hokutoのきまぐれ散歩

ブログも12年目、4000日に到達。ネタ探しはきついけどまだまだ毎日更新を続けるつもりです。

大崎付近の坂

2015-01-21 05:00:13 | 日記

『江戸の坂・東京の坂』その20。今回は大崎周辺の坂を巡る。大崎はかつてソニーや明電舎などの工場が立ち並び、山手線駅以外には特色もなく、寂しい街であった。しかし、1980年代以降に工場が移転して、その跡に大崎ゲートシティ、Think Parkを始め巨大なオフィスビルが林立した近代的なオフィス街に変貌している。

今日は大崎駅西口を降りて大崎警察署方向に山手通りを進む。警察署を左折すると峰原坂。立正大学に沿って登る緩い坂道。大崎3、4丁目はかつて峰原と呼ばれたため、この名がある。



坂を登りきった辺りを左に曲がると居木(ゆるぎ)神社がある。江戸時代に作られた神社でかつては山手線を挟んで反対側の居木橋辺りにあったが、目黒川の氾濫が相次いだため、高台のこの地に移されたもの。安産や縁結びのご利益があり、丁度徒歩で行くと大崎駅への近道ということもあり、訪れる人も多い。


元に戻り、3つ目の角を左に曲がり、次の信号まで細い道を歩くと百反坂の頂上にぶつかる。これを左に下るのだが、長い坂ながら殆ど勾配がない。最後の200m位は坂らしくなるが。後は殆ど分からない程度である。名前は昔は階段であったため、百段坂だったものが、路面が平坦になり、名前だけが残っている。



百反坂を下りると線路際までくるが、そこから地下道を抜けるとゲートシティの前に出る。そのまま、右方向に行くと居木橋に出るが、その先光村印刷の横を左に登る坂が御殿山の坂である。これは江戸時代に将軍が鷹狩りの際に休む品川屋敷があったところで『御殿山』と呼ばれたため、坂の名前にもなっている。今は高級住宅地で低層マンションや大邸宅が並んだ静かな場所である。



大崎付近は駅の周辺は巨大なオフィスビル群が立ち、大きく変わっているが、少し歩くとまだまだ昔の建物や神社などある静かな場所であった。