ばあやの のんび~り日記  

還暦をむかえてからパソコンの勉強を始めて
傘寿も越えてしまいました。
いつまでパソコンできるやら・・・

老い

2015年03月17日 | ばあやの本棚

  椿の花が満開をむかえました。

「あ~モシモシ 杏子ちゃん?あのね、お願いがあるとよ、ちょっと来てくれん?」
「な~ん?元気にしとる?、うんよかよ」

 昨年夏、ご主人を亡くした親戚のきんちゃん(84才)からの、ひさしぶりの電話だった。

交通事故後遺症に悩まされながら、ご主人も亡くしたいま、さみしい一人暮らしの
きんちゃん。
心細さから最近は、少し認知症気味らしき様子もみえる。
なにかと私を頼りにしているので、出来る限りは力になってやりたくて。

介護認定が決まり、週一度だけ送迎バスで近くの施設にデイサービスを
受けに行くことになった。

「リハビリをするのに、スカートは恥ずかしいけんねぇ。ズボンの裾上げをして頂戴」とのことだった。
車で約25分、ミシンと針箱一式を抱えてすぐにでかけた。

交通事故後遺症で、左右の脚の長さに差が2センチほどあるので、
きちんと間違えないように採寸、仮縫いして1時間ほどで仕上がった。

「着てみる?」「うん!」嬉しそうに出来上がったズボンを手にしたが
着替えをするのが、なかなか一人ではできない様子がわかり
かわいそうになってしまった。

手も足も血流がわるく赤くはれていて、指先も曲がりにくくて・・・
歩くのもやっとだけど、杖をつけばなんとかなるようだ。
しかし、その杖をすぐに置き忘れてしまうので・・・
食事の支度や買い物は、ひとり娘さんが仕事帰りに時々様子を見にきているので
なんとか出来ているらしいが・・・

あ~、これから一人で大丈夫かなぁ。

わたしもあと10年ぐらいしたら、とおもうと
老いという言葉が、いよいよ我が身にも
ひたひたと波が打ち寄せてくるように思えてならない。

ひっそりと水仙のつぼみ 

コメント (12)
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