このほど お二人あわせて 153歳の結婚式に紹待されました。
「お二人は実に50年来、赤い糸で結ばれてありました・・・」
ご披露宴での 古いご友人のお祝いスピーチに
「まぁ~・・・」と106名の招待客の皆さまから拍手喝さい!!
お二人は長い間、ある会で共に苦労をされて来られたそうですが、初対面の時の私は
お二人を、仲の良いご夫妻だなと思った記憶があるのです。
ところが、ご主人となられたHさんは、先に奥さまをご病気で 亡くされて それ以来独身、
不自由な生活ながら、いつも柔和な笑みをたたえられてあり、わたしは亡き父親を連想していました。
一方、ご婦人となられた M子さんは、お一人暮らし、
いつもきびきびと明るくて積極的な職業婦人、多方面でのご活躍、色々と気配りの利かれた素敵な方です。
会の諸々をこなしてのまとめ役でもあり、これまた よき姉のようだと思えました。
昨年末、お二人にお逢いした時には、
M子さんが、『Hさんが自転車で転倒して骨折をされてね』と心配そうでした。
毎日の生活をどうされているのかしらと、わたしもチョット気がかりでもありましたが・・・
そして今年3月にお逢いした時の、Hさんの突然のお話に感激!!納得!!安堵感!!
そばのM子さんを見やりながら、はずかしそうに 『一緒になりました・・・』と
え?
一瞬 我が耳をうたがいました。
「えぇ・・・、もう心配で・・・」と これもまた乙女のようなM子さんの微笑みに思わず、
「おめでとうございます」
ドキドキでご挨拶をいたしました。
お披露目の日
M子さんの初々しくて 嬉しいご挨拶の中で、印象にのこった一言。
「毎日のご飯を二人でいただくのが、これほど美味しいとは思いませんでした・・・」
思わず涙声のM子さん、
気丈な人柄だと思っていた私の胸に、グッとこみあげるものがありました。
披露宴は控えめながら、そのお二人の熱愛ぶりに
会場はわれんばかりの拍手と歌声につつまれました。
2時間ほどの幸せ気分に、わたしも充分におすそわけのお土産をいただきました。
こんな幸せも、あるのですね。