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『切手シリーズ』その75。皇室と記念切手の戦後編。戦後初めて皇室関連で切手が発行されたのは1952年11月、現在の天皇陛下の立太子礼である。この際には『きりんと菊花』『皇太子旗』のデザインの切手が3種類と小型シートが発行された。うち、小型シートは皇太子の誕生日である12月23日に発行されたが、15万枚という少ない発行数であったため、高騰した。
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皇太子ご成婚は日本に取って一大行事となったが、切手の世界でも皇太子様ご夫妻の肖像が付いた切手が2種類、ひおうぎの切手が2種類、計4種類、さらに小型シートも発行された。
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皇室関連の肖像が付いた切手は1896年に日清戦争勝利の切手に北白川宮・有栖川宮が描かれたことはあるが、もちろん、皇太子の肖像は初めてのことである。
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その後は1974年1月に昭和天皇ご成婚50周年、これには『二重橋』『宮殿』が描かれたが、この時も小型シートが発行された。
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1975年10月には昭和天皇皇后が訪米された記念切手が2種類と小型シート、1976年10月には昭和天皇在位50周年で2種類と小型シート、1986年4月には昭和天皇在位60周年で2種類の切手と小型シートが発行されている。
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現在の天皇陛下が即位された1990年11月には『高御座の浜床の風景』『高御座の装束の文様』が描かれた切手2種類と小型シートが発行されているが、やはり肖像はない。
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1993年6月には現在の皇太子のご成婚の切手が3種類、さらにら別のデザインの小型シートが発行された。小型シートのデザインは皇太子妃殿下のお二人の肖像が描かれている。
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その後は1999年11月に天皇陛下在位10周年記念切手、2009年4月には天皇皇后両陛下ご結婚50周年はいずれも2種類の記念切手と小型シート。さらに2009年11月には天皇陛下在位20周年記念切手として3種類の記念切手と小型シートが発行された。
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今後であるが、2019年2月22日には天皇陛下在位30周年切手として82円切手が2種類、これは天皇陛下が幼少期に着ていられた着物の文様をデザインしたものだが、今回はハードカバー付の切手帳(1500円)も合わせて発行され、こちらには天皇皇后両陛下の写真なども付いている。
さらに5月には新天皇陛下即位の切手も発行されるであろうが、是非肖像の付いた切手が発行されればと私は個人的に考えている。