hokutoのきまぐれ散歩

ブログも12年目、4000日に到達。ネタ探しはきついけどまだまだ毎日更新を続けるつもりです。

市ヶ谷濠

2017-07-11 05:00:47 | 日記

『江戸城・皇居を巡る』その9。今回は江戸城から少し離れ、外濠を歩いて見る。江戸城のすぐ周りにあるのが内濠に対し、それを囲むように広がっていたのが外濠である。しかし、内濠はほぼ残されているのに対して、外濠は神田川のように川として残る以外は飯田橋〜四谷の3ヶ所(牛込濠、新見付濠、市ヶ谷濠)、赤坂見附付近(弁慶濠)を残すのみである。


今回はそのうち市ヶ谷濠を歩いて見る。JR四谷駅麹町口で降りて双葉学園の方に行く。


石垣がまだ残されているが、江戸時代にはここに四谷門があった。双葉学園の向かい側に石垣が二重になっているが、これが枡形門の櫓台の跡である。


跨線橋を渡り、外濠通りの手前を右に曲がると外濠公園の入口に出る。この公園こそ市ヶ谷濠の一部であり、今は埋められ濠の形はないが、外堀通りに比べ低くなっており、位置関係は残されている。


いまはアジサイが見頃で、また、反対側には遊具の向こうに総武線各停の線路があり、間近にレモンイエローの電車を見ることができる。

そして、グラウンドの横を抜けるとまた外堀通りに出る。


その先に残された市ヶ谷濠の端の部分があるが、夾竹桃が茂り、濠はよく見えない。かつてはこの辺りはボート場があったが、今は中華料理屋になっている。


市ヶ谷駅に向かうように左に曲がり、市ヶ谷橋を少し登ると市ヶ谷濠の全景がよく見える。ただ、その先端までは確認できず、市ヶ谷濠の先端を見るには車窓から眺めるしかないようである。

市場前駅

2017-07-10 05:00:14 | 日記

『鉄道シリーズ』その173。今回はゆりかもめの市場前駅(しじょうまえ)に行ってみた。東京都の駅の乗降客の最下位はJR青梅線白丸駅の74人という話はつい先日ブログに書いたが、この駅も東京23区では2014年までは最下位(105人)であった。

ゆりかもめは1995年11月に新橋(但し、仮駅)〜有明が開業、2006年3月に有明〜豊洲が延伸し、現在に至る。この2006年3月に市場前駅も開業、最初のうちの乗車数は1日10人程度であったが、昨年11月に豊洲市場が予定通り開業していれば賑わうはずだった。

しかし、今もまだ豊洲問題が解決していない中、駅はやはりガランとしていて私のような物好きか、報道関係のカメラマンなどしか降りない。私が乗った電車も私だけであった。


階段を降りて改札を出ると目の前はシャッター、これは水産市場に向かう通路につながっているのだが、入れないように閉じられている。



また、下に降りて青果市場の入口までは行ったが、警備員が2人いるのみでだれもいない。さらに工事車両のみ通行できる環状2号線の橋もあまりミキサー車橋も通っていない。

施設が廃止等で無くなったため、ガランとした駅は行川アイランドや面白山ハイランドなどあるが、開業が遅れに遅れ、ずっと閑古鳥が鳴いているのは珍しい。改札口にはロッカーと清涼飲料水の自販機はあるが、駅員もいない無人駅。


何のために開業し、何のために電車を止めているのかよくわからない不思議な駅である。


肉そば ごん〜虎ノ門ランチグルメ

2017-07-09 05:00:23 | グルメ

虎ノ門周辺は新虎通りが完成後はかなり変わった気がする。それでも大通りから一本入ると昔ながらの定食屋や前にも紹介したチャンポンの店などがまだまだ頑張っている。今回、お邪魔したのは最近流行りのニューウェーブの蕎麦屋の方である。老舗の蕎麦店虎ノ門砂場からもすぐ近区の路地に面した場所にある『肉そば ごん』。後で調べてわかっのだが、ハンバーグで有名なミート矢澤と同系列のお店である。

店はまだ新しい。間口は狭いが、カウンターとボックスが5つとこの手の店にしては広い。店に入るとすぐに券売機がお出迎え、私はこの形式は苦手で、特にメニューを決めかねていると後ろの視線が気になるため、新規の店の場合は緊張する。

