outdoor life by mizota

ヨットでのクルージング日本の名山に登るキャンピングカー旅ダイビング野鳥撮影ジギング等溝田正行がした事する事を報告します

可航半円と危険半円

2012年09月29日 21時17分51秒 | 退職生活
台風や低気圧は左回りに吸い込む渦で、高気圧は右回りに噴出しています。

長い間ヨット「ホロホロ三世」は世界の海に居ましたが、航海中に台風が近くを通ったり、発生したりした事は一度もありません

それは日本近海の様に、強力な低気圧、台風やハリケーン、サイクロンなどが一年中、いつも発生する海域が無いからです。

例えば南太平洋だと、11月から4月までの期間にサイクロンが発生する可能性はありますが、年間で二回か三回。一度も無いことも珍しくありません

日本近海だと少なくても20近く台風が発生しますから、大違いなんです。

また強い低気圧も、全くありませんから、5月から10月の間は全く安心して何処にでもイカリを入れて眠る事ができます

これはインド洋でも、大西洋でも殆ど同じで、悪い天候が起きる可能性がある季節は、安全な所にヨットを留めて整備をしたり、日本に戻ったり、内陸の旅に出たりして過ごします。

だから14年の間航海をしても、一度も台風などの悪天に慌てるような事は起きないわけです

だから唯の一度も「悪天対策」でロープを出してヨットを繋いだ事はありませんでした。

ただ、僕の場合沖縄へ二度の航海をしています

期間は4月から八月10日まででしたが、度々台風が発生し、西表島に居るときは慌てて石垣島漁港に逃げて戻り、座間味諸島に居たときは沖縄本島へ逃げてやり過ごし、奄美大島では後で「よそ者を入れたと文句を言われましたが」無理やり漁港へ入れて貰い、もうすぐ徳島と言う所まで来て台風が追いかけて来て、土佐清水へ逃げ込みました。

そしてその全てが暴風域が通過する「直撃」でしたから・・・

ホロホロ二世では奄美大島近くで台湾坊主に遭って、6~8メートルの波の中で、二日に渡りズボンの中へ糞小便を垂れ流した経験もあります

そんな具合で、日本の海をクルージングすると「いつも台風の心配」が付きまとい、発生したら安全な港へ早めに逃げなければならないので、避難ばかりしてる事になります(前後で一週間位が潰れる)

そんな事で日本の海でヨットに乗るのは、世界一周をするより遥かに厳しく心配が多いんですよ。

さて今日のタイトルですが、先ず下手な絵の写真を見てください。



台風は進路の右側と左側で「風の強さが違い」右側を「危険半円」と呼び、左側を「可航半円」と呼びます。

大洋を渡る大型船などは、台風の進路予想を見て、左側の「可航半円」に移動して航海を続けるとも言われています。

「可航半円」は航海が可能な半円と言うことなんですが、右側の「危険半円」と比べて、どの位の違いがあるかと言えば・・・

例えば台風のスピードが時速40キロだったとします。

40キロをメートルに直すと40000メートルです

風速は「秒速」で表しますから、時速の一時間は60分でそれを秒に直すと3600秒になります。

40000メートルを3600秒で割ると、11,111となって・・・

渦に吸い込まれる風速から11,111メートルを引いた数字が左側の「可航半円」の風速になります

ところが、右側の「危険半円」では、渦に吸い込まれる風速に、11,111メートルを足した数字が風速となります

実際には「数字の通り」とは行きませんが、理屈ではそうなるので「大きな違い」です。

今回の台風17号は。四国の南海上を北東に向かって進んでいます。

よく室戸岬に上陸して、我が阿南市は「中心近くの危険半円」なんですが・・・今回は幸いな事に中心から離れた「可航半円」になりました

伊豆半島などが「中心近くの危険半円」となりそうですから注意が必要です。

今日の僕は、久し振りに美由紀と二人で「鍛治ヶ峰」に登って来ました

すぐ近くの小さな山なんですが、阿南市を見下ろし、和歌山や淡路島が見えます。

昼過ぎから弱い雨が降り始め、テレビを見てたら、ヨット「セブンオーシャン」の中西氏がソーラーパネルを付けたいと言って相談に来て、キャンピングカーの中でゆっくり話をしました



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