あけましておめでとうございます。日頃より『hokutoの気まぐれ散歩』をご愛読いただきありがとうございます。このブログも開始したのが2013年5月、気がつけば連載も3500回を越え、今年5月でいよいよ10周年。ブログと共に私も歳を重ね、今年で遂に高齢者の仲間入りとはなりますが、まだまだ意欲は十分、引き続きご愛顧賜ればと存じます。
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2023年初回は以前より行っている『切手シリーズ』もその90回目。寅年も終わり、今年はうさぎ年(卯年)ということもあり、うさぎの図案の切手の特集をしたいと存じます。
卯年は干支の順番では4番目、うさぎは昔からかなり足の速い動物と思われていたようである。
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切手の中のうさぎの図案としてすぐに浮かぶのは2014年3月に発行された『2円普通切手 エゾユキウサギ』。真っ白な可愛らしいウサギである。2014年4月から消費増税(3%→5%)に伴い、従来の切手に不足分の2円を足す必要が出たの。
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2002年に販売終了していた秋田犬に変わるデザインとして発行された。
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アマミノクロウサギの切手は1974年8月に自然保護シリーズ第3集として発行された。因みに第1集イリオモテヤマネコからニホンカワウソ、アマミノクロウサギ、オガサワラオオコウモリ、アホウドリ、タンチョウヅル、ハハジマメグロなど5年間で20種類発行された。アマミノクロウサギは鹿児島県徳之島のみに生息する固有種で耳が小さいうさぎである。
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ふるさと切手には1991年10月に発行された『うさぎとかめ』がある。これは童謡『うさぎとかめ』の作詞家石原和三郎にちなんだものである。この切手の原画を手がけた星野富弘さんも群馬県出身で不慮の事故で手足が動かなくなり、口で絵筆を使い描いておられるとのことである。
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ウサギの切手では『グリーティング切手』に採用されたものが多い。グリーティング切手とは四季ごとに発行されるシールタイプの切手で販売期間が決められている。
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思わず手に取りたくなるような可愛らしいデザインが多く、1997年、1998年には変形切手でうさぎが3種類発行されている。
他にも2021年の春のグリーティング切手(63円)に1種。
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またピーターラビットのグリーティング切手が何回か発行されている。
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うさぎの図案の切手で最も古いものは昭和26年用年賀切手で『うさぎと少女』。この頃はその年の1月に発行されていた。翌年からは干支の民芸品のデザインとなったため、この年賀切手は珍しく普通のデザインであった。
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昭和38年用年賀切手はのごみ兎土鈴(佐賀県鹿島市能古見)の民芸品。(昭和50年は干支の民芸品は採用せず)
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昭和62年用年賀切手はうさぎの餅つき(愛知県名古屋市、名古屋土人形)
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平成11年用年賀切手50円は佐原張子餅つき兎(千葉県佐原市)、80円は山形県張子玉のり兎(山形県山形市)
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平成20年用年賀切手50円は西会津張子(福島県西会津町)、80円は稲畑土人形子兎土鈴(兵庫県丹波市)
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令和5年用年賀切手は63円、84円とも川崎巨泉画伯の描いた民芸品で63円は三春張子(福島県)、84円は博多張子兎と亀である。いずれも可愛らしいうさぎを使った民芸品、個人的には今回採用された博多張子が面白いと思う。
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うさぎは比較的身近な動物の割にはグリーティング切手・年賀切手を除くとあまり切手のデザインとして使われていない。