことで違和感を作ってる。
振り向きの動きを枚数で強調して、情報量で見せられてる感じ。
大嘘な芝居ですが凛の嘘を大いに盛り上げているので、
噓も方便だよな、とこういう絵作りを見ているとつくづく思う。
デッドフェイスは再起動とか、
死のあり方の定義をしているところなんかは、
主人公の境遇に迫る場面でもあるので、
そういう面でも気になる展開でしたね。
残酷なお話も、最初のページに戻れば怖くない。
今回は主人公とありすのブックマーク、
自分にとって2人の出会いがどのようなものだったのか、
それが何をもたらしていたのかを再度アクセスする話で、
正に最初のページに戻る的な話だったのが印象的ですね。
凛の崩壊。
第1階層でも津波で死に掛けていて、
ここでは明確に死んでいたので、
凜が謎の転生を繰り返しているのが気になるところ。
凛のデッドフェイス的な能力なんですかね。
ありすは既に死んでいて、尼里さんがナーサリーライムで、
と色々混乱させられるシーン。
ゴーストになる前のありす、
現実のありすの遺体を見せつけてる所もちょっとショッキング。
ありすの手を取るナーサリーっていうのがEDの絵を思い出す感じで意識させられる。
子供の夢は読み進めると残酷という感。
ナーサリーは尼里さんに化けているだけなんでしょうが、
なぜその姿を選んだのかがちょっと気になる感。
そして本物の尼里さんは?
ありすにやられてしまったのかどうか。
オリジナルキャラなんでこんな簡単に消えるとは思えませんがはてさて。
紅茶にクリームを。そしてクッキーを。
ここでは赤に白を混ぜるという今までとは逆転した描写でハッとさせられる感じ。
この世界における希望とは、そんなイメージなのかもしれない、
また赤と白が交じり合う混沌にあるのかもしれないと、
色々と推察させられるシーンだったかな。
しかし既にラスボスマスターのトワイスの名前が出てきて、
なんかもう色々と隠さなくなってきていて色々混乱しますね。
回想での主人公の令呪のある手も形も違うなど、
違う存在だと位置づけられていますが、
主人公がここにきたのは実際には何回目なんだろうかとか。
凜が魔法少女の別作品的なところをやっていたりとか、
ゲイボルグって本編じゃ当たらないけどスピンオフだと活躍するなとか、
色々思ってしまう場面でもあったかな。
PANアップで建屋の頂部、
そして化け物へと繋がるテンポなんかは見やすかったかも。
絵本がナーサリーの一部で、
その中の栞は生前ありすが持っていたもの、だったのかな。
かつてありすに語った願いをまた口にすること、また出会えたこと。
栞に預けていたようにここでリンクするのがグッときますね。
ED曲の歌詞に合わせてのやり取りにもなっていて、
今回のマスターとサーヴァントの関係性はEDのイラストではなく、
本編で描かれたんだなという感じ。
なし崩しにEDに入る作品も結構ありますが、
こう狙って入る感じが新鮮に映るかな。
怖かったイヌカレー空間も最後は微笑ましく。
この辺までまどマギ踏襲という感じだったのかな。
第3階層の話のコンテは佐伯さんだったので、
魔法少女違いの話だなぁという感じですが、
深淵に近い話、再会の話としてはそうだったのかもしれないという感。
次階層ではどなたがコンテを担当されるのか、楽しみです。
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