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10日ほど前に後輩のT君から連絡があり、渋谷の『高太郎』の予約が取れたのでとのこと。幸いにもその日は予定がなかったので参加することにした。予め場所を調べておいたのだが、渋谷駅の歩道橋を渡るとGPSが全く動かなくなり、当てずっぽうで歩くと幸いにも店の前に出た。こういう時に坂巡りなどで難しい地図を読み解いていることも役に立つ。
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店は大きなカウンターと奥に10人ほどのボックス席、少し暗めの室内とテーブルへのスポットライトは料理を映えさせる工夫かもしれない。6時半にはまだ客は私だけだったが外人多数を含む団体が奥のボックスに徐々にやって来る。そこに現役のT君から少し遅れるとのメールがあり、ゆるゆるとお任せで始めることにした。
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まずは生ビール、クリアな泡と薄はりの冷えたグラスが嬉しい。ビールがつくづく美味く感じるのも暖かくなったからか。1皿目は小松菜と大豆のおひたし、茄子やカボチャの甘みがよくわかる薄味。
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2皿目はメカブ、季節なのか先日ワカメしゃぶを食べたばかりだが、柔らかい酢が程よく効いて喉越しがよい。ビールが空いたので酒の銘柄を聞く。
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10種類あるが、飲んだことがないのは1種類のため、こちらもお任せで一合ずつ選んで出してもらうことにする。
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口開けは喜久酔(静岡県)の純米酒から。あっさりした飲み心地、錫の片口は酒が温まらないのがいい。
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ここでT君到着。すかさず刺身が出される。マスとカンパチ、そして赤バイ貝。ねっとりと脂の乗ったマス、さっぱりとしてコリコリとした食感の赤バイ貝。バイ貝に種類があることを始めて知る。
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酒は石鎚(愛媛県)純米『初』、これでうぶと読ませる。さらっとしてこれも飲みやすい。ここで名物料理『温玉のせポテトサラダ』、崩して食べるのだが、ソースが粒マスタードが入った少し酸っぱいのがこってりとした味を締めている。
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次の酒は『竹雀』(岐阜県)、これは西国三十三所巡礼の結願寺谷汲山華厳寺の近くの蔵。薄にごりだが、キレがあり、酸のあとに少しの甘みが残る。次は季節のホタルイカ煮物、浅炊きでイカの旨みが生かされている。
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ここでグラタン、中身はサトイモと蓮根など根菜に白つぶ貝が合わせてある。食感の違いを楽しむが、この肴には宗玄(石川県)の山田錦。しっかりとしたやや甘みのある酒がどっしりと受け止めてくれる。能登の名杜氏坂田氏の醸した酒はやはり旨い。
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ワラビのおひたしでさっぱりとした後、どっしりとしたメンチカツが登場。
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レモンを絞り、そのまま頂くが肉汁たっぷりで何とも旨い。これには七本槍(滋賀県)を合わせてくる。肉の強さに負けないしっかりとした喉越し、よくマッチしている。
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お腹も落ち着いたところで酒肴三品、スモークした鴨ロース、焼きそら豆、黒バイ貝。この最初の刺身は赤、今回の煮たバイ貝は黒だが、その違いがわかるほどの粋人ではない。
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ここで燗酒を所望したところ喜久酔が再登場。燗にすると味わいも随分と変わる。さらに宗玄、これは八反錦を常温で飲ますが、先程よりさらにしっかりとした旨味を感じる。
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この辺りで締めにするが、締めは讃岐うどんのぶっかけ、さっぱり頂き、お開き。それにしても肴も美味かったが合わせてくれる酒の妙に大変感動した。ご馳走さま、人気は実力である。
高太郎
渋谷区桜丘町28ー2
0354285705