東八道路とは東京と八王子を結ぶ目的で工事されてきたが、実は両端が未完成の状況にある。現状は三鷹市牟礼〜国立市谷保の間しか開通しておらず、人見街道と合流する牟礼橋から三鷹台団地は三鷹3・2・2号線、牟礼橋から高速4号線の下道までは放射5号線と区切られているが、特に放射5号線は玉川上水に沿って伸びるため、以前より玉川上水の景観や自然をいかに維持するかという点が問題となっていた。
ただ、現在の久我山病院の前を通る道はバスも通るため、慢性的に渋滞するだけでなく、道幅も狭く、危険ということもあり、環境と利便性の共存の観点から長い時間をかけて協議が行わられ、今年度中に開通に向け動き始めた。
環境との共生を実現するべく玉川上水沿いの部分は真ん中に玉川上水、両側を遊歩道で挟み、さらにその外側に車道という3層構造となっている。
今のところ車道はほんの一部だが、遊歩道が完成した岩崎橋から高速4号線下までを歩いて見た。岩崎橋も一昨年の夏に架け替え工事が終了して広くなり、風景も変わっている。
しかし、橋の下を流れる玉川上水は以前と同様の環境を維持している。のびる遊歩道も整備され、ベンチやトイレも完備しており、すでに休日はジョギングをする人も多い。
車道も玉川上水が暗渠となる八幡橋あたりまで完成に舗装工事は完成している。左側には公園への整備中の旧NHKグラウンドも全面がよく見える。
ただ、高速4号線の下を行く道との取り付け部分はまだ一車線しかなく、工事はこれからという感じ。
東八道路と繋がる三鷹市側の工事もかなり進んできていてこちらも完成間近という様相。これが開通すると周囲の渋滞も解消され、また、開通はかなり先だが将来ICが置かれる外環道との接続問題も解決されるであろう。
最後に旧NHKグラウンドを見に行くがまだ改修の途中ながら一部を使い少年サッカーはたけなわ。まもなく桜が咲くと芝生の上に座り、花見が楽しめる時期になる。