ブログのトラックバックについての設定をずっと「トラックバックを受け付ける」のチェックボックスをONにしていまして、ブログをはじめてしばらくの間はトラックバックもコメントも何もなかったのですが、2か月を過ぎたくらいから、ときどきトラックバックが入ったとお知らせがメールで来るようになりました。どんなトラックバックなんだろうと最初に受けた頃は興味津々で見に行きましたが、ほとんどのトラックバックが商業主義の宣伝ばかりのページだと気づいてからは、ブログの設定を変更してトラックバックを受け付けないことにしました。
そもそもトラックバックというのがどういう意味を持つのかいまだによく理解できませんし、理解できないということは多分私には要らないということだろうと推察しました。ましてや、あのようなコマーシャルばかりのページに私のページから案内されるというのは、あまり愉快ではありません。そんなわけで新しい投稿からはトラックバックを受け付けていないのですが、前に投稿した記事に、いまだにトラックバックをする企業がありまして、サラ金を批判した記事にサラ金のコマーシャルが、生保を批判した記事に生保のコマーシャルがそれぞれトラックバックとして貼られたのには参りました。資本主義というのはどこまでもめげないことを言うのでしょうか。それで非常に面倒くさい作業ですが何日かさかのぼって「トラックバックを受け付ける」のチェックボックスを外すと、やっとトラックバックが少なくなりました。
ということですっきりはしましたが、トラックバックをたどって他人様のブログを見に行くことが多かったので、なくなると他の人のブログをあまり見なくなります。そこで最近はあえてブログ人のトップから政治経済社会教育くらいのカテゴリーは目次を見て、面白そうなのを読みに行っています。そこでいろいろな人の文章を読んで、自分がずっと間違いを犯していたことに気づきました。
それは字です。アベさんのアベの字。あるブログで阿部晋三と書かれていたので、阿部じゃなくて安部だろうと思いながら読みつつ、なんとなく違和感があるような気がしてきましたので、ニュースサイトなんかを見て調べたら、なんと安倍と書かれていました。知らずにずっと安部と書いてきたので、申し訳ないやら情けないやらで、この場を借りて謝罪します。名前の字を間違われるほど不愉快なものはありません。この際だからと思い、IMEの単語登録に安倍晋三を人名として登録しちゃいました。こうするとabeと入力すると真っ先に安倍晋三が出てきます。しばらくは使うことになるでしょう。使わなくなったらすぐに削除できますしね。現実の総裁大先生のほうは簡単には削除できそうにありませんけど。
日本人の苗字は、人口当たりの種類が多いんだそうで、同じアベさんにしても、安倍安部阿部安陪阿倍と、IMEの変換候補にだって5種類も出てきますし、ナガシマさんだって長島長嶋永島永嶋と二文字ずつの組み合わせで4種類あるし、逆に読み方のほうで言えば、中島という姓もナカジマさんとナカシマさんとナカノシマさんがいます。浜崎だってハマザキさんとハマサキさんがいます。釣りバカのハマちゃんやあゆみさんはどっちだったっけかな。ともかく苗字の読み方を間違えられて不愉快なことは釣りバカのハマちゃんが何度も表明しています。
売れたのか売れなかったのか知りませんが、中島みゆきの「あの娘」という歌がありまして、よくある名前は忘れづらいとか優しい名前は愛されやすいとか法則のようなものが紹介されていますが、事務処理上でたくさんの名前に接していると、この歌を思い出しますね。鈴木さんや佐藤さんはすぐに思い出しますが、あまりない名前になると出てこないことがときどきあります。本人を目の前にして名前が出てこないときは少し焦りますね。それが10年来の友人だったりすると、さらに困ります。かなり若い頃からそういうことがありましたから、これはボケじゃなくて病気なのかもしれません。
馬の名前も出てこないことがあります。レースは思い出すんですよ。いいスタートを切ったがそれほど前には行かず中断の内側でじっと脚をためて3コーナー過ぎから徐々に進出4コーナーで先頭に並びかけるとあとは後続を離す一方の楽勝だったなと憶えていても、肝心の馬の名前が出てこないことがありまして一緒に競馬談義をしている友人に聞こうとしたらその友人の名前が出てこないなんてことがありまして、正直にそう言うと笑ってくれました。
しかしこれが外交になると笑って許してはくれませんよね。人の名前を間違えるなんて朝飯前だった森喜朗は数々の失言で最後は支持率5%になってしまいましたが、安倍チャンも気をつけて物を言わないと、あっという間に支持率が急落してまたぞろ政局になったりします。この間の日中国交回復の裏話についての発言は特にひどかった。田中角栄が日中国交回復をしたときに中国では日本人全員が戦争をしたかったのではなくて一部の人間が戦争へと国民を借り出したのだと自国民に説明することで反発を防いだいきさつがありましたが、そんなことは文書に残っていないから認められないと、当時の中国政府の苦労を全否定する発言をしてしまいました。これを笑って済ますほど中国政府は寛大ではないだろうと思いますよ。
というわけで前途多難な安倍内閣がまもなく発足しようとしていますが、国民はなにもいい期待をしてはおらず、多分一部のタカ派の人々が軍国主義まっしぐらの安倍政権に大いに期待しているのでしょう。それが国民に何をもたらすのか、すぐにわかります。