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『改めて知る漢字』シリーズ その3。漢字は表意文字だが、それを数で表すことがある。例えば木が1つで木、2つで林、3つで森のようにである。
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また、同じ漢字を重ねるとより強調することもできる。例えば、赤は(顔などが)赤くなる様を表すが、赫は(顔などが)燃えるように赤くなったりする様を表し、さらにこれに口偏がつくと『威嚇』のようにおどかす様になる。同じような字を集めてみると結構ある。
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口が3つで品、女が3つで姦(かしま)しい。日が3つで(水晶)の晶、毛が3つで毳。火が2つで炎だが、3つでも焱(えん)。この辺りからあまり見ない字だが、石が3つで『豪放磊落』の磊(らい)。耳が3つで聶(じょう)、プロ野球ソフトバンクの攝津投手の始めの字のつくりの方である。
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さらに車が3つで轟(とどろき)、同じく馬が3つで驫。これは青森県を走る五能線に『驫木駅』があるから見たことがあるひともいるだろう。貝が3つで贔(ひ)と読むが『贔屓』(ひいき)はしっているだろう。直を3つで矗(ちく)、南極探検隊の白瀬矗の名前はのぶと読む。
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なかなか変換しても出てこないため、詳細は紹介できないが、3つ重ねた漢字では刀・十・子・鹿・止・牛・犬・田・白・虫・言・隹・龍・舌・原・泉・金など沢山ある。
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さらに4つも結構あるらしいが、その中で龍を田字型に並べた『てつ』と興を同じように並べた『せい』がいずれも64画で国立国会図書館にある漢和辞典に載っている総画数では最大の字ということになっている。
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また、さらに雲を3つ、龍を3つ重ねた漢字が日本人の苗字にあるとして『難読姓名辞典』にはあり、『だいと』『おとど』と読むとの記載がある。
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それにしてもこんな姓に生まれたら試験の答案に名前を書くだけでもたいへんであろう。漢字は奥が深い。
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