ピンク色のミニバラの花篭を胸にかかえた長女の笑顔が
なによりうれしかった。
例年かならず祝ってくれる娘たちではあるが
今年はことのほかうれしい母の日になった。
長期の闘病のトンネルからからようやく抜け出した長女、
母の日の前日に婿殿となかよく遊びにやってきてくれた。
玄関前でのにこやかな娘の立ち姿に ただ涙があふれるばかり・・・
思えば昨夏に、突然の発病のしらせを持ってきた長女、
このわたしが代われるものならと神様に願い 娘の身を案じたものだが・・・
当の本人は落ち着いて状況を話してくれたが、いきなり頭の上からどしん!と
大きな鉛の塊が落ちてきたような知らせにショックで親の方が言葉がなかった。
手術後、順調に回復の道をたどり辛く苦しかったであろう約8ゖ月の
闘病生活を終えて、以前のような元気な笑顔をみせにやってきたのだった。
「良かった、よかった、よかったね」
娘婿も安堵したのか、「お母さんたちもお元気で良かったです」とうれしそうだった。
黄色い花は 幸せの花 ルンルン気分で今日も歩きます
休職していた銀行への復帰もきまり、この5月連休明けから元気に勤務も
できていると聞いて、夫婦で胸をなでおろした。
贈られたバラの鉢植えをしっかりと根つかせ育てて
来年は私の力で きれいなバラの花を咲かせたい、キッとね。
帰りにはじいや丹精のそら豆、グリンピースと大きくなった玉ねぎを車に積んで
「それではまたねぇ・・・」