前にもこのブログに引用したのだが、『世の中に雑草という植物はない』とは昭和天皇の名言である。一般的に雑草としている野草は花が小さかったり、地味だったりするものが多く、好き嫌いはともかくナガミヒナゲシやセイタカアワダチソウのように華やかな花をつけるものはほぼ外来種である。
しかし、この季節になるとあちこちで花を咲かせるヒルガオはピンクで少し小ぶりな朝顔のような花が愛らしい。ちなみにヒルガオとアサガオの違いはご存知だろうか。
ヒルガオは朝寝坊なわけではなく、朝から咲いている。ただ、アサガオと違い、昼間になってもしぼむことはない。もう1つの違いはアサガオは一年草で毎年秋になると枯れ、種をつける。しかし、 ヒルガオは多年草であり、地上部は枯れても地下茎は残る。さらに結実することはないのである。
この2つはよく似ているが、同じヒルガオ科の植物である。しかし、ユウガオはウリ科の植物でかんぴょうを取るために植えられている。よく花を見るとヒルガオ科の植物は花が漏斗状になるが、ユウガオの花はキュウリやカボチャのような花をつけるのである。もちろん、その名前の通り、夕方に開花し、翌日の午前中にはしぼんでしまうのだが。
アサガオの華やかさもいいが、小さなヒルガオの花がたくさん咲いているのも愛らしい。スマップではないが、『小さな花や大きな花、1つとして同じものはないから、No1にならなくてもいい』それぞれに美しさが違うのである。