2月上旬に降った雪がいつまでも溶けない日当たりの悪さ、そんな我が家の猫の額のような庭もようやく春に向かおうとしている。中々芽すら出なかった福寿草も気がつくと黄色い花を咲かせている。
控えめに下を向いて花をつける白いクリスマスローズも新しい芽が吹き、今は純白の花が2輪、さらに蕾も付いている。背の低いハナミズキも芽が膨らんで来て、花はともかく、葉は出てくるだろう。
それならばと春の野草を探しにいつもの三鷹農業公園に足を運んでみる。少し見たくらいでは枯れ草ばかりで花は見つけにくいが、辛抱強く体を屈めていると春の七草に読まれている植物が小さな花を健気につけている。
紫に近いピンクの花はホトケノザ、白い小さな花はハコベとナズナ。
あっという間に3種類は揃う。
さらに小さな花ならば青い小さな花をたくさんつけているのがオオイヌフグリ。直訳するとへんな名前だが、これはあくまで人間がつけたもの、バカマツタケ同様不冴えな名前である。オオイヌフグリは早春に花を付け、4月末にはタネを残して枯れてしまうのである。
黄色い花を付けているのはジシバリ(地縛り)これは根をはらすことから付いた。他にもオニタビラコやタンポポも花を付け始めている。
今日は見つからなかったが、ツクシももうじき出てくるだろう。梅の花が満開になれば春はもうすぐ本番である。