今、シャリンバイがきれいです
真っ白で清々しいですね
昨年春の、妹の13回忌の法要には、とうとうお参りできなかった。
1週間ほど前、無性に妹の墓参に行きたいとおもいたち、
好物だった大牟田の名物の▼◆饅頭をもって電車に乗った。
妹がもし元気ていたら、まもなく70才の誕生日がめぐってくる。
もう10年以上もお墓参りをしていなかったこともあり、道順も車では到底無理と
思い、まづは電車で1時間、それから高速バスに乗り換えて1時間、
タクシーをのりついで探せばわかるだろうと
たかをくくったのがいけなかった。
道路事情の変化や地域の統合などで、妹の嫁ぎ先である家の場所が
全くわからなくなっていた。
タクシーにのり、HN町のAS家にといったが、「あのあたりは同姓がおおいのですよ・・・」
運転さんは、わたしよりも少し若いのでさっぱり要領つかめない。
墓地は、お寺の近くだったはずと思いだし、居合わせた農協職員さんが気をきかせて
数件のお寺に電話をかけてくださるも生憎とすべてお寺は不在なり。
あ~万事窮すかと思ったとき、少し離れた町に住んでいる甥にSOSの電話。
「あ、杏子先生!おひさしぶりです。すぐにむかえにいきますよ」
携帯電話の出番でようやく連絡がつき、まもなく甥のお嫁さんが車で
むかえにきてくれてホッ!
久しぶりに訪れたお墓はきれいに掃除してあり、お線香の煙がゆらゆら・・・
しっかり手を合わせた。
年若くして逝ってしまった妹、そのあとをまるで追うかの様に
4年後に病で旅立った妹婿も眠る墓前。
過ぎ去りし日々のことがいろいろ胸に迫り、若い甥嫁の胸で泣き崩れてしまった。
それから甥の家に案内されたところは、こじんまりしたアパート。
中学3年生を頭に3人の子供たちは、それぞれにどこかに妹夫婦の面影をみた。
ほんとうのお婆ちゃんを知らない子供たちは、実姉の私を「杏子お婆ちゃん!」と
親しんでくれたのがさらにうれしかった。
「今度、グリーンランドに行くので帰りに遊びにきていいですか?」と
子供たちがにっこり
「は~い、いつでもいいからおいでね」
老いた夫婦だけども、せめて妹夫婦の真似事でも出来たらと思うのでした。
5月7日の命日、妹の14回忌を早めに法要もすませて
4月29日 昭和の日に甥たち5人家族が約束どうりに遊びにきてくれました。
玄関先で「はい、これはプレゼントです」
小さな鉢植えのお花と、ペーパークラフトの黄色い篭を子供たちがさしだします。
「あら~きれいねぇ。どうもありがとう!!」
お花は ミリオンベル
黄色い篭は、甥の嫁の手編みだときいてまた嬉しさが倍になった。
花は玄関前に手植えしてげんきに咲いていますよ。
一足早い母の日ならぬ、身代わりお婆ちゃんへの プレゼント。
我が家の孫育ては卒業、今度は甥姪たちのお里へとなりそうです。