『メトロに乗って』その67。今回は蕎麦を食べに降りた都営地下鉄大江戸線西新宿5丁目駅から都庁前駅までブラブラ歩く。地下鉄の駅に『◯◯△丁目』という駅は青山一丁目(ただし、この住居表示はない)、六本木一丁目、銀座一丁目、志村三丁目、四谷三丁目、新宿三丁目、本郷三丁目と当駅の8つある。しかし、何故か全てが奇数なのは偶然だろうか。また、ひらがなにすると『にししんじゅくごちょうめ』と12字となり、東京の地下鉄駅では最も長い。
ただ、駅名を聞いても場所がピンとこないからか、副駅名に『清水橋』を使っている。駅前には都道432号(通称、水道道路)が通り、その先の山手通りとの交差点が清水橋だが、現在は橋はない。なお、開業前の仮名称は『十二社』であった。
駅前を新宿副都心方向に歩くといわゆる高層ビル群との境目にこの駅があることがよく分かる。十二社(じゅうにそう)通りとの交差点に熊野神社。
これが新宿の総鎮守叩いた呼ばれている。階段を登り、鳥居を抜けると本殿がある。
その前に十二社にあった大きな池や滝のことを書いた説明板がある。江戸時代より観光地として知られ、つい最近まで十二社温泉があったが、今は十二社も角筈も児童公園や町内会の名前に残るのみである。
熊野神社にお参りをして、反対に歩くと接している新宿中央公園に入る。中々綺麗な公園で芝生にはオブジェも置いてあるが、水道では身体を洗うホームレス、ベンチを占領するのもホームレスでは中々人を寄せ付けない。前にそびえるのは立派な都庁庁舎、古くはなったとはいえ威圧感のある摩天楼である。
その先に新宿白糸の滝という噴水があり、反対側は本当の滝のようになっている。向かい側に渡るとすぐに都庁前駅、近い距離にある。