世界の美しさを語るも、
自分が世界を揺るがす存在になってしまったという構図。
謎の波動を放ってるのは夕日との対比であると思うと、
事象を納得して見やすいのかなという気がします。
コアガンダムを操って自らを打とうとするイヴ。
イヴに手を伸ばすヒロト。
2人が手を伸ばすポーズを取りますが、
その意味合いが別々なのが気になるところだったかな。
同じポーズをとっても、
それは同じ方向を向いていることにはならず、
そしてそのすれ違いで悲劇性に触れている印象。
そこが新鮮な気がしたな。
イヴからの音になっていないセリフから、
ヒロトがイヴを打つ決意をする。
コアガンダムを操っているのはイヴなので、
ガンダムを通じて少女と通じ合ってるという構図なのが残酷すぎて凄い。
そしてコアガンダムの意志は、ヒロトの意志でもある。
光るガンダムの目が目を隠すヒロトとの対比になっていおり、
その重い決意にはっきりとした意志を持たせている。
俺がガンダムだ、という有名なセリフがありますが、
それをこの場面で体現してるのが印象的すぎるなと。
ヒロトの手が拳に変わることで、
イヴがヒロトの意志を受け取り、手を取り合えたという絵。
ガンダムを通じた意思疎通では残酷すぎるので、
こうした精神的な繋がりのある絵を入れてくれて凄くホッとしました。
あまりにも流れが強烈だったので。
殺意をガンダムの瞳に代弁させるのって、
まさに今までのガンダムが紡いできた映像を引き継いでいる感じですが、
そこにメカとの繋がりが垣間見れるのが気になるかな。
ガンダムというパートナーをイヴというパートナーを通じて描いているのが、
機体の意志というのを幻視する私達視聴者に対して、
その一面の残酷さに触れられてる気がして新鮮かなと。
イマジナリーライン超え。
ここから回想終わりまではヒロトの苦悩をこの向きで印象づけてる感があるかな。
最後の言葉は聞こえた。
ささやかな救いもない。
前作最終回付近。
前作主人公リクを撃とうとするヒロト。
イヴの妹であるサラを助けようとするリクに対し、
イヴを撃ってしまったことからリクの妨害を試みるも、
最後の言葉を思い出し、失敗。
ポーズで言えばガンダムは右腕でライフルを構えているのに、
照準を合わせているヒロトは左目で見ている。
ガンダムのポーズに対して左右反対という意味合いから、
イヴとの意志のズレをここでやっているのかなという感があるかなと。
まあ左目で見る人もいるっぽいので、
あまり気にしなくても良いのかもしれませんが。
放たれたビームは地上へ。
事象としてのビームの軌道を描かずに煙で表現するのが威力を物語っていてグッときますね。
煙の大きさにインパクトを持たせることでヒロトの後悔の大きさ、
気づきの衝撃に繋がる感じとか。
エグれた地面の熱気の変化を美術で見せているのも力入った描写だなと。
ヒロトの中の熱気が冷めていくのとかけてる感じ。
ガンダム自身も憔悴しきったようなポーズで、
ヒロトの心情にそう形に。
舞い上がった泥がガンダムへ。
リクと違いイヴを手に掛けてしまった後悔、
イヴの願いを無下にしていた行動に対する罪、
それを泥を浴びることで、
ヒロトの中に堆積するものに触れている感じで新鮮でした。
ガンダムが己に近いパートナーというのをやっているのが響くなと。
そしてここまではヒロトがイヴを撃ったことに対する自責として繋がってる感じ。
イヴを撃ったときも軌道は天ではなく地だったので、
地に撃つことでイヴの意思を尊重したことを表現してる風なのも、またGOOD。
そして現代へ。
イヴの肉親に近いメイとのやり取りがグッときますね。
ヒロトがリクに向けた左目を、そっと癒すような口づけが印象的。
感情の薄いキャラだからできる行動というのを照れずにやってるのが凄いなと。
周囲が照れてくれてるので、そこで何とかバランスとってる感。
でも普通にメイ好きになっちゃうよなぁコレ。
これは嘘をついている味だぜ!とか言わないかとちょっと頭をよぎったり?
泣くヒロトに対して今度は目を見せないガンダム。
ガンダムの表情を抑えることで、
共にいたものとしての存在感でガンダムを描いているのがいいなと。
ガンダムの意志が見えないからこそ、
泣くヒロトに対するガンダムを読んでしまう、みたいな。
前回のEDを意識した構図かな。
青空に舞う花びらに対して夜空の星をバックにしたイヴ。
星になったイヴを通した世界の美しさ、現代、なのかな。
今回はイヴを通してガンダムという無機物の意志に触れている感じが、
ロボットアニメのロマンに通じている感じが個人的に非常に印象的。
ビルドシリーズ、
ガンプラを通して歴史を重ねる世界を描いているのが印象的で、
この世界がまたどうシリーズとして繋がっていくのか、
というのにもまた意識させられる感じで、
シリーズの肝に触れた話数でもあったように思えたな。
今後も楽しみです。
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