初盆

　この夏、
義弟の初盆を迎えて、昨日は飯塚へ。


６年前、
入院中のわたしは、妹の悲報を聞いて許可をもらい
仮通夜に行った頃とは、すっかり地域の様子が変わり、
夫も「確かこの辺じゃったがあなぁ・・・」

とうとう迷子になってしまった。




電話で連絡をして待つことなしに
逞しく成長した義弟の長男、Ｙ君が歩いてきてにこやかに迎えた。
「わぁ～Ｙ君」　思わず大きな声で呼んだ。
「手をつないで歩こうね」
「うん・・・」

暖かく大きな手、この子をだっこしたり、おぶったりしていた時も
あったなぁ～
思い出して涙があふれた。

Ｙ君は新妻のことを　「ノ◎ちゃん」と呼んでる事も知ることが出来、
さらにうれしかった。

　
今年は　初盆が４軒に、義母の一周忌と初盆でもある
つい７月はじめには、義母の妹の葬儀もあった。

やがて私たちも、そんなに言われる時が一歩一歩近くなってくる
妹が亡くなってからは、もう６度目のお盆、来年は７年忌。

　　　「お～い、あがるぞ～」・・・
　　　「あ～たは、はじめから一人で、来とらっしやったろうが」
　　　　温泉の番台のおばちゃんの声だ。

　　　「う～ん、ちょっと言うてみただけたぁい、えへへへ・・・」

そんな義弟の声が聞こえてきそうな、この夏、この日であった。