ただ、この店の基本メニューは『肉そば』『しびれまぜそば』『つけめん』の3つしかないのでまずは肉そば(1000円)にしてみる。


入店するとすぐにカウンター席に案内され、冷たいお茶が供される。食券を渡すと店の人に無料で大盛りに増量できると言われるが丁寧にお断りをする。どれだけ入っているのかわからないまま頼んで残すのは好きではないからである。席から見上げると厨房では大きなざるで茹でた蕎麦の水を切っている。

待つ間に食べ方を書いたものを読むが、要するにぶっかけになっているので良く混ぜて欲しいのが趣旨であった。

すぐに肉そばが到着。大きめの丼に蕎麦が盛られ、その上に青ネギと煮た肉、ゴマと刻み海苔が掛けてある。さらに別の器に生卵が割られて1つ、これにつけるのだろうか。

まずは卵をとき、蕎麦を混ぜる。混ぜ終わったら説明書どおり、揚げ玉と黒七味を振って準備完了。

まずはそのままで一口、少し太めの蕎麦は弾力があり、喉越しで味わうというよりは歯ごたえを楽しむ方である。さすがに肉を得意にする店だけあり、牛ばら肉は上手く煮えていて卵を付けて食べても美味い。なるほど、すき焼きの原理である。始めは蕎麦の混ぜ方が足りなかったのか、全体にやや味が薄い気がしたが、徐々にしっかり味わうことができるようになる。普通のざるそばとは似て非なるものだが、こういう食べ方もあるなと感じた。

食べ方も書いてある通りすると上手く食べられるが、あまり早くから揚げ玉を投入すると揚げ玉が
ツユを吸ってしまうので気をつけた方がいい。

これから益々暑く、食欲が落ちる夏は山椒で痺れたり、ラー油で胃を刺激するのも妙案。次はメニューにあり、次々とオーダーが入った『しびれ混ぜそば』に是非挑戦してみたい。

肉そば ごん
港区西新橋2ー13ー3
0355012938

ヒルガオ

2017-07-08 05:00:14 | 日記

前にもこのブログに引用したのだが、『世の中に雑草という植物はない』とは昭和天皇の名言である。一般的に雑草としている野草は花が小さかったり、地味だったりするものが多く、好き嫌いはともかくナガミヒナゲシやセイタカアワダチソウのように華やかな花をつけるものはほぼ外来種である。

しかし、この季節になるとあちこちで花を咲かせるヒルガオはピンクで少し小ぶりな朝顔のような花が愛らしい。ちなみにヒルガオとアサガオの違いはご存知だろうか。

ヒルガオは朝寝坊なわけではなく、朝から咲いている。ただ、アサガオと違い、昼間になってもしぼむことはない。もう1つの違いはアサガオは一年草で毎年秋になると枯れ、種をつける。しかし、 ヒルガオは多年草であり、地上部は枯れても地下茎は残る。さらに結実することはないのである。

この2つはよく似ているが、同じヒルガオ科の植物である。しかし、ユウガオはウリ科の植物でかんぴょうを取るために植えられている。よく花を見るとヒルガオ科の植物は花が漏斗状になるが、ユウガオの花はキュウリやカボチャのような花をつけるのである。もちろん、その名前の通り、夕方に開花し、翌日の午前中にはしぼんでしまうのだが。

アサガオの華やかさもいいが、小さなヒルガオの花がたくさん咲いているのも愛らしい。スマップではないが、『小さな花や大きな花、1つとして同じものはないから、No1にならなくてもいい』それぞれに美しさが違うのである。

笹と竹

2017-07-07 05:00:44 | 日記

毎年、七夕の季節になると急にその存在が思い出される『笹』、これは十五夜の『すすき』、クリスマスの『もみの木』などと同じように完全に季節商品であり、残念ながら7月8日になると開票後の選挙ポスターのように記憶の外に飛んで行ってしまう。

そんな『笹』だが、子供の頃から『竹』との違いが気になっていた。『鷹』と『鷲』、『ふくろう』と『みみずく』、『サメ』と『フカ』同様にである。調べてみるとこの2つは植物の種類としては近いが異なるというのが正しい。

まず、笹は『ささやか』に由来し、竹は『丈がある』からタケと名付けられた。つまり、大きさが小さいのが笹、大きくなるのが竹というザックリとした分け方がある。中にはメダケという大きくなる笹の仲間や大きくならないオカメザサという竹という例外もあるが。
学術的には共にタケ類ではあるが、笹はイネ科タケ亜科で少し違う。ただ、いずれも茎が木のように(木質化)なるが、あくまで草と分類されるし、地下茎で増えるのも同じ、ただ、笹は日本固有種である。

(これは笹、皮が枯れても剥がれない。)

(これは竹、皮が剥がれてつるつるしている。)
竹と笹の区別はというと生育しているのが比較的暖かい地域に育つのが竹、寒冷地に育つのが笹であり、北海道では竹は育たない。また、外形的には筍(笹の子)が育った際にその皮が取れるのが竹、皮がついたままで枯れたように見えることがあるのが笹である。

ではなぜ七夕の飾りに笹をつかうのであろうか。七夕は豊作祈願や人の穢れを祓うために7月7日に行う日本古来の行事でこれに中国から来た織姫彦星伝説が加わったものである。笹に短冊を飾る習慣も日本にしかなく、宮中行事として供え物をして星を眺めていたことが起源らしい。

これを民間行事としたのは江戸時代になり、和歌の上達を願い、梶の葉に歌を書く習慣が始まり、さらに江戸幕府が七夕を五節句の一つと定めて、習字の上達を祈願したことから短冊を笹につけ始めたと言われている。ではなぜ笹なのかは明確ではありませんが、竹や笹には神聖な力が宿るとされていたので行事に用いられたと考えられている。

我が家でも小さな飾りは作るが、飾り終わった後の笹の処分に困り、数年前からビニール製の半永久的に使える笹に変わった。それでもこうした日本らしい風習は是非後世にも残していきたいと思う。

奥多摩湖

2017-07-06 05:00:58 | 日記

奥多摩駅に立ち寄り、次は青梅街道をさらに進む。だんだん道が狭くなり、登りが増えてくる。それでもバイクと自転車の数は減らず、やや走りにくい。途中で小河内線の鉄橋の下をくぐるが、今も使っていそうな状態である。

道がトンネルの手前で別れ、左に曲がると湖面が顔を出し始める。左手には無料の大駐車場、それでも奥に行くと湖まで遠くなるのか、近い方は満車である。車を止めて奥多摩湖に近づくがこれは大きい。ダム湖特有ののっぺりとした形状で静かに青い水をたたえている。

正式名称は小河内貯水池で東京都だけではなく、山梨県丹波山村、小菅村にまで及ぶ。広さは1150ha(堪水面積)もあり、水道専用貯水池としては日本最大級である。歴史は古く、計画されたのは1926年、起工が1938年、戦争を挟み完成したのが1957年のことである。

湖岸に沿って歩くと奥の方は山で見えないくらい。一方、左側にはダムがあり、歩いていけるが、規模が大きくて途中に展望台もあるが、そこまで行くだけでくたびれるほどである。また、ダムから下を見ると目がくらみそうなほど高い。



湖岸には水と緑の触れ合い館という施設があり、この周辺の情報を得ることができる。また、奥多摩町のゆるキャラ『わさび』にも会うことができるが、単なるわさびに目をつけただけである。

ここを訪れるのも約45年ぶりだが、印象としては何も変わっていない。海に行くのと同様にゆったりとした東京都の水瓶を眺めると本当に心が癒される。

タイサンボク

2017-07-05 05:00:52 | 日記

初夏の花にタイサンボクがある。中国が原産かと思っていたが、北米南部原産のモクレン科の常緑高木で20mくらいにもなる。葉の表面は光沢があり、一枚の葉の長さも20cm位になる。剪定にも耐えるため、庭木にもよく使われる。

我が家の周辺のタイサンボクは剪定され、それほど大きくなることは少ない。そのため、花を見ることも中々ない。

しかし、江戸城本の丸跡を歩いた際にそれこそ10mくらいあるタイサンボクを発見。丁度、花が満開で真っ白な20cmほどの大きな花があちらこちらについている。そばによると真ん中が黄色い雄しべと雌しべがついていて、その根元は赤く。また。いい香りがする。まさに、花が咲く時にはパカッという音がしそうな感じである。(音がするかはわからないが。)

漢字で書くと『泰山木』『大山木』と書くが、その由来は大きな葉や花を付ける大木から山に見立てたのではと言われている。

大造りな花だが、気品がある姿は流石に江戸城に植えられているだけのことはある。

新浜崎橋〜日の出桟橋

2017-07-04 05:00:10 | 日記

『ぶらり橋めぐり』その50。浜崎橋の交差点を渡ると左側に浜崎橋に沿って橋が見えてくるが、これが新浜崎橋。この橋の先にはもう一本、今は廃橋となった橋がある。新浜崎橋は比較的新しい橋のようで日の出桟橋から来る道に繋がっている。


新浜崎橋を越えて真っ直ぐ行くと広い道に出て、その左側には日の出桟橋がある。ここからは浅草、ビッグサイト、パレットタウン、お台場海浜公園などに行く東京都観光汽船とシンフォニーという東京湾クルーズの起点となっている。

左側の東京都観光汽船の待合室は新しく、入口すぐのところには現代風のカフェを併設、乗船前のひと時を楽しむことができる。

また、様々な船が運行されているが、丁度、御座船安宅丸が停泊中。この船はJR九州の特急のデザインでも有名な水戸岡鋭治氏が監修したもので帆が張ってあるユニークな姿は迫力満点。

また、レインボーブリッジもすぐ前に見えて、晴天の日には散歩の終点にはぴったりであろう。

柳沢峠茶屋〜柳沢峠ランチグルメ

2017-07-03 05:00:27 | グルメ

柳沢峠は青梅街道の難所で、国道411号線の最高地点1472mに位置する。奥多摩湖から都県境を越えて峠まで約1時間半、山梨県に入ると従来の青梅街道から大菩薩ラインに変わる。

距離も上りも半端なく、車の私はともかく、バイクや自転車の人にとっては感動する場所である。

駐車場に車を止め、柳沢峠茶屋に行く。やはり、旅の昼食はこんな場所で取りたい。山小屋風の建物はこぎれいな造り。前金のため、慌てて『たぬきそば』(650円)を注文。


水はセルフとなるため、ポットから注ぎ、しばし待つ。まず、水を一口、『柳沢峠の名水』というだけにこの水は美味い。

するとたぬきそば到着。せっかくだからとろろや肉そばなどを頼めば良いのだが、ついついたぬきそばとなってしまう。運ばれてきたのはごく普通のたぬきそば、三つ葉がアクセントに、また、ワカメも入っているが、これも普通。しかし、出汁がよくきいていて山小屋の食べ物にしてはいい線、気温も低く暖かい食べ物は嬉しい。


後から到着したサイクリングの人たちはソフトクリームに黒蜜をかけた和風ソフトを頼んでいたが、運動後の甘いものは格別の様子。空気も美味く、景色も最高であった。


柳沢峠茶屋
山梨県甲州市塩山4783ー1
0553342243

麦山浮橋

2017-07-02 05:00:19 | 日記

『ぶらり橋めぐり』その52。今回の奥多摩湖に来た最大の目的は『浮き橋』を渡ること。色々な橋を渡って来たが、ドラム缶橋とかつて呼ばれた橋にやってきた。

奥多摩湖から青梅街道を10分ほど走り、峰谷橋のたもとの駐車場に車を止め、峰谷橋・馬頭トンネルを歩くと小河内神社のバス停があるが、その横に下る階段がある。確かに対岸まで浮き橋があるのが見える。

正式には『麦山浮橋』、実は奥多摩湖にはもう1つ『留浦浮橋』があるからだ。階段を降りて早速橋を渡るが、確かに樹脂製のフロートをつけた板が繋げられただけの橋でもちろん湖面と同じ高さ。


そのため、ボートに乗っているような錯覚さえする。フロートの中央部は揺れないが、継ぎ目はかなり揺れる。中央部でかがんで湖面を見ると湖面を渡る風か心地よく、中々面白い。対岸まで行くが、このあたりは釣り人も。浮き橋はやはりそろそろと歩くため時間がかかる。


もともと、奥多摩湖が誕生した際に対岸との交通手段として地元民のために作られたもので、最初はドラム缶を繋いだだけの橋であったため、ドラム缶橋と言われていた。今も風が強いと安全面で問題があるため、閉鎖される。少し前のブログとフロートの形が変わっており、浮き橋も進化を遂げているようだ。



たぶん、因幡の白うさぎはこんな風にワニの背中を渡ったのだろうか。浮き橋初体験は楽しかった。