昨日僕が育った山奥にある実家に昔の発動機を探しに行った事は昨日のブログに書きました。
その時に何気なく親父が身近な道具入れにしていた引き出しを開けると・・・
懐かしい折り畳みナイフが少し錆は出てるけど・・・ありました
このナイフは僕が小学生の頃、親父と一緒に「大久保の鍛冶屋」に行って、親父が誂えて作って貰ったナイフで、出来上がったのを学校帰りの僕が受け取って家に持って帰ったものだったんです
親父はそのナイフの出来栄えが非常に気に入った様で何度も見てた事を思い出します
僕は親父とは33歳年が違いますから、今思えば父は40歳位だったと思います
父が死んだ後兄が家を見ていましたが・・・兄はナイフに興味が無かったんでしょう
実際日本は世界の国々と大きく違って「ナイフを持たさない国」だからナイフの使い方も知らない人が多いです。
アメリカやヨーロッパでは一定の歳になると大人を自覚させ、刃物の扱いを覚えさすために親が子供にナイフを与える習慣まであります。
また南洋諸国では三歳になると小さい蛮刀を与えて、これでヤシの実を割ったりバナナやパパイヤの実を採ったり薪を集めるすべを教え「生きる方法」をこれで知るのです。
当然怪我もしますが・・・それによって扱いを覚えます。
話が逸れてしまいましたが・・・何故か僕は刃物が好きです
刃物が好きなんて言うと「白い目」で見る人も多いですが・・・刃物は・・・僕には綺麗に見えます。
親父はなんでも「餅は餅屋」と言って刃物は全て鍛冶屋さんで作っていました。
僕は・・・説明するより自分で作った方が思い通りの物が出来ると思う人だから・・・刃物も勿論自分で作ります
今家に残ってる自分で作った刃物はこれだけですが・・・(他にも色々作ったが人に上げた。上げて一番活躍してるのは同窓生の為に作った檻罠に掛かった猪を突き殺す大型刃物です)
市販されてる刃物にこの様なのは多分無いと思いますがそれぞれ用途があって考えて作りました。
しかし・・・一番上の鉈はどんな市販の鉈より切れ味も使い心地も優れています
この鉈は・・・無人島に一つだけ持って行けるとしたらこれ以上は無いと思える刃物を作ろうと設計製作したのです。
鉈として優れてるだけでなく魚を三枚におろすことも出来るしウロコ取りもあり、カンナの役目もします。
またまた話が逸れましたが・・・親父の遺品の折り畳みナイフは写真では大きさが分かりませんが結構大型で我々が子供の頃に使ってた「肥後守」とは桁違いに大きさが違い、開くと長さは26センチありました
ありましたと言うのは・・・50年程の間親父が研いで今は短くなっていて24.5センチになっています(短くなってるのが分かりますか?)
僕は折り畳みナイフはあまり好きでないのですが・・・親父の遺品だから錆だけでもとっておこうと・・・少し磨きました(余り綺麗にしない方が使用感があって良いと思ったのでこの程度)
刃の方は殆ど研いでいませんが・・・ひげが剃れる位に刃が付いていましたから・・・親父は晩年まで結構手入れをしてたようです。
このナイフを磨くついでに・・・雨で山にも行けないから美由紀が家の周りの草や木を刈る鎌や鉈を6本研ぎました