ばあやの のんび~り日記  

還暦をむかえてからパソコンの勉強を始めて
傘寿も越えてしまいました。
いつまでパソコンできるやら・・・

長崎原爆記念日

2014年08月09日 | ばあやの本棚

の日をを忘れない・・・昭和20年8月9日

6才の胸に刻まれた 原子雲    (画) 杏子

あの日、わたしたちは熊本の親戚を頼って家族で疎開していた。
住んでいた街を空襲で焼け出され着の身着のままで・・・

ちょうどお昼少し前、西のほうに瞬間パッ!と光るものが
みんなが西側の縁側に走った。

目にしたものは
ぎらぎら照りつける真夏の積乱雲の上空に、うすいピンク色に染まった雲が
もくもくと湧き上がっているのが見えた。

「父ちゃん、なんねあれは・・・」

「わからん、おかしか雲の色たい・・・」

満6才になったばかりの私は、「きれいかねぇ」と
立ち尽くしたままでながめていた。

ぼーっと立ったままのわたしに、親戚のおばあさんが白い割烹着で拭きながら
「ほら、たべんね、杏子ちゃん・・・」


真っ赤に熟れたトマトを、そっとわたしの手のひらにのせてくださった

井戸水で冷えた 赤いトマト
そして西の空に浮かぶ ピンクの雲

あの日を わたしは 忘れることができない
69年すぎた今も・・・

コメント (8)
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