8月の終わりに夏の思い出が残る冬の日のラブストーリーを見た。
『東京~』というタイトルだと『東京ラブストーリー』を思い出してしまうんだよな。
久々に見ようかなー。
しかし舞台設定を『東京』と設定してしまうのってどうなんだろ。
大雑把に言えば「男と女は違う生物である」ということなのかな、と。
チビロバというわけのわからん生物でこの物語は回ってくるけど、
その『わけのわからない生物』というのがお互いを分かり合えない男と女、
というのを生態的な意味で考えているということの象徴なのかも、とか。
どうでもいい話ですが。
しかし最後の場面のセッティングをしたのはミニロバであるにも関わらず、
最終的に画面から排除されているというのは、
タワーが象徴するように未来にはミニロバがいない、という可能性なのかな、と。
ミニロバがいることでアニメになってる作品とも言えるので、
あの終わり方は恋愛至上主義に陥りすぎた未来のアニメを揶揄してるんだよ!
と言えるような気もして、なかなか興味深く見れました。
201X年のJC作品が楽しみだぁーねぇー(この作品はIG制作)。
個人的に水樹奈々がヒロイン役をやってるという事実にかなり驚きました。
本編見てて全く気づかなかったなぁ。
昔は声優としては全然っていう意識だったけど、最近は驚かされるというか、
落とされてると感じる部分が大きいような。
あとこの手のアニメは小林七郎が必須なのかなぁ、とか。
ハチクロあたりからの流れかもしれないけど、近年の恋愛ドラマ=小林七郎の美術、
っていうファクターは大きいと思うんだよなぁ。
そういう文脈で行くと『初恋限定。』なんかは結構思い切ってた変えてて良かったと思う。
まあ、JCの話になっちゃうのでまたどうでもいい話ですが。
あとは気になった点をかいつまんで。
色々書こうと思ったんですが、思った以上に触れたい点が多かった。
そういうところも踏まえるととても楽しめた作品でした。
片方見れば映像特典で編集したものが見れるけど、
個人的には2本とも独立してみて欲しいなと思う。
編集も男寄りすぎな感じもしますし、全体像が把握しにくいんじゃないかとも思うので。
by 塩谷直義 / 水樹奈々, 井上麻里奈, 櫻井孝宏, 岩田光央
BMG JAPAN Inc.(BMG)(D) (2007-12-19)
定価: ¥ 4,410
お話はDVD2枚に分けられていて、男性側、女性側で
しかし、このジャケット、本編見てみるとわかるんだけど、男側の妄想なんよね。
両方とも同じジャケットっていうのにするのは、ちょっと安易だったんじゃないかと思う。
ちなみに本編に出るタイトルロゴは白石亜由美さん(劇団イヌカレー)。
東京タワー俯瞰できる塔って東京にあんの?もしかして私遅れてる?
と思ったらどうやら今着工してる『
東京スカイツリー』からの風景らしい。
完成は2011年らしいので、ちょっと未来のお話になってるっぽい。
この女側の主人公チヅルが、双眼鏡で主人公の自宅を覗くっていうのがなかなか興味深い。
いつも男性から見下ろされてる彼女が彼を見下ろす視点を取ってるという点。
やはりこうした高さっていうのは人間関係を扱う上では便利なのかしら、とか。
そういう部分の逆転とか望遠レンズでとったっぽい坂道とかやっぱ見てて意識してるなと思うし。
男側と女側で別れた視点で描かれてる場面。こちらは女性サイド。
男が自分の格好を気にしてるのを女側が見つけてしまうというもの。
ガラス越しの会合や自分に夢中で彼女を見つけられていない彼、というのが端的に描かれてる。
これを男側から見ると、彼女がタイミングよくきて、恥ずかしいところを見られた、という印象しかない。
こういったところで彼と彼女の間の認識のズレというのが端的に出ているのが興味深いな、と。
彼氏の意味不明な誤解によって混乱するチヅル。
巨大な彼のメタモルフォーゼする幻影。
彼から送られてくる言葉は、彼女を苦しめる。
東京タワーにて。
冬の日とは似合わないヒマワリとチヅル。
彼女が彼に別れを告げる理由っていうのがコレだけだとハッキリしないんだけど、
彼が求めているものっていうのを彼女なりの感じ取ってるのかな、とか思う。
ここの別れのシーンは特典映像の男女ミックスした編集ヴァージョンを見ればわかるけど、
彼の勝手な妄想(ジャケットのイメージ)が彼女には受け入れられないもの、
自分ではないものだった、という風に語る。
この辺は編集したヴァージョン見ないとよくわからない、というのは不親切かも。
なんか彼女が一方的に精神世界を眺めてるような格好になってるのも首を傾げてしまう。
が、冒頭の覗きを思い出すとストンと納得できる・・・かも。
両サイド見て始めて意味がわかるという点では面白い部分でしょうか。
あと携帯電話の演出とかなぁ。
確かにその機能は見落としていた。
しかも、彼はその事実に全く気づいてない。
同じものを求めているはず、というのが根本的な誤解なのかもしれない、という予感がある。
小突くポイントがイチイチ楽しかった。
by 塩谷直義 / 岩田光央, 櫻井孝宏, 水樹奈々, 井上麻里奈
BMG JAPAN Inc.(BMG)(D) (2007-12-19)
定価: ¥ 4,410
『マタアイマショウ』よりレビューの星が低いのが笑える。
とにかく始まり方からしてなんだかイラつかせてくれる。
彼女の方も同じ形式なんだけど、同姓だからか憎さ倍増とでも言いましょうか。
とにかく何人もの彼女と付き合っては別れ付き合っては別れ。
要するに最初は『モテる』男というか、普通に付き合える男ではあるらしい、
っていうのが、アニメの男の文法から大きく逸脱していてこれが凄い衝撃的で。
ああ、これがTVドラマ風アニメってやつなのか!とか思ってみたりなんかして。
彼女と顔を合わせる喫茶店、モノローグで彼女の話を潰してる辺りが気になった。
チヅルサイドを見ればここの聞かなかった言葉が何なのかわかるようになってた。
ここは端的に彼氏が自分側の都合しか頭に無いことが表れているように思う。
この辺はチヅルサイドの彼女を見つけない彼、という部分にも見て取れた部分。
ウサギと間違えて「チビロバ」を届けてしまったという店員。
ウサギをにょろーんと伸ばしたりだとかお茶目なところがあって面白かった。
しかしウサギってプレイボーイとて知られてるけど、
やっぱ男側のセックスしたい願望みたいなもんだったりするんだろうか。
彼女がプレゼント批判するのはm
セックスなんか私は求めてない!っていう主張かしら。確かにピュアかもね、とか。
ここでも穢れてるのは男側である。ますますコイツが嫌いになる。
チヅルサイドを見た後に男パート見ると滑稽すぎて呆れてしまう。
メール出したり手紙書いたりプレゼントにメッセージを残したりする、
彼女から送られる言葉に逐一心躍らせるのに肝心の部分を聞いてやれてないし(喫茶店)。
正直、今まで見てきた男キャラでは抜群にムカつくキャラだったなぁ(笑)
最後の走りはただの勘違いであり、彼自身が本当に彼女に言葉を届けたという証も無い。
でも、アレでまとまってしまっては彼女側もちょっと単純すぎやしないかと思うけど。
いいとこいっぱいあって見ててグッと来るところもあるんだけど、
どの部分をどう抜き出そうかと悩んだ結果グダグダに。
そろっとブログ書く意識とか文章とか全体の構成とか変えなきゃなんらかなぁ