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鉄道シリーズ その8。三笠鉄道村は北海道のほぼ中央、旧産炭地の三笠市にある。そのうち三笠鉄道記念館は1987年に旧幌内線の幌内駅跡に、ほど近いクロフォード公園は1992年に旧三笠駅跡に作られている。
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ここを訪れたのは2007年8月のこと。まず、目を引いたのは室蘭市で工場の入れ換えに使われていたSー304という小型蒸気機関車、動態保存されており、短いながら構内を乗ることができる。この他に室内に蒸気機関車が2両(9600、C12)、電車機関車が1両(ED76)、屋外にはディーゼル機関車が6両、気動車が3両、客車が6両、貨車が7両など大量の車両が保管されている。
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特にラッセル車のキ274や鉱山車両(三井芦別鉱山、住友石炭赤平鉱山などでつかわれたもの)など珍しいものもあり、北の大地で奮闘していた強者が静かに余生を暮らしている感じである。ただ、当時でも外に置かれた車両は厳しい気候のためか、錆が出ているものもあるのが心配。気動車やディーゼル機関車好きの小生としてはDD15のラッセル仕様やDE10など好みの車両も多い。
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また、室内には展示室があり、弁慶号を始め、北海道の開拓と鉄道の歴史を展示しており、その苦難と栄光を知ることができる。埼玉の鉄道博物館もいいが、北の鉄路の記録として貴重な資料や模型を見ることは大きな収穫で思わず時間を忘れてしまう。
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クロフォード公園は幌内鉄道建設の際に北海道開拓使顧問として指導にあたったジョセフ.Y.クロフォードにちなむ公園で当時は特急おおぞらやDD51などが静態保存されていたのみだったが、その後トロッコも旧幌内線の線路を使い、営業しているようである。いずれにしても素晴らしい資料や車両があるにもかかわらず、それほど有名でないため、訪れる人が少ないのが気がかりである。
また、併せて不祥事続きで大変なJR北海道の再起を望みたい。