予約の取りにくい店ほど行って見たくなるものである。特にこの類の寿司屋は値段が分からないところが多いが、『まんてん寿司』は料理が6000円、それで寿司も肴も出て来るとあってより人気が高い。たまには連れ合いと2人でと1月にネットを見たところ、『土曜日の6時スタート』で調べると3月になってしまった。
店は三菱発祥のブリックガーデンB1、お腹を空かせて6時に入店。席は選べないが、今回は2人がけのテーブル。店が狭いのはやむを得ないが、カウンターが高く、かなり見下ろされ感がある。
店員さんはみな髪を短く五厘刈りにしており、元気が良い。最初はしじみ汁が猪口一杯、そして生ビールで乾杯、すると早速キンメの寿司1貫が登場。脂がのってなかなか旨い。
次はつまみのホウボウと炙り鰆。少しずつ出てくるのは腹が減っていいかも。特に鰆は皮目が炙られて旨みがでている。このあたりで酒にするが、最初は『雪の椿』(新潟県)。割にしっかりした酒らしい味。
感動したのがアワビの煮物、柔らかいだけでなく味わいも深い。
その後は①シメサバとホッキ貝の握り、②酒肴4種(蛸の桜煮、わさび菜のおひたし、はりはり漬、菜の花)、③エノキの燻製とボタン海老の握り、④酒肴3種(牡蠣の燻製、タラコのわさび漬け、シラスの沖漬け)、⑤中トロと赤身の握り、⑥イクラ丼、⑦ウニ握り2種(バフンとムラサキウニ)、⑧中落ちの手巻き寿司、⓽卵焼きと穴子握り、⑩しじみの吸い物、⑪かんぴょう寿司、そしてデザートのイチゴ。
これだけが代わり番に出てくるのだから面白い。気に入ったのはエノキの握り、ウニ握り、かんぴょう寿司、そして最後のイチゴも美味かった。
メニューは握りも酒肴も一工夫も二工夫もされていて何が出てくるのかなあと楽しましてくれる。
酒は四万十川(高知県)など計4合、これは大したことはなく、折角これだけ酒肴を出してくれるのならば酒もさらにこだわって欲しかったが、まあ、1合900円ならこんなものかな。
値段を気にせず、メニューも考えず、鮨をゆっくり食べれるなかなか楽しいディナーとなりました。
まんてん鮨丸の内
中央区丸の内2ー6ー1
0362699100