早春の香りとしてまず思い出すのが沈丁花(ジンチョウゲ)の花である。香りが良い花には他にもジャスミン、金木犀などがあるが、早春と言うとやはり沈丁花になる。
東京ではありふれた庭木で花が咲くまでは濃い赤色の蕾であるが、花が咲くとピンクや白の鞠のように20くらいの小さな花がまとまって咲く。通勤路にもいくつかの場所に植えられていて花よりその甘い香りで気がつくことが多い。
花の色は通常は白或いはピンクのどちらかだが、人形町のマンションの庭に植えられているものは一部だけがピンクの花を付けている。
と言ってもありふれたピンク色の花であり、いわゆる源平咲ではなく、いくつかの株の一本が誤ってピンクの花のものになったのかも。ただ、株の真ん中にピンクの花を付けているので面白い。
3月5日に撮影した時はまだ花が半分くらいしか咲いていなかったが、今は満開。その芳しい香りは春の到来を実感させてくれる